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サオダケは僕にもっと触りたいとか… 思わない?
会川フゥ作品一番のお気に入り:『愚か者ども、愛を知れ』でラストに収録されていた、庭付きの家にひとりで住んでいる小説家・サオダケと、猫がきっかけでサオダケに出逢った高校生・リョウの話。今作は、まるっと一冊このふたりでした。『愚か者~』の後に読まれることをおすすめしますが、この本だけでも問題なく楽しめると思います。最初に見開きで「これまでのお話」が描かれていましたよ。
リョウとサオダケの日々、堪能しました。とうとうかぁ…なんて思ってドキドキさせられたけど、とても彼ららしい日々だった。夏から始まり、秋になり、冬になって。また季節ごとに風物詩があり、それがとてもキラキラして見え素敵でした。こんな可愛い高校生、いいなぁ。お友達もみんな。空気が合えば、年の差なんてきっと関係ないと思わせてくれる。この空気が好きなんですよね。
彼らの日々は、ポン・ポン・ポーンと進んでいくんです。目の前に写真を並べてテンポよく眺めていくような、そんな一冊でした。それが自分にはすごく心地よかったし、リョウをはじめとする登場人物それこそ全員に癒され、疲れが吹っ飛んでしまう。
それから、目が疲れないのも私にとっては高ポイントです。リョウのとびきり笑顔に元気いっぱいもらえると思いますよ。作者の本は、楽しく読めるのがやっぱりお気に入り!と書きつつ、4話で気づいたらポロポロ…涙してましたけどね。日常を忘れ、サオダケ邸の庭にそっと隠れて見守っていたいなぁ...ムロさんの友達にゃんこになったつもりで。
もっとこの先が読めたらうれしい、宝本のひとつ。
夏におすすめの一冊です。
すっっごい表紙が可愛いですね!!
前のコミックスで好きだった読み切りがまさかの長編コミックスになったので大変感動いたしました。
数年経っても変わらない、ぼくとサオダケへの萌えが詰め込まれていて幸せな気持ちになれました。
会川先生のちょっとした日常をキャラが生きてるかんじ?というのがこの作品はとても生きているので好きです。
オジサンと高校生の年の差はやっぱりいいなあ…。
待望の続編!嬉しすぎてなかなかレビューが書けず、すっかり出遅れました(笑)
『愚か者ども、愛を知れ』に収録されていたサオダケシリーズの続編です。『愚か者ども~』の中で特に好きなお話だったので、続編が出てとても嬉しかったです。
神社で黒猫と戯れることが日課になっていた高校生のリョウ。ある日、いつものように神社へ行くと、黒猫はおらず、代わりにくたびれたおっさんがいた。いきなり「撫でて」と言ってくるし、完全に不審者!けれど、ふと瞳の色がとても変わった色をしていることに気付いて……もしかして、このおっさん、あの黒猫!?
という感じで始まったリョウとサオダケ(おっさん)の交流。実はサオダケ(本名:宇田野ヒロ彦)はもちろん人間で、黒猫(ムロ)はサオダケの飼い猫だったと明かされるのですが、そこに「サオダケは猫の言葉がわかる」という不思議さが加わっているところが好きです。そして何より、登場人物全員が素敵!魅力的!リョウは素直で可愛いし、サオダケは穏やかで柔らかい雰囲気が心地好く、シンジさんは明るくて思い遣りがある。
前作でリョウとサオダケの関係は、お互いの気持ちは確認し合ったけれど、まだこれから、という感じで終わっています。そこからのリョウとサオダケの日々が描かれる今作。是非とも『愚か者ども、愛を知れ』収録分を読んでからどうぞ。より楽しめるはずですし、前作を読んだら続編である今作を読みたくなるはずです。
前作ではちらりとしか出てこなかったリョウの友人たちが今回はがっつり登場していて、この子たちがまた友達思いのいい子ばかりで。歳の離れたおっさんが高校生に本気になるわけがない、リョウは騙されているかもしれない!と心配して、サオダケ宅に乗り込んだりします。正々堂々と。許可を得て家捜しし、とりあえず納得して帰宅するときの悠司(友人)の言葉が素敵でした。それは漫画全体を通して読者にも伝わってくるものと同じだったので。リョウがサオダケを好きな理由にも通じるかもしれません。纏う空気が好き。ということ。
そんな中、高2のリョウは進路を考える時期に差し掛かり、将来遠距離恋愛になる可能性があることに対するサオダケとの考えの違いに不安になります。不安と、そして苛立ち。サオダケの消極性は周囲の信頼を得る一助になっているけれど、リョウからすればサオダケの気持ちを疑ってしまう原因にもなりえてしまう。この辺りのことは、もどかしいなぁ、ままならないなぁ、と思いましたが、リョウのおかげでなんのその!悩んだり、沈んだりしても、リョウの素直さや真っ直ぐさは本当に素敵です。救われます。切り拓いて光を照らしてくれる。
そうして、仲直りしてクリスマスにとうとう一歩を踏み出すのか、というところでやはり、おあずけをくらうサオダケ(笑)いつか、二人のそんな場面を見られる日が来ることを祈っています。
もう本当、心がほんわかする素敵なお話です。表紙の色合いも柔らかくてお話の雰囲気にぴったりです!和紙っぽい加工も合っていて好きです。
この二人凄く、すごく、スゴク好き(*´ω`*)延々見てられる。
前作を読んでからかなり時間が経ってしまったので忘れたかなーと
思っての読み始めですが、あっちゅうまにフラッシュバックいたしました。
高校生のリョウと年の離れたサオダケ
ようやくお付き合いを始めた二人。
キスをした。
ドキドキした。
でももっと触れたいって思うのはダメなこと?
ゆっくり、じんわり。
そんなお話しでした。
友人たちもいい子!!
二人の関係は、ちょっと進んだような、そんなに進んでいないような。
でもこの距離感がすごく良いのです。
もうすこし大人になったリョウとサオダケ。
ぜひ続編。期待してます☆
「愚か者ども、愛を知れ」に収録されていた「猫やサオダケと僕 」「僕とサオダケの恋」の続きです。
続きですが、巻頭に前作の簡単なあらすじが見開きでイラスト入りであるので読まなくても話は通じます。
小説家のサオダケと恋人どうしになった高校2年生のリョウのお話です。
私はとにかくリョウがかわいくてかわいくて仕方ないです。お肌ぴかぴかつるつる、そしてキラキラした素直な眼差しの少年。眩しくて尊い、宝物にするしかないような子。
それに対してサオダケは無精髭のくたびれた中年風情で二人が並んでいるのを見ると否応無しに年の差を感じるのですが、年齢も立場も全く異なる二人がそれぞれ大切に思いあってる様子が読んでて限りなく心温まります。
ちなみにサオダケはてっきり40は超えているだろうと思い込んでいたら、30代なんですね。それにはちょっと驚きました。
そんな二人を支えるのがサオダケの古くからのオネエの友人や、リョウが悪い変態中年にたぶらかされているのではないかと心配する友達思いのリョウの友人たち、彼らもとってもいい味出してます。誰も嫌な人が出てこない。
サオダケの家の縁側の端っこに座って、あの家の穏やかな空気を吸いながら二人の様子を眺めている…そんな気分にさせられる作品です。癒されます。