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『桃太郎』、『裸の王様』、『鶴の恩返し』、『みにくいアヒルの子』、『妖猫友をいざなう』がBL童話に変わった短編集です。
ファンタジー物が好きなので手に取ったのですが、クスッと笑えて面白かったです。
◎表題作
腐女子のおばあさんが拾った巨大な桃から生まれたのは、おばあさん好みの、たくましい青年でした。悪さをする鬼の噂を聞いた桃太郎は、おばあさんの趣味のコスプレ姿で鬼退治に行くのですが…。
この桃太郎が題名通りの最凶で、一言で表せば鬼畜です(笑)。
まずは家来になる動物たちを、媚薬入りの(もちろん、おばあさんの趣味です)きび団子を食べさせてから襲い、赤鬼までもあっさりと手籠めにして。
懐柔された鬼に村人が喜ぶかと思えば、桃太郎が鬼退治に自分の村に来ないことを大喜びしていて、童話と全く違う誰からも恐れられる桃太郎が笑えました。
おまけに、赤鬼に惚れてる青鬼の前でもイチャイチャして。
復讐を誓った青鬼の、「俺は海賊王になる」という某アニメと同じセリフに爆笑します。でも、その結果は、受けキャラなのが判明しただけという…。
最初から最後まで楽しませてもらいました。
『裸の王子様』
高飛車で傲慢な王子様が商人に、高貴な者にしか見えない服を着せられながら、イタズラされちゃう話です。
商人にすっかりほだされた王子様がおかしかったです。
『ツルツルの恩返し大作戦♡』
鶴がおじいさんに助けられるのは同じなんですが…。
おじいさんがイケメンにしか見えないことや、おばあさんが同人誌を書いてたりとか設定から笑えます。そして、2人をイチャイチャさせようとする、おばあさんの細かい指示にニヤニヤします。おまけに、本来の用途と違うはた織り機の使い方がまた何とも…。
腐女子のおばあさんがGoodJob!なお話でした。
『みにくいアヒルの子萌え』
題名通りの、自称アヒルの子にみんながメロメロになってる話です。
確かに、オドオドしてる自称アヒルの子が可愛くて、ショタ好きにはたまりませんでした。
『猫の秘めごと』
和尚さんと飼い猫のホノボノとした…ではなくて、スケベな和尚さんが飼い猫をよその猫に取られて嫉妬してるお話でした。
和尚さんのぎっくり腰の原因が、新技の桃尻落とし(命名・和尚)というのが苦笑でした。