電子限定特典付き
こちらは初コミックスで、3つのお話が入っています。
どれも心温まるほのぼのテイストで、とても好みでした (*´ω`*)
■表題作「けもの達は罠の中」4話+描き下ろし
共学化したばかりの元女子高に転校してきたノンケ攻め(表紙上)。
女子がいっぱいでハーレム~!楽園~!と喜んでいたのだけれど、
ひょんなことから、クラス唯一の男子(受け・表紙下)と、
トイレの個室で密着☆
すると恥ずかしがる受けが妙に可愛く見えて、つい興奮しちゃって……
くっつくまでは意外とトントン拍子、
その後は、人目を気にしながら付き合う2人の不安やすれ違い?が、
文化祭や日常の学校生活と合わせて、コミカルに描かれていきます。
相手に隠しごとをされて女子との浮気を疑ったり、
初エッチに胸を膨らませながらそわそわしたり、
学校で2人がホモだと噂になったり…
ノンケ × ゲイ ですが、
どちらも高校生らしい普通~の男の子で、
その等身大の描かれ方が微笑ましくて爽やかで、よかったな。
■「少年と夜の魔法」1話
人当りよい同性の同級生に片想いをしている秋山(多分攻め)。
その想い人の椎名は、秋山の6歳の弟と仲良しでお泊りもする仲。
ある夜、椎名と一緒のベッドで寝る弟を羨ましく思っていたら、
弟と秋山の体が入れ替わっちゃって……!
可愛らしい三角関係ファンタジーでした~~☆
■「大家と空き家の住人」1話
会社が倒産して社宅を出なくてはいけなくなって、
友人に紹介された大家業を営む男の世話になることにした、鳥野。
その大家の大館が、軽くて掴みどころのないゲイ。
前は彼氏が部屋を借りていたと聞いて、真面目な鳥野は焦るけれど、
一緒に暮らしているうちに……
短編の2作品は、これから恋が育まれて~という感じで終わりだし、
エロ度も内容もライトめの1冊だと思います。
でも、
それぞれのキャラが不器用ながら恋に戸惑う姿はとても可愛くて、
ちょっとした個性も微笑ましくて、何度もキュンときました♪
クスッとできる、ほのぼの~~なお話がお好きな方にお薦めです。
表題作品は共学化されてまもない高校へ転入して、女子ばかりの中、よりによって数少ない男子を好きになってしまう話でした。星野くんはもともと男の子にしか興味がない子。なので日高くんが昔の男友達と仲良さそうにしていると焼きもちを焼き、反対に星野くんは日高くんがクラスの女子と仲良さそうにしていると焼きもちを焼きます。実際はどうかわかりませんが、なるほどもともとゲイの子とノンケの子とでは焼きもちを焼く対象も違うんだなぁと思いました。焼きもちを焼いていたことを見透かされてかぁーっと赤くなる星野くんの表情がとても可愛かったです。
その他の短編で、夜中に弟と体が入れ替わってしまうファンタジーものがあったのですが個人的にはそれがとても面白かったです。6歳の弟も良のことが大好きで大きくなったら結婚してと迫っていて、無邪気にベタベタしているのを見て、羨ましがる秋山くんが笑えます。
初読みの作家さんなのでこれから他も探してみます。