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表題作ともうひとつの話が収録されてます。
評価は2作品の平均で出させていただきました。
【夢でも泣かないで】萌2
「好きな人が死んだ」と泣いていたクラスメイト。
一匹狼で、教室でもずっとイヤホンをして周囲を遮断している都木のそんな姿を見て、「俺にできることないか!?」と張り切る主人公・智李。
智李は数々のカップルを成立させてきた、いわばお見合いおばさん男子なので、すごく世話焼きなんです。
だからひとりで泣いていた都木をほうっておけない。
めんどくさがっていた都木の方もだんだん智李のペースに巻き込まれて…、という王道パターンですが、心理描写や夢の使い方が巧妙で楽しめました。
夢に出てくるとほんと、気になりますもんね。
都木が智李に惹かれるのは自然な流れとして、智李の方も納得いくように丁寧に描かれていたので、すんなり入り込めました。
【いとしのエリくん】しゅみじゃない
エリという名前のハーフの幼馴染の話。
エリは長身イケメンだけど、小さい頃の遊びの延長でずっと女性用の服を着ている、という設定なのですが…、ふつうに男性用の服を着てるようにしか見えませんでした。
髪は長いけどスカートを履くわけでもなく、強いて言うならアクセと靴だけ。
化粧もしてるみたいだけど、ちょっと絵では伝わってこなかったです。
なので周囲が「いい加減そういう格好やめたら?」って言うほど気になるか?という感じ。
ただ、そういう格好をしている理由が、好きでやっているわけではなくて幼馴染(主人公)から言われた「そのままでいてね」という言葉のせいで、完全に呪いみたいになってしまってるんですよね。
「ずっと変わらず友達でいたい」というのを、「かわいい僕のままでいなきゃ」→女装っていう発想が理解できず。
迷走やすれ違いがありつつも、お互いに「ありのままでいいんだよ」っていう気持ちを伝え合ってカプ成立。
あとがき見たら男性っぽさを残した女装はわざとだったみたいで、それならこの「女装」はそこまで必要だったかな、と思ったりしなかったり。
そもそも女装苦手なので辛めな評価になってしまったかも。すみません。