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表紙に魅せられ購入。
この作品は「不器用」「綺麗」「えっち描写が多い」の3つのことが言えるかと。
このカプはとにかく不器用で、お互いを探りあって一歩ずつ…という感じで、そこが素敵です。
はじめに書いたように表紙も含め絵がとても綺麗な作品です。えっち描写が多い作品なのですが、すごく綺麗な絵なので、多い割に比較的エロさは落ち着いているかと!
「カプの間にある大きな溝を少しずつ埋めていく」という感じになっています。
近親相姦要素が含まれていること以外は、良い意味でスタンダードな内容なので万人受けする作品かなと思います!
被害者意識、被害妄想、トラウマ。
被害者側の心理をクローズアップする作品は数あれど、加害者側の心理にフォーカスした作品って少ない気がします。
おそらく「害を加えた方が被害者面ですか…」みたいに、読者と壁が出来やすいからでしょうか。
この作品では自分を「加害者」と思い込んでいる靖大(26)と、「被害者」である佑真(18)の幼い頃から現在に至るまでの関係が描かれていました。
軸になるのは、「幼い佑真に性的なことをした自分」という罪悪感の壁を作っていた靖大が、佑真の想いと蓋をした自分の気持ちに向き合うまでの心の変化です。
この過程が丁寧に描かれているので、少しずつ壁が壊れていくにつれて靖大が感じる開放感を一緒に味わえました。
まだ小学生の8才年下の従兄弟に恋愛感情を持って、体に触れる。
自分のしていることを冷静に考えたら怖くなりますよね。
理性が効かずにしてしまった行動が、相手を歪めてしまったと思ったら余計に罪悪感で動けなくなるのも分かります。
そういう風に頑なになった靖大の心を、ちょっとずつ解していく佑真が大人なんだよなあ。
冷静に状況を見極めて、暴走したら頭を冷やして作戦を練り直す。
体が限界でも、心で自制する。
それもこれも自分の靖大を好きだという気持ちが過去の靖大の行為に誘導されたものではないと信じさせるため。
すごいですよ、この高校生。
欲しいものがしっかり決まっていたら、若くてもここまで冷静に先を考えられるものかと。
佑真の解し方が絶妙、かつスパダリ予備軍感がたまりませんでした。
靖大は年齢的にには8つも上だけど、大人だから余計なことを考える。
そこを子供ならではの勢いで佑真が突破していくけれど、勢いだけじゃないんです、この子。
ちゃんと分かってるし、考えてる。
スパダリ予備軍じゃなくて、立派なスパダリと言っていいのかも。
読み直したら、「神」と迷うくらい心理描写が良かったです。
ただ初読のときに評価だけ入れていたので、すでに確定済み。残念。
大学受験を控えた従弟・佑真(攻め)を同居させている靖大(受け)は、自分に迫ってくる佑真から逃げ回っていた。昔、幼かった彼にいたずらをし、そのために佑真の性癖を歪めてしまったと思っているからだ。佑真はいたずらされたせいじゃなく靖大を抱きたいと言い、靖大はそれを信じられず拒む。しかし少しずつ距離は近づいていって…。
受験生の攻めが迫ってくるのは、自分がかつて幼い彼にいたずらして性癖を歪めてしまったせいだ、と思っている受けの話です。
受けは意固地に拒んでいるのですが、結構ゆるゆるというか、口だけみたいな感じで、若い攻めが綺麗なお兄さんに弄ばれているようにしか見えません。拒否してるのに攻めがちょっと引いたら追う、攻めが実家に泊まるって言ったら「困る」って言う、攻めが本番しなかったら自主的に休みを取ってくる。迫られて引っぱたいたりしてるくせにこれでは、本当に口だけだなぁと思う。
あと、幼い攻めにどんないたずらしたかってことが書いてない。5歳の攻めを連れている時に攻めがおしっこしたがったので茂みでち○ち○持ってさせた、それは確定なんですが、その後が描かれていない。何度繰り返されたか、何歳までやってたかも説明されてないので、もやっとします。
あと、あとがきやカバー下マンガで「近親相姦」って書かれてるんですが、従兄弟同士って近親相姦になるの? 個人的には男女で結婚が禁じられてる三親等くらいまでかな、と思ってるんですが。
イトコだと男女なら結婚できるし、あまり禁断っぽさはない気がします。
絵はなかなか綺麗でした。綺麗な従兄に惑わされる年下DK、という構図は楽しめる作品です。
児島さんの本がすごく好きだったのになんだかすごく久しぶりに読ませていただきました。
こんなえがらだっけなと思ったのは私だけ?久しぶりだから?
読後はまずまずというところかな。
年下の従弟に迫られている。
けれどそれを受け入れることができない理由がある。
好意を抱いている。
けれどそれを受け入れてはいけない理由がある。
男が好きだという目覚めがあったころ。
その衝動に小さな従弟を巻き込んでしまった。
きっとそのせいで男である自分を好きだなどといっていのだ。
・・・なんてウダウダウダウダやってるお話し。
好きならばよいではないか。
大きくなった相手が良いというのならばよいではないか。
思わずツッコミを入れてしまう。
そんなうだうだも楽しめるのならありかなという1冊。
押し倒されて抵抗できない地点で負けだと思う
中立にしようか萌か迷ったのですが、個人的な好みでのカップリング萌えはなかったかな?ということで中立に。
中身はまるまる表題作で、丁寧に描かれたお話だと思います。
攻めが年下の年の差カップルです。加えて従兄弟同士で、同じ屋根の下。従兄弟のお兄ちゃんが好き、という設定はわかりやすく、微笑ましくて読みやすいお話でした。
ずっと8歳年上の靖大にアタックをしているのにさらりと交わされる高校生の佑真。
ただし、幼いころ、最初に手を出したのは靖大のほう。
それからずっと、ぎこちない関係が続いています。
お互い両思いなのは(読み手は)わかっているため、くっつくまでのあれこれなどに一冊まるまるとっているのは少し長い気もします。 特に変わったストーリー展開や恋愛以外の要素があるというわけでもないため、ちょっと単調になっている感じもしました。
歳の差というところに重点が置かれていますが、私は佑真が自分で自分を卑下するほどの子供には見えなかったです。そこがあまり萌えられなかった要素かな?
たま~にBLの歳の差もので片方が学生だったときに、この子本当に高校生なのかしら?^^;というような子供っぽいキャラクターがいますが、いっそそこまでやらないと自分がお子様だと自分で主張するほどの子供と大人の恋、というインパクトは得られないと思いました。
よくも悪くも、年下攻め歳の差作品として、普段読まないタイプの攻めだったために新鮮でした。
歳の差・年下攻めで強かな攻めがお好きな方にはおすすめだと思います。