SS付き電子限定版
作者買いです。(コミックで迷わず作者買いする先生って、他には一人ぐらい・・かも)
作者買い とのコメントが3つぐらい並んだ気がするので、他のお姉さま方に敬意を表して タイトルに3 入れてみました。
今回も迷わず購入。
意外にや、手の早い受け様。ちとびっくり。
天然お人よしおバカなところは、いつも通りみたいな気がしてたのですが
またもやびっくり 「お願い言わないで」的な切ない系でした。
そこで珍しく 涙ぐんじゃいました。
そこから後は、あまあまに徐々に移行するので、「きゅーん」も「くす」も「幸せ感」も味わえます~
今までは「由利先生」が一番好きでしたが、この作品はそれと甲乙つけがたし。
いつもはけい子先生のふんわりストーリが物足りない と思っている方も一度お試しいただいてはいかがでしょうか。
愛が重すぎて深すぎるかわいそうな童貞年下攻め×一途な頭ゆるふわヤリマンビッチ年上受け………………あまりにも最高すぎる。萌えが極まっている。
わたしはビッチ受けの良さを「人は彼をビッチと呼ぶが本当は一途で健気なんだ、ただバカなだけなんだ」というギャップに見出しているので、毎回真剣に恋するビッチとか本当に好きな人のかわりになってくれる人間を探してビッチになる受けとかが好きなんですけど、本作はまさにその系統だった。『ロマンティック上等』の計とか、そんな感じ。あ~本当にこういう悪い意味で健気な風俗嬢みたいな性格の子すきだ……。
ビッチ受けには真面目で愛の重い攻めが必須ですが、本作はその点も押さえてる……。攻めがまた健気で健気で……、一応最終回で思いは成就しましたけど、きっとこれからも受けのためにめちゃくちゃ苦労するんだろうな。でも喜んでその苦労を負うんだろうな。精神的Mだ。たぶんこのふたりは前世でお姫様と家来とかだったんじゃないかな。
受けの性的なだらしなさ、攻めに好意をいだきながら攻めの幸せをこれっぽっちも考えていない行動をとる件については、行動に一貫性も論理性もない頭ゆる受けが好きなのでむしろ萌えポイントだったのですが、これが無理な方には無理だろうなと思います……。こういう「THE・女が嫌いな女」みたいな受け、めちゃくちゃ好みなんですけどわりとニッチな嗜好なんですかね……。
しかしカバーで誤解を生んでいる気がする……。わたしが書店員なら「向かって左側の背の高いリーマンは本編ではガッツリ黒髪の年下攻めです!!!!!!!!」ってポップ付ける。
最初に読んだ時の印象と 何度も読み返した今の印象とが、こんなに変わる作品もあまりないな…というのが一番の感想です。
幼なじみで くされ縁の、なおちゃんと 彼の2つ下のよーちゃん。
情が深くてホレっぽいなおちゃんの歴代カレシは『別れられて良かったじゃん』と よーちゃんが言ってしまうほど、サイテーな男ばかり。
振られてボロボロになるなおちゃんを毎回どんな気持ちでよーちゃんが慰めているのか なおちゃんは知らないし、「サイテーな男たち」をひっそりと大胆なやり方で よーちゃんが追っ払っていることなんて知る由もない。
いつかなおちゃんが本当にふさわしい相手を見つけた時が、自分のこの想いを捨てる時・・・
なおちゃんの彼氏が、回を重ねるごとにマシになっていくんです。よーちゃんの複雑な心境を察する読み手の切なさは それに比例して増していく仕組み。
今のもどかしい関係性が形作られていく、二人の過去のモノローグが物語に説得力を持たせてくれます。
『大事な俺の…』の後に続く言葉が言えるようになるまで、遠回りして永くかかってしまった二人のお話。木下作品を読む時、私はそれ程エロを重視していないのですが、なおちゃんと よーちゃんの二人だけは「体を重ねること」に大きな意味があったなぁと、しみじみ感じました。
一見ゆがんで見えるけど 読み返すたびに感じられるのは「どうか幸せになってほしい」と真っ直ぐに向けられたお互いへの深い愛情でした。
ダメ男に引っかかりまくるダメ男なおちゃん。
言葉は厳しくも世話焼くよーちゃんの幼なじみ社会人もの。
よーちゃんはいつでも泣く場所になり、なおちゃんが事件に巻き込まれれば守り、ヒモ男には手切れ金を握らせ、ひたすらに過保護で男前!愛が深すぎて拗らせた独占欲隠せてない攻め大好き♡それ怖すぎ!あっさり解決しすぎ!とツッコミたくなる怒涛さも面白かった。
尚ちゃんに良い人できたら離れるってよーちゃんの切ない気持ちはもちろん、なおちゃんが想いを吐露するとこは、んもーーーなんやねんそれ!!って下手な関西弁でてくるぐらい萌えました。
木下けい子さんの描くサラリーマンがとにかく大好きです。今回の攻は、黒髪短髪ネクタイ、最高!
設定は、幼馴染どうしの男前な攻にややダメ人間な受です。
惚れっぽくて次々とダメな恋愛をして傷つく受をすごい抱擁力で毎回助けちゃう攻。
ヒモと化した劇団員に100万円渡して別れさすって、どんだけ!愛が深すぎ。親かよ!と、突っ込んじゃいました。
実際、攻は、はやくに肉親を亡くしてる受に、俺が家族になるからと子どもの頃に宣言しちゃってるわけです。
この関係がどうやって成就すんの?と思っていたら、、、なるほど〜。
実は次々と恋愛してる受にとっても攻は別格で愛しい存在で、でもゲイならではの葛藤でその気持ちを封印してたわけですね。
それにしても、ほんとに次々とダメな感じの男に引っかかる。攻がお気の毒すぎます。
ゆえに、くっついたときはよかったね〜とほのぼのしますよ。
木下先生、最近片方がダメダメな感じが多いですよね。
「今宵おまえと」がリーマンBLどハマりのきっかけになった私としては、ああいう対等どうしのガチなぶつかり合いがまた読みたいな〜。
攻も受も男前でネクタイ!お願いしたいです。