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これは………神だ…
私は元々ARUKU先生信者的読者なんで、評価2割増しで神x2ですよ。
これは「無性愛者」が、迫られて押されて押されてほだされて遂に恋を知る、と一言で言えばそういうストーリーではあるんだけど、まー何というか迫る方の過剰すぎるアプローチ、迫られる方の戸惑いと心の声、背景とかも結構書き込まれた絵、ARUKUさん独特のなんか静止画みたいなバルテュスの絵画みたいな絵柄、これがもう濃くて濃くて…
日夏の、歯が浮くを越えて歯が抜け落ちるような愛の囁き。
んも〜、だんだんドキドキしてくるんですよ。
はねのけながら天然?であり続ける蘇芳の態度も、読んでるこっちが翻弄されるんですよ。
2人のラブシーン未満なんてもう……し、心臓がバクバク……!
万人におすすめとは決して言えません。ですが!私には神の姿が見えるうう…
さすがストーリーテラーのARUKUさん。
今回は恋愛感情を知らない麗しき上司蘇芳と、彼に想いを寄せる爽やかイケメン…と見せかけてわりとストーカーな部下日夏。
蘇芳…仕事モードとプライベートモードで顔が変わっとる!!
恋することとは?生きることとは?
なんとも哲学的なテーマのストーリーです。しかしながら、重苦しい雰囲気ではなく、コミカルに描かれているので読みやすかったです。
終わりは誰にでも平等に来るし、蘇芳の不安が全く拭い去れたわけではないでしょうけど、最後まで日夏と一緒にいられたなら『幸福になれ』という宿題は果たすことができたのではないでしょうか。
ARUKU先生の作品はいつも切なくなります。みんな不器用な生き方をしてますね。そしてみんな可愛いです。日夏はかなりストーカー気質(というかストーカー)で本当に実在していたら怖いです 。蘇芳さんは小さい頃のトラウマが原因で恋愛ができないという面白い設定でした。話が進むうちにだんだん可愛くなっていく蘇芳さんはよかったです。ARUKU先生のおわりかたは救いがあるようなないようなものが多いですが、今回はほのぼのした終わり方でした。
賛否両論あるのでしょうね。
でも、私にとっては傑作ですし評価は文句なく神です。
無性愛者で、誰のことも愛することが出来ない・蘇芳とその蘇芳に高校時代に酷く振られている年下にゃんこ?の日夏のお話です。
高校時代からずっと蘇芳が好きで好きで堪らない日夏は、同じ会社に入社し、いつのまにか隣に住み、ストーカーまがいのことまでして蘇芳を思っていた。
同じ部署になり、いよいよ猛アタック!
毎日のノルマ「好きです」を欠かさず、いつも寄り添い大事にしている。
クールなインテリのイメージだった蘇芳が徐々に可愛らしくなっていき、日夏に絆されているのがよく分かった。
少しデフォルメし過ぎな気もしましたが、そこが可愛くもあったので良しとします。
細かいところはさて置き、誰も愛せなかった蘇芳が日夏がいなくなった時に、日夏は蘇芳にとって大切な存在だったという事に気付くところが良かった。
日夏のように、絶対に報われないと思いながらずっと好きでいる事はとても辛いだろうと思います。
だからこそ、両想いになれた時の日夏の幸せはひとしおだったでしょうね。
2人がずっとずっと、地球が滅亡するまで一緒にいたというラストには胸が熱くなりました。
余談ですが、会社の同僚に『恋に落ちる花』の真壁が登場していたので、ちょっと嬉しかったです。
無性愛者という言葉は作者さんの造語なのかな?
太陽にいずれ地球が飲み込まれるからって悲観主義者すぎでしょ!しかし蘇芳少年には衝撃だったんですね。その後の人生を無恋愛で生きるほどの。
蘇芳が世間の恋愛観や結婚出産などしなきゃ悪者扱いに毒づくのが面白かったです。
そして日夏!日夏も蘇芳に人生を変えられた一人ですね。
日夏の大きな愛、甘い言葉、蘇芳に孤独を実感させるほど包み込んでくれましたね。日夏を早く好きになって!と祈ってました。
現代日本のお話なのにどこかファンタジーっぽくてARUKUさんらしい場面?突っ込み所?もありつつ。
蘇芳がやっと日夏への想いを恋だと自覚して、日夏と再会しやっとやっと両思いになりました。
蘇芳の世界も変わりましたね。世界の美しさや温もりを知り。
紳士のこだわりも良かったです。人間らしさが出ていて。
日夏の包容力と不屈さに神で!
迷宮のリコリス
ふばば様
コメントありがとうございます。
そうか『極東追憶博物館』のマリンブルーの2編も人魚でしたね。
そういわれるとデンシバーズで公開されているARUKU先生のもう一遍『リバース』もマリンブルーの進化系のように感じます!
魂の半身…みたいな。
ARUKU先生はBLじゃなくてもすごかった。。。