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『つくものはなし』の2巻。1巻が面白かったので、2巻の発売を楽しみに待っていました。ネタバレを含んでいます。苦手な方はご注意を。
1巻で付喪神たちのために叔父さんの残した喫茶店を再開させることにした桂太。けれど、それには金銭的な問題等山積み状態。
そんな中、以前叔父さんと一緒に喫茶店で働いていた咲月くんという青年が戻ってきて…。
というお話。
咲月くんという人はヤマナシさんが蒸発する前に突然いなくなってしまったという曰くつきの人物なのですが、実は悪い人ではなくヤマナシさんについてもいろいろ知っていそうで、今後の話のキーパーソンになる模様。
つくもがみの話としては、今巻は金髪の美少年・セディのお話。
ココと同じく、切なく、そして温かい記憶を持つ彼ですが、付喪神になったときのトラウマがこれまた切なかった…。
桂太は相変わらず残念な子ではありますが、それでも付喪神たちのために奮闘する様はなかなかカッコよく成長しているさまがうかがえました。
そしてそんな桂太とは正反対に寡黙で無表情なアメは相変わらずカッコよかった。付喪神たちの存在自体謎だらけですが、中でもアメは一番不可思議な存在でミステリアス。そのアンバランスさがこの作品の面白さをアップしていると思います。
咲月くんの登場によって、ヤマナシさんの失踪の秘密が解明されそうだし、付喪神たちの過去の話も気になるし、で、早く次巻を読みたいです。