ポッチ
アニメイトさんで購入するといただける、おなじみの4Pリーフレット。アニメイトさんでリーフレットがもらえることを知らずに違う書店さんで購入したのですが、この小冊子が欲しくてアニメイトさんでも購入してしまった…。
表紙は本誌と同じなのですが、ややズームを引いた構図。色のトーンが若干薄目で白っぽい感じです。
さて内容はというと。すみません、ネタバレしてます。
ページを開くと見開き2Pに漫画が描かれています。
本誌で心の声がダダ漏れになってしまったセージが、その能力をコントロールできるまで隔離されていた「カテドラル」。
コミックの終盤に、書き下ろしなのかな、『青の王の怪談』というタイトルで青の王のお手付きになった女性とカテドラルにまつわる怪談をシャーにされて青くなったセージのお話が描かれていましたが、この小冊子は緑の王と緑の宮殿にまつわる怪談が描かれたお話。
時系列は本編の終盤でセージが緑の王になるための儀式を行うためにカテドラルへ行くときのお話。
タイトルは『青の王とシアンの怪談』。
セージが緑の王になるための継承式のためにカテドラルに向かう、青の王、セージ、そしてシアン。
カテドラルにまつわる怪談をセージにしたことのある青の王はニヤニヤしながらセージを見つめます。
そんな根も葉もない怪談はもう信じない、と青の王に告げるセージですが、今度は「緑の王になったものはみな呪われるそうだ」、と緑の宮殿にまつわる話をし始めて。
そこにシアンも「その話は私も聞いたことがあります」と追い打ちをかけます。
普段クールなシアンにもそんな話をされて信じないといいつつ青くなるセージで…。
というお話。
本編ではシリアスムード満載で話が進んでいきますが、この小冊子では可愛らしい3人が描かれていて、ちょっとほっこりしました。
最後のページは恵庭さんの書かれた小説が。
タイトルは『一番好きなもの』。
視点はセージ。
赤の王との、心温まる交流の1日が描かれています。
赤の王のために料理をつくり振舞うセージ。
赤の王の食べっぷりから「もしかしてギル様は野菜よりも豆の料理のほうが好きですか?」と問うセージで。
かつて奴隷として下働きをしていたセージは、細やかな観察をすることで相手が何を欲しているのかを観察しそれを提供するという癖がついていて、という切ないエピソードもありつつ、ではセージの一番好きなものは何か、と赤の王に問われ会話は弾みます。
一番好きなものはアイスクリーム。
なぜならアイスクリームをつくると妹が喜ぶから。
と答えるセージですが、赤の王に「好きなものではなく君が食べたいものは?」と問われ答えに詰まってしまいます。
欲しいものを欲しいと素直に言えなかった子ども時代。
妹が、自分のすべてだったセージ。
そして、赤の王とセージの、アイスクリームにまつわる優しい思い出。
そういったストーリーを混ぜ込みながら、赤の王とセージの、優しいお話が描かれていました。
漫画と小説の2つが楽しめる、お得感満載の小冊子でした。