ポッチ
出版社さん特製の特典リーフレット。B4サイズの紙を半分に折った大きさ(B5)で、本編の表紙と裏表紙がそれぞれカラーでコピーされてます。
B5サイズなので、小山田さんの美麗な絵柄が大きく見れてまさに眼福。
小説部分は見開き2Pなのですが、B5の大きさなので小説部分もたくさん。なんだかとてもお得感のあるリーフレットです。
内容はというと。すみません、ネタバレしてます。
タイトルは『昼下がりのオヤジ』。
時系列は本編終了後。了視点で描かれています。
何もない、日曜日の午後。のどかな休日に、了は八尾の部屋でゲイ向けの専門雑誌を見つけます。
もともとノンケさんだった八尾にこういうものを買う趣味はないはずで、ならばこの雑誌は了のために買ったものだろうと想像し、そんな八尾の気持ちを嬉しく思う了なのですが、そこへ当の八尾がやってきます。
ゲイ雑誌を見つけられてばつの悪そうな八尾ですが、そんな八尾を見て可愛いと思うのと同時にそんな八尾を苛めてみたいという欲求が沸き上がってしまった了。
雑誌をパラパラめくりながら「こういう子が好みなのか」とか「こんなえげつないプレイがしたいんですか?」等々いじわるを言いながら楽しんでいる了ですが、了がソフトSMの特集ページを開いて「これがいいです」「八尾さんにこれをして欲しいです」と告げたとたん、八尾の表情が変わり…。
というお話。
八尾をからかって遊んでいたつもりの了でしたが、『オヤジ』の八尾に返り討ちに会い散々啼かされてしまうという何ともエロ可愛いお話でした。
尿道攻めあり、言葉攻めあり、中原さんらしい、まさに『おっさん』の八尾さんを堪能できます☆
不憫な幼少時代を過ごし、八尾への切ない恋心を抱えていた健気な了が、やっと幸せをつかんでいる姿が読めてうれしかったです。ホンワカ、甘々なお話でした。