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大人の男として、仕事が忙しいのは分かります。
また、桐嶋との恋愛も日和の存在に2人きりになりにくいのも、日和を優先させたい気持ちも分かります。
横澤の男気が、女々しさを表に出したくない矜持も分かるのですが…。
ここに来てまたか。というような及び腰に読み進めるほどイライラしてしまいました。
桐嶋の的確なフォローに救われますが、仕事が忙しいと逃げ回り堂々巡りを繰り返す姿に横澤の評価が下がっていくばかり。
男同士なのだから、男前な恋人の甲斐性を見せるのは桐嶋ひとりではなく、横澤もそうあって欲しい。
と思う気持ちが強すぎたのかもしれません。
丸川の暴れ熊と異名を持つ男の内面があまりにも繊細すぎて、ギャップにかわいいと思うよりもしつこくいじけ続ける姿に呆れてしまいました。
結局横澤のカッコいい所が見られないまま。
物語としても大きな山場を越えることが出来ないままで終わりとなってしまったことが残念です。
勘違いから出版社の思惑に見事に嵌り読み続けたスピンオフ作品ですが、内容については残念ながら、本編に存在するきゅんきゅんするようなときめきはあまり感じられませんでした。
それでも順次刊行され、久々に文字を追う楽しさを思い出しました。