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――その日、俺は義理の弟とセックスをした。
義兄弟もの だけど、内容は育児放棄だったり会社でのセクハラや...かなり地雷だなって思うような場面が少しづつあり、弟は女性と関係を持っている描写もあったり... そのあたりが苦手な人にはあまりおすすめは出来ないかもしれないです。
弟の朔はずっと兄の秋のことが好きで..
兄も弟のことが好きで両片思いだけど、兄弟だからとすれ違うような...
かなりしんどい場面が多いですが、秋が幼少期に朔にあげたキーホルダーをずっと持っていたと知り、ずっと昔から好きでいてくれて、それで自分の気持ちに素直になって秋から告白しにいく場面は本当に胸が締め付けられました。
よくある設定ですが、絵がきれいなのと、義弟の執着と気持ちの重さを表す言動の数々がなかなか強烈で、情緒不安定でぐちゃぐちゃ悩みがちな義兄と、対比、関係が引き立ちます。
義兄のうじうじとごまかし方が最悪、面倒くさい地雷女のような言動の数々が読んでいて苦しいです。
義弟は割とわかりやすい執着と追っかけと発散の仕方をしています。
1冊読んで一番、強烈で怖かった台詞が、ケーキおいしかった、でした。
初めて義兄を抱いた夜に、義兄が買ってきてゴミ箱に捨てたケーキを食べた、というエピソードに狂気の執着を感じました。
義兄の高校時代の訳あり友人?が突然あらわれて、暴言吐くだけ吐いて去って行ったことで義兄がさらに迷走、親からの荷物に入ったメモで改めて兄弟なのに、ということをつきつけられて別れを決意、という2段階の展開はやや無理やりだったような。
義母から送られてきた義弟の荷物、キューピット的な役割を果たす義弟の学友、2人が再び向き合い、本当に結ばれるための道筋もやはりかなり無理やりのような感じを受けました。
この後に発表する数々の作品を読んでから、この作品を読み返すと、まだまだ市梨きみ先生の真骨頂ではない、というか、様子見で遠慮してたんだろうなと感じます。
市梨きみ先生は、苦しみの表現が極端で悩みや苦しみの振り幅がすごい、厳しく苦しい関係のBLを描く名手だと思います。
市梨きみ先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
ツンデレ 3
背徳感 3
エロ 3
な感じだと思います。
女好きな義弟の朔くん×女嫌いな義兄の秋さんのカプです。両親の再婚で義兄弟となった秋さんと朔くん。大学進学をきっかけに、一人暮らしをしている秋さんの家に押し掛けてきた朔くん。朔くんに嫌われていると思っていた秋さんは、兄弟の関係を修復しようとするが、朔くんは女遊びをするばかりで…。
女遊びをする朔くんや女嫌いの秋さんなので、展開として絡み描写はありませんが、女の子キャラが結構出しゃばってますね。
秋さんが男とキスをしたことがあると知ってしまった朔くん。だけどキスが気持ち良くなかったと口走った秋さんに、気持ち良いキスをする。そして更に気持ち良いことを最後までしちゃう。行為中に、朔くんが秋さんをアキと呼び捨てにするのが良いですね。義兄弟だけどやっぱり背徳感が堪らなく萌えます。
兄弟だからと、昨夜のことを無かったことにするが、朔くんへの想いから1人で慰める秋さん。その後、表向きは普通の兄弟として接して、朔くんの発散に付き合う歪な関係になってしまう。だけど、朔くんからの想いを知り上手くいきそうになるが、義母からの荷物と手紙で、自分達は家族だと、現実に引き戻される。兄弟物の醍醐味と言う様な辛さが絶妙に描かれています。
お互いの家族愛も素敵ですが、それが徐々に明確な愛になっていく描写がちょっと背徳的だけど萌えます。ちゃんと想いを伝える時の決意や覚悟が素敵で、最後はハッピーエンドになりますので、是非とも読んでほしいです。
義理の兄弟という関係が好きな方には是非読んで頂きたいです。
義弟は義兄への気持ちを女性で解消しているので、女性との関係を匂わせる描写が多いです。苦手な方はご注意下さい。
初めは義弟が義兄を好きなんだろうな、片想いかなと思いましたが、なんと両片想いでした。
しかし、義兄が義弟と初めて身体の関係を持ったにも関わらず、何もなかったことにしたために話が拗れていきます。
家に帰らない義弟を繋ぎ止めるためにセフレ関係になるところは切なかったです。
何がしたかったのか分からない当て馬の登場だったり、この期に及んでまた義弟を突き放す身勝手な義兄にちょっと苛々してしまう場面もありましたが、ハッピーエンドに収まったので良かったです。
その後のふたりのラブラブさがとても良かったので神評価です。
SNSで凄くいい作品だとよく評価されていたので自分も買ってみようと思い購入しましたが、私にはあまりあわなかったかなと思いました。
特に事前に見ていたレビューの評価がとても高かったので、期待しすぎた部分もあったのかもしれません。
ストーリーはとても面白かったのですが、びっくりしたときの表情や怒っているときの表情の絵が深刻的過ぎるというか、影入れすぎでは?と思ってしまい一度気になるとそこばかりに目が行ってしまい、気になってあまりお話に集中できなかったです。
あとは展開が速すぎてついていけない部分が多かったです。
感情の起伏がかなり激しくて、次から次へと進んでいくお話に、ぜんぜんついていけなかったです。
テーマ自体は面白かったですが、「また読み返したい!!」とはならないかなと思いました。