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作者のバカ男&あらがえない男が好きです。
心地よいダメオーラが漂ってます、やっぱりサイコーに面白かった!!ラストのまるまる描き下ろし作品を除けば、全作つながりのある、ろくでなしシリーズとなっています。先のレビューでKrovopizzaさんがひとつひとつタイトルをあげ内容を書いてくださっていますよ。
<収録作品と初出>
■『ろくでなしバーサス!』初出:小説b-Boy
■『ろくでなし鎮根歌』:エロほん♥ーなましぼりー
■『ろくでなし待ったなし』:b-boy キューブ
■『だってろくでなしなんだもの』:b-boy キューブ
■『ー「雪女」インスパイアー雪の暗殺者』(描き下ろし)
■あとがき
■ウチの鬼プロ軍の仕事を見てくれ(作品の合間に、プロアシスタント絵師の方々による作画が紹介されています)
残念だなぁとため息が出てしまうのは。
出版社と既刊で予想していましたが、このタイプの修正。このイラスト、この内容でこんなにも白が光ると...うー、ちょっとテンションダウンしてしまう。だって作中に『顔良し(+イラスト)・チ○コ良し(+イラスト)・身体良し(+イラスト)』とせっかくの三拍子が描かれているというのに、真ん中なんも見えんわ!せっかくのにぎり方も、全部見えないよ~(苦笑)。
でも、ラストの描き下ろしの〆まで進み、あとがきを読んで、また何度でも読みたくなっちゃう一冊だと思いニヤニヤしながら本を閉じました。なんとも素敵なおもてなしを受けた気分です。ダメ男、憎めないぃ(笑)。
全部で5つの話が入った短編集。
最後の描き下ろし作以外、全て登場人物同士がどこかで繋がっています。
オヤジ攻め率高めで、葉月さんのいつものノリがお好きな方には楽しめる内容かと思います。
■「ろくでなしバーサス!」全2話
高校教師×退学した元生徒(バーテン)の再会モノ。
受けは、金髪ロン毛で一見チャラいですが、カクテルのことを真面目に勉強していたり、再会した泥酔状態の攻めを介抱したりと、意外と男気ある人物。
攻めは、受けを"商売男"と罵るような俺様ですが、結婚に失敗していたり、受け以外に勃たないインポだったり…となかなか憐れな中年男。
攻めのツンデレぶりと、受けの男前なところに萌があるお話でした。
■「ろくでなし鎮根歌」
表題作受けの父親(攻め)と、表題作受けの中学時代の副担(受け)の話。
家庭訪問時に攻めに気に入られ、嫁兼ママンとして一家と関わることになった受け。
攻めに絆された後も、表題作受けの進学には相変わらず熱心なところに教師としての(ママとしての?)愛が感じられほっこりしました。
■「ろくでなし待ったなし」
表題作攻めの元妻にフラレた男(受け)と、彼女の兄(攻め)の話。
ヨリを戻したくてシャワーを浴びる彼女に抱きついたら、それは彼女のお兄さんで…という展開。
兄に無理やり抱かれ、その中で愛が芽生え、数年後パートナーとしてラブラブに〜といういつものパターンです。
■「だってろくでなしなんだもの」
表題作受けの兄(受け)と、彼を補導した警察(攻め)の話。
弟と同じくバリタチっぽい受けが、チョイ悪なオッサンに抱かれ&甘く口説かれメロメロになっているところが可愛かったです。
■「―「雪女」インスパイア―雪の暗殺者」描き下ろし
幼い殺し屋(後の受け)が、ある公太子(後の攻め)の執事を殺害。
数年後、成長した殺し屋は執事として再び公子の屋敷に潜入。
公子に気に入られ愛されるうち、彼を殺す決意に迷いが生じ…
葉月さんがレディコミで描かれているグリムシリーズに似た、甘くロマンティックなお話。
起承転結ハッキリしていて、収録作の中ではこちらが一番好きかもしれません。
愛する執事を亡くして以来やさぐれ気味のオヤジ攻めがカッコよく、
殺し屋の任務と攻めへの愛の間で葛藤する殺し屋も、男の色気があり美しかったです。
こちらの話は雑誌掲載の予定が、葉月さんの入院のため中止となり、描き下ろしとなったとか。
素敵なお話をまるっと一本描き下ろして下さって感謝です。
全体として、いつもの葉月さんのぶっ飛んだノリが好きな読者としてはとても楽しい内容。
ただ、似たような展開やカップリングの話が続くため、ちょっとマンネリ感も?
また、表題作受けが同時収録作に度々出てくるのは嬉しかったですが、表題作攻めと一緒にいるところも見てみたかったです。
ちょっと物足りなさはありますが、葉月さんの描かれるオヤジ攻めは大好きだし、描き下ろしも良かったので萌×2評価です。
相変わらず軽いノリのエロ三昧です! 毎回楽しんでますが今回も笑える笑える。 だけど残念なのが葉月さんお得意の金●描写が真っ白け…。こればかりはどうしようもないのだろうが残念です。 メインは木暮家のお話でして、父親に兄弟2人。やっぱり一番のお気に入りはお父さんです。だらしないけど仕事モードの時は凄く男前(親父の色気出しまくり)! 子供2人はそれぞれ受けに回っていて相手は一筋縄ではいかないキャラ達です。 最後のお話は別として、何気にリンクしてるストーリーでした。
葉月先生の作品を読むのは2度目なのですが、はじめのうち絵柄の濃さに目がついていかず、当然内容も入ってこなかったのですが、ふと気付くと凶虎の三白眼といやらしく厚い唇、突如はじまる全裸Hにもう全て持っていかれた………
「ろくでなしバーサス!」
凶虎高校教師上条x木暮タミヲ(上条に無期停学くらいそのまま退学)。
7年後酔っ払いのインポとなって路上に転がされた上条に再会したタミヲは、面白半分に上条にイタズラしようとするが、返り討ちにあってヤられる。
「ろくでなし鎮根歌」
タミヲの父(水商売実業家)x我妻(中3タミヲの副担任)。
中学の三者面談に来ないパパを自宅に訪ねたらヤられた。そのまま奥様に!
「ろくでなし待ったなし」
東伯(タミヲの行ってた高校の専務理事)x別所(東伯の妹であり上条の元妻ゆみ子のカレ。高校の事務員)。
ゆみ子に捨てられ、ゆみ子の部屋に忍び込んだ別所。すでに引越し後で今住んでる兄にヤられる。
「だってろくでなしなんだもの」
殿岡(刑事)x木暮ミキヲ(タミヲの兄。ウリセン派遣業)。
デリヘルに出向いたら、たまたま多発していたウリセンの昏睡強盗の容疑をかけられて殿岡に囮捜査で捕まる。釈放後「自由恋愛」の名の下にヤられる。
いやはやどの話も強烈にエロくて面白い!
普段私は基本「修正」が気にならないのです。ココロの眼でなーんでも見えてくる。(なんの自慢?)
しかし本作ほど修正に腹が立った事は無い!体位やアングルが素晴らしすぎです。
「雪の暗殺者」
これだけ単独のお話。ヨーロッパのある国の公位継承者と殺し屋の耽美系ラブストーリー。
途中にアシスタントの方々?の「ウチの鬼プロ軍の仕事を見てくれ」という超絶背景のページが4P。
めちゃくちゃ面白い「あとがき」で〆。
なんだろう、ちょっと品がない感じもするこの作家さんの作品なのですが、なぜか手に取ってしまうんですよね。
ご本人がおっしゃっているように、アナログでここまでの迫力、という絵や、結局かなしくもおかしいラブラブな二人、というお話がよいのかもしれません。
こちらはタイトル通り、ろくでなしが色々出てくるお話。
オムニバスになっていて、風俗店を営むオジサマと、その息子たち(これがろくでなしたち)の恋路を描きます。
高校をやめたタミヲとその教師上条。結婚がうまくいかずゲイだと自覚した上条は、かつてビビッときた(聖子ちゃんかよ。。)タミヲの店にやってくる。
最初粋がっていたタミヲが、豹変したまさに虎に抱かれるのがいいですね。
他に、懇談をすっぽかしたタミヲの家にやってきた先生(美人)が、タミヲ父とというお話があり、なぜかこれは好きなお話。節操ないイケオジが年貢を納めるのがいいのかな。
あとは、タミヲの学校の職員と理事とか、タミヲ兄のミキヲと刑事など。
巻末のお話がまた切なくいい話。
ドラマちっくで安定したお話展開はいずれも健在。
アンソロに収録されていたりするので、そろえておられる方はご注意です(リブレにありがち)。