amazonの電子書籍版です
キレイな甘いピンクの表紙に魅かれ購入しました。
初読み作家さんです。
これが私的には大当たりで♡
恋人同士の片方が記憶喪失になるお話しという設定ですでに萌えましたが、読み進めると切なくて切なくて胸がキューっと締め付けられてばかりでした。
もう自分のことは忘れて新たな未来(家族)を作って幸せになってほしい
と願う受けさんがホントに健気で・・・
こういう控えめな受けさん、タイプです^^
1冊まるまるこのcpのお話しなので、
なんで記憶喪失になっちゃったの?とか
2人はどうやって恋に落ちたのかな?
などなど、ちゃんと丁寧に書かれていてとても満足しました!
読み終えた後もまた読み返したくなる・・・すごくステキなお話しでした~(#^.^#)
作家さんはもちろんですが、こういったピュアなラブストーリーを
ちゃんと1冊に仕上げてくれた雑誌社(シア)さん、
ありがとうございます!
記憶喪失ものです。
付き合っている作家受けとパティシエ攻め。攻めの妹に子供が産まれたと聞いた受けは、元々ノンケの攻めには男の自分とではない幸せな人生も選べると思い、別れを告げます。でもその直後、事故により攻めの受けに関する記憶がなくなってしまいます。
最初は、独りよがりな思い込みから一方的に攻めに別れを告げる受けがあまり好きになれそうにないなと思っていたのです。
でも攻めが記憶を失った時に、即断で攻めのことを思い身を引く姿を見て考えを改めました。独りよがり感はなく、ひたすら攻めの幸せだけを思う姿が健気でした。
なぜ他の記憶はそのままなのに受けの記憶だけが消えたの? とは思いました。多少無理やりでも、大事な記憶だけが消えることもあるとか、そんな可能性をお医者さんに言わせるとかしてほしかったな。でないと何でよりによって受けの記憶だけ…と思っちゃった。
それを含め、気になる点もちょいちょいありましたが、とてもいいお話でした。攻めの幸せだけを思っている受けも、記憶を失ってもまた受けを好きになる攻めも、とても男前です。
1冊全部このカプのお話で、しょっぱなこそ別れ話→記憶喪失というヘビーな展開ですが、出会いのシーンや、記憶喪失を乗り越えてふたたび結ばれた後のラブラブなど、いろんな短編が入っていて読みごたえがありました。
『時雨茶臼』というタイトルの短編が入っており、これはもしや四十八手の時雨茶臼? と思ったら案の定騎乗位でした。受けを煽るだけ煽って寝てしまった酔っ払い攻めと、寝ている攻めに乗っかる受け、という素敵な番外編です。
初めて読んだロング先生の作品です。
ロング先生は絵が丁寧で、スッキリしていて読みやすいです。
パティシエの小野 閑くんと小説家の坂井 幸彦くんのお話。
閑くんがアパートの階段から落ちるところから物語が始まります。
目が覚めた閑くんに気が付いた幸彦くんは、閑くんに抱き付いて泣いています。
閑くんの勤め先の店長夫婦もすぐに駆け寄って来ました。
幸彦くんを指さし、閑くんが言った言葉は
「この人 誰?」
このお話は「記憶喪失」が軸になっているラブストーリーです。
閑くんと幸彦くんはお付き合いをしていました。
ある日、閑くんからお揃いの指輪をプレゼントされた幸彦くん。
お互いを想い合い、2人は幸せでした。
しかし、閑くんの妹に子供が生まれたことで、幸彦くんは考えるようになります。
このままだと、閑くんの未来を壊してしまうかもしれない…と。
悩んだ幸彦くんは、だんだん閑くんを避けるようになりました。
我慢できなくなった閑くんが幸彦くんのアパートまで行くと「無かったことにしましょう」と別れを告げられます。
そして、幸彦くんに手を振り払われた閑くんが、階段から落ちてしまったのです。
愛しているから、幸せになって欲しいから、別れを決断した幸彦くん。
その矢先に起こった事故。
閑くんが自分だけの記憶がないことを知り、寝ている閑くんの指から指輪を外します。
「どうか 幸せになってください」
幸彦くんは、どんなに辛かったでしょう。
愛しているから別れるなんて、余程の決意がないと出来ません。
閑くんの幸せだけを願って。
きっと、深くて暗い湖底に沈んだように苦しく悲しい毎日だったに違いありません…。
でも、どうしたって、2人は運命で結ばれているのです。
他人であるはずの幸彦くんが気になる閑くん。
なんとか関わろうと頑張りますが、幸彦くんからは拒まれ続けます。
そして、自分は幸彦くんが好きなんだと気が付きました。
何回だって、好きになる。
閑くんがなくした記憶は、自分がプレゼントした指輪がきっかけでよみがえります。
前半は、幸彦くんの想いが辛すぎて泣いたのですが、後半は、閑くんのひたむきさに感動して泣きました。
幸彦くんとのお別れは、閑くんにとって、本当の幸せではありません。
この先の長い人生を幸彦くんと一緒に過ごすことが、閑くんにとって、本当の幸せなのです。
最後に、幸彦くんの好きなショートケーキをホールで用意した閑くん。
そのケーキを美味しそうに頬張る幸彦くんの笑顔にまた泣きました。
描き下ろし『番外編』
閑くんの記憶が戻ったあと、2人でお風呂に入っています。
どうして閑くんの指輪をネックレスにしていたのか聞かれた幸彦くんは…。
浴槽が狭そうなので、温泉に行ってください(笑)もちろん、露天風呂ね!
パティシエの閑くんと小説家の幸彦くんのお仕事している姿をもう少し見たかったな。
でも、2人が心から幸せそうで満足です。
性格も好みも正反対の閑くんと幸彦くん。
それでも上手くやっていけるなんて、better halfの関係なのでは?と感じました。
ロング先生の丁寧な心理描写で感情移入します。
読まれるときはティッシュをご用意ください。
読後は必ず幸せな気持ちになれる素敵な作品です。
記憶喪失ものですね。
幸せだった幸彦と閑。でも閑の将来を考え別れを切り出す幸彦。
夫婦茶碗も指輪も嬉しかったのに。
しかし別れ話の時に閑が階段から落ち幸彦の事だけ記憶を無くして。
記憶を無くしても幸彦が気になって仕方ない閑。
しかし幸彦は指輪やペアの茶碗を持っていて。
また幸彦を好きになる閑。しかし幸彦は拒んで。
切ないですね。
幸彦も閑をまだ愛していて閑の指輪を首から下げたり閑の服を部屋着にしたり、切ないです。
想いが受け入れられ抱き合おうという時に閑が記憶を取り戻して。
記憶を無くした閑がやっぱり同じケーキを幸彦に出したり汚部屋をほっとけないのとか、幸彦の指輪に嫉妬したり、何度でも好きになるところが良かったです。本能レベルなんですね。
お互いの実家にも挨拶。幸彦の父に殴られてもめげない閑。前向きでこんなパートナーいいですね!
こわがらないで、そばにいて
まさにその通りの内容でした。
ストーリーが現在と過去とが少し入り混じっているのですが、自然に入ってきました
記憶喪失ものです
勝手に不安になって、勝手に別れを告げて、勝手に思い続ける
なんとも勝手な受けですが、年上ゆえの気持ちとか、もともとゲイだからの親との関係とか、いろいろ想像させるところが物語りとしてとても深い作品だと感じました
お店のスタッフさんが、いい意味で見守ってくれてるところも良かったです
絵がとても柔らかくて、ごちゃごちゃ説明しすぎて無いところも好きでした