SS付き電子限定版
会社の同僚モノ・・・という点に惹かれて購入。
初読み作者様です。
表題作と、高校生同士のお話種類との4編が収録されていました。
高校生同士のお話はライトな感じで、可愛いお話。読みやすいお話でした。
会社の同僚モノは、もうピンポイント萌えで、攻め様が夢の中で受け様と、ちょっぴり嗜虐的(といっても言葉攻めとか・・・)なHをしているシーンと、描き下ろしの、初めて本当にHするシーンが好きです。(愛があるのが前提で・・・)ちょっぴり嗜虐的なHシーンが私は萌えツボだったりするので・・・
そのれらのシーンだけで、もう大満足です。受け様の反応がとてもかわいらしくて、萌えます!!!
素晴らしき当て馬ゼロの世界!
もしくは不特定多数の当て馬風な存在がほんのりいるだけの世界とでも言いましょうか。
どきどきしつつも、無駄にハラハラまではしたくないという方にはおすすめです。
4組のCPが出てきます。
表題作は同じデザイン会社に勤める同僚が隣に引っ越してきた!という話。
「実家では犬と寝てたから眠れない」という理由で一緒に寝るようになるも、今度は主人公が淫夢で眠れない!という展開でした。
概ねさらっと読めますが、同僚が過剰に頬を赤らめていた社長への思いは単なる憧れだけでしたという件がないので、そこだけ引っかかりました。
2つ目のCPは友人最高か!という短編。
入学してすぐに助けた亀ならぬ助けた同級生に告白されて「気持ち悪い」とフったものの、その後仲良くなって3年。今度は自分が好きになってしまったけど、素直になれなくて…というツンデレ男子の話でした。
水田くんにすべて持っていかれます。作詞作曲、自主制作でCDまで作る友人、最高です。
3つ目はリアルスネオヘアな幼馴染が好きな子のためにイメチェンしたら、あらイケメンという話。
スネオヘアーがスネ夫ヘアだったインディーズ時代にライブに行ったのを思い出しました。そんな彼も今はともさかりえの夫。それはいいのですが、最初から展開は読めているものの、内田さんの挟んでくる小ネタにいちいちクスっと出来るので楽しめます。よさこい節w
4つ目は視力だだ下がり男子がとうとう眼鏡を作ったら、好きな人もできたよという話。
DKらしい暴走やもじもじした感じ、片思いしているという気持ちだけで充実できたあの頃を思い出せる瑞々しい短編でした。
やはり好きな人が自分を好きという設定、さらに余計なことをしてくる当て馬がいないという作品は気持ち良く読めるなあと再確認できた短編集でした。
既に現実社会でもやもやしまくっているので、これ以上もやもやしたくない!というときにおすすめです。
何度目かの再読。
表題作は、同僚の広瀬に「長年、実家では犬と添い寝してきたから一人では眠れない」と言われ、一緒に寝る羽目になった攻めの 岡田視点で進みます。
なんで男の同僚と??と思いつつも、断りきれずに一緒に寝たら、なんと広瀬を抱く夢を見ちゃうんですね。
それからも一緒に寝るたびに、岡田は必ず広瀬を抱く夢を見るようになってしまい…
眠れないのは広瀬だったのに、淫夢のせいで岡田が次第に眠れなくなっていくところが、タイトルに絡んでで好き。
【愛してると言え】同級生もの。
攻めの角倉はとにかく惚れっぽい。
そんな角倉の様子を相川は苛々しながら見続けてきた。
ほんとは俺だって、角倉のこと好きなのに!と。
だけど相川は、入学式でいきなり告白してきた角倉を振った過去があるだけに、今更、角倉のことが好きになったなんて言えないんですね。
おまけに弩級のツンデレ。
そんな二人をくっつけた友達の真澄のお手製CDがウケます。
脇役がイキイキとしてるところが、上田にくさんらしいなと思う。
【魔法をかけて】幼馴染もの
晴生の登場シーンはBL界の攻めとは思えないダサさ。
(あのとき君とシておけば。の越地さんを思い出す髪型)
晴生からイメチェンを依頼された千昭は、張り切ってイメチェンさせるんですね。
その甲斐あって、見事イケメンになった晴生が健気でかわいいお話。
【不確かなビジョン】同級生もの
眼鏡デビューしたら、気になる女子から「賢そう!図書室とか似合いそう!」とのせられて、図書室に行った明里と、先生(男)に片思いしている図書委員とのお話。
『片思い×片思い』が好みだったので購入しました。こちらは面白いのですが、全部アッサリという感じで、あまり印象には残らなかったです。それぞれ短編なので仕方がないのかも…。表題作が一番好みだったので、これで一冊書いて欲しかったです。
表題作+描き下ろしの番外編、他短編が三作です。
『そして今夜も眠れない』
一人暮らしを始めたばかりの受けが、ずっとペットと一緒に寝ていたから一人じゃ眠れないので、同僚でお隣さんの攻めに一緒に寝てくれるように頼みます。この時点では攻めは受けの事を友人としか思って無かったのに、一緒に寝るようになると何故か受けを抱く夢を見てしまい…という展開です。
そもそも攻めはゲイという訳では無さそうですし、男友達と寝ただけでそんな夢を見るというのが不自然な気もしますが、隣で無防備に眠る受けにムラムラしている攻めというのが萌えます。当然そんな状態では攻めは寝不足になり、フラフラな所を運悪く開いたドアにぶつかって昏倒してしまいます。そして介抱してくれていた受けに、寝ぼけたまま夢と勘違いして襲ってしまう。その後の受けが男前ですが、最後が駆け足気味で終了で残念。描き下ろしで二人の初エッチを読めますが、お互い上になるつもりだったので揉めて、結局ジャンケンで攻守決定という内容です。エロは少な目。
『愛してると言え』
受けは高校の入学式で、攻めから「付き合って下さい」と告白され、動揺して「気持ち悪い」と言ってしまいます。その後友達として付き合ううちに攻めを好きになってしまいますが、意地っぱりの為素直に告白出来きずにジタバタするという内容です。二人の友人でチャラ男っぽいのが居ますが、彼がいい味を出してます。軽い感じなのですが友人思いで、二人の背中を押してくれます。そして攻めに再び告白されたのに、受けが「嬉しくもなんともないから!」とテンパって言ってしまうのが可愛い。さらに攻めが、受けが天の邪鬼という事を知っていて、嬉しくない=嬉しいという事が分かってるためほっぺにチュッとするのがホンワカします。
『魔法をかけて』
ダサダサでオタクな攻めを受けがイメチェンする話。かなりなイケメンになった攻めは皆の人気者になり、今までずっとベッタリだったのにと受けが寂しさを感じるという内容です。受けがかっこいいといってくれればそれで良かったとボロボロ泣く攻めが素直でキュンときます。
『ふたしかなビジョン』
目の悪い攻めが、ぼやけた視界で歩いている時に受けとぶつかりますが、彼が泣いていたのが気になり…。
最後の攻めの「君が好きだ」のモノローグが印象的です。
面白いけど、可も無く不可も無くって感じでしょうか。全編、結ばれてからの甘々が足りないのが残念です。
表題作『そして今夜も眠れない』。
会社の同僚がアパートの隣に引っ越してきたけれど、実家の飼い犬と離れてしまってよく眠れない、一緒に寝てくれと頼まれて…。
元々アパートに住んでいた方が攻め、引っ越してきて一緒に寝てくれと頼んできた方が受けです。
攻めは、男同士だし別に問題ないと思ってオーケーしたものの、なぜか隣で受けが寝ていると、受けとエッチするエロい夢ばかり見てしまうように。そのせいで、今度は自分が寝不足に。
最初はまったくどちらにも恋愛感情がないのに、なぜ受けの淫夢を見るのかいまいち不明でした。一度夢を見てしまって意識するように…とかなら分かるんですが、連日連夜受けとセックスする夢ばかり見るのは何で?
しかもそこからくっつくまでもなかなか早い展開で、お互いのどこがよくてそういうことになるのか不思議でした。
可愛らしく、エロい(夢の中だけですが)話でしたが、あまり萌えもキュンも感じられなかった。
あとはあっさり目の短編がいくつか入っていました。
『愛してると言え』
高校の入学式で、突然攻めに告白され「気持ち悪い」と言ってしまった受け。その後「忘れてくれ」と言われたので普通に友人になったけれど、攻めはやたらと惚れっぽく、別の女の子を好きになってばかり。実は「自分も好きになった」と受けはなかなか言い出せなくて…。
エッチなしなので受け攻めは暫定です。
これはよく分からない展開でした。急に告られ、その後「なかったことに」と言われ、他の女子に告っては振られている男をなぜ好きになるのか理解できなかった。鈍いし惚れっぽいしおバカなキャラなのに…。
あとは、オタクな幼なじみが「好きな人がいる」と言うのでイメチェンを手伝ってやる受け(暫定)の話や、教師に片想いしている同級生を好きになってしまう攻め(暫定)の話など、高校生もののエロなしの話ばかり入っていました。
イラストは可愛らしいんですが、どれも感情の変化が無理やりすぎるというか、なぜそうなる? という展開が多かったです。短編ではなく、せめて中編くらいなら自然な気持ちの変化とかキャラクターの魅力とかが描けたんじゃないかなぁ、と思います。