てんてん
本品は『白い夜に…』の
フェア書店限定特典ペーパーです。
空木視点で
樋口と出会いから今までを語っています。
空木は鬼として長い時を生きています。
空木は雪の中で倒れる樋口を見た時に
彼がまつ毛に白い雪を積もらせ
色を失った顔の中で赤味をり越す唇が
とても綺麗だと思います。
彼が欲しいなと思いますが
今までの経験上、力で人を奪うのは
良い事ではないと学んでいたし
荒事はしないと約束していたので
彼に望みを叶えてやるから
お前をよこせと持ちかけます。
それは正当な取引であり、
全てが叶えられるまで全てを奪わず
空木としては契約は順守したつもりです。
空木の中にも人でいう性欲があり
時々人に触れたいと思うのです。
今までの相手は恐れて即頷くか
望みと引き換えの取引に応じで
身体を差し出したので
問題はないと思っていましたが
樋口に触れた時に
人として見つめる樋口の熱っぽい目が
空木を落ち着かなくさせました。
どうしてそんなに熱っぽい目で見る?
俺を敬遠しているのではないのか?
人ではない俺をあんなに恐れていたのに
その矛盾は何だ?
そして自分の中に生まれた
彼に酷くしたくないという気持ちは
何なのだろう?
ずっとそれがわからなかった空木でしたが…
A4サイズ片面ペーパーは
空木の変化が語られるお話になります。
空木が抱いたものは
樋口をいとしいと思う気持ちでした。
その気持ちがあるから
あまり上手くない味噌汁も
美味しいと感じてしまうという
甘々なオチで終幕します♡
自分だけに向けられた愛情は
空木がもうずいぶん前に失ったもので
樋口の愛情を得られた空木は
肉欲ではなく樋口を求めるようになり
彼を口付けて抱きしめると
胸がいっぱいになります。
本編は樋口視点なので
鬼の空木の言動はかなり不可解で
読者的にも微妙な点もありましたが
空木の中でも
本編で語る場のなかった変化が
かなりあったのだなぁというのが
判って多少はスッキリした感じです♪
今まで出会った人とは違う
樋口への愛を自覚した空木なので
これからの2人はラブラブそうです。
※他店舗特典(レビュー済)
アニメイト特典は空木との世代差を感じる話、
コミコミ特典は樋口が嫉妬する話になります。