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シリーズ第3巻。
暁のモデル業も2年目に突入。
やっとらしく仕事をこなせる様になった矢先、大きな仕事の依頼か入ってきます。
それが、暁を最初に撮ってくれたカメラマン•白田の依頼。
しかも、5年前にも特集が組まれ、その時のモデルは本山。
見るつもりのなかった、当時の本山のビデオを偶然目にして落ち込む暁。
改めて、本山という偉大な壁にあたってしまう暁。
そこに、今の自分を比べてしまいショックを受けて、どんどんナーバスになってしまいます。
今までも、落ち込む暁と、それを見守る本山が描かれてきましたけど、今回は、今までの中でも1番プレッシャーかつ責任感に見舞われる暁。
暁にとって本山は、目標でもあり、ライバルでもあり、好きな人でもあり…常に自分の前をいく存在。
本山と同じ位置に立って認めてもらいたいと思ってます。
でも本山は、自分が暁の後ろにいるつもりなんです。
今まで自分が感じたことのない愛しい気持ちや、好きでたまらない感情を教えてくれた暁。
暁がモデルとしても、人としても、どんな風に成長していくのか見守っていきたいと思っている本山。
だからこそ、暁の後ろから、暁が見つめる方向を一緒に感じていきたいと思っているんです。
でも今回の問題は、穏やかなカップルにはいつもより大波でした。
暁は仕事に影響を出したくないし、今回は本山に甘えたくない理由からしばらくの間距離をおきたいと伝えます。
そんな暁の言葉に、自分の存在が、暁にプレッシャーをかけていることを歯痒くも思いながら、見守る姿勢を崩さず、暁の気持ちを尊重する本山。
でも、内心は心配で、自分の方が暁切れになりそうで、おたおたする本山が見ていて可愛すぎる大人(笑)
そんな中で、男前な女社長さんの言葉に惚れちゃいます。
本山との関係が公然の秘密になっていることを知る暁には、タイミングも悪いし、酷なんですけど(笑)
第三者として本山に忠告する言葉はガツンと胸にきます。
でも、社長の言葉通り、プレッシャーをはねのけ、見事昇華させた暁は…やっぱり強かったんです!
耽美編の暁の危険で誘惑的な美しい背中と、表情の写真をぜひ見てみたいなと思わされます。
本山は自分だけが知っておきたかった暁の表情だったんですけど…暁の大成功を見れば、社長と一緒でご愁傷様って感じでした(笑)
そしてこの写真をとった、カメラマンの白田さんがまたいいんです。
彼の私生活も気になったりするんですけど…⁉︎
何より、暁が本山といる時が1番いい表情をすると見抜いて、シャッターを切る演出が楽しかったです。
この写真が1番見たかったかも!
写真を見るたびに、気恥ずかしいけど嬉しく思える…いつも強く優しい腕で抱きしめてくやる、この世で一番愛おしい人との写真を♡
あとがきにもありますけど、エッチシーンより、飲みのシーンが多いボーイズラブ(笑)
でも、エロが薄くても、全体のバランスもですけど、エッチシーンだけに重視しない良さを感じさせてくれる作品なので気にならないんです。
本山一筋の暁と、暁一筋の本山。
こんな風に、お互いに言葉にしなくても、尊重しあい、心の奥底でちゃんと繋がっている2人は、とても心地よい気持ちにさせてくれるから好きです。
それが言動の節々で感じられるから、逆にその甘さがよくて癒してくれる2人でもあります。
相手のことを、カラダ全身から溢れんばかりに伝わってくる愛おしい気持ち、慈しむ気持ち…キスをして、ただ、抱きしめあいながらベットで一夜を過ごす2人の甘さは格別です。
こういうドキドキな萌シーンもあるんだなあ…と初めて気づかせてくれた作品でもありました。
普通の大学生がモデルとして、どんどんカリスマ性を見出していくシンデレラストーリー。
そして、恋も右往左往しながらも信頼しあい順風満帆。
きれいごとすぎる、実際ありえないおとぎ話ではあるんですけど(笑)
この作品を読んでいると、不思議と自分も成長している気持ちにもなって、勇気も湧いてくるし、心が優しい気持で一杯になれます。
そんな夢物語ではあるんですけど、辛い時や、元気が足らない時に読む事をオススメしたい作品です。
暁と本山シリーズ3作目。
も、萌えた……
やっぱり麻生先生の書かれるBLが好き。
恋愛面での2人の関係と、仕事面での2人の関係の複雑さだったり、心理描写が本当に絶妙で!
年の差カップルならではの甘さと、それぞれを尊重している強い信頼関係が見られるんです。
9歳もの年齢差があるからこそ、ひとつの物事に対しても感じ方や考え方が違うんですよね。
大人と子供とまでは言いませんが、恋愛以外の面では経験値の差がある。
そんな、ちょっともどかしい部分を描きながら、暁の仕事面での成長だったり、大人な本山の恋愛面での余裕のなさだったり、暁の成長を見守る様子だったり、2人がお互いを好きでたまらない様子もきちんと描かれているんです。
恋人同士の甘やかしと甘えっぷりも可愛い。
スキンシップの描写にすごく癒されます。
今作は「暁・モデルとして脱皮をする」といった感じでしょうか。
過去に恋人である本山が見事にこなし、好評を博した有名雑誌の特集記事の仕事を新たに暁がモデルとして務めることになります。
過去の本山の映像を見てしまって、これまたプレッシャーがとんでもない。
暁にとって本山という人は、一緒に居て心底安心が出来る大好きな恋人であると同時に、モデルとしてはまだまだひよっこの自分ではとても超えることの出来ない、それはそれは非常に高い壁でもあるのです。
人気絶頂の最中で本人が既に現役を退いてしまっているからこそ、尚更ハードルが上がっている状態と言いますか…
恋人同士がただひたすらに甘く、いちゃいちゃしているだけの作品だとしても、それはそれで素敵だと思うのです。
けれど、この作品は恋愛面と仕事面でほんのり温度が違うのが良いんですよねえ。
暁は、いつか仕事で過去の本山と肩を並べるくらいか、もしくはその先にまで立ちたいと思い始めている。
本山は、そんな暁の成長を時に優しく、時にあたたかく、本人に気付かれないくらいの柔らかさで支えながら後ろから見守っている。
これって、本当に相手のことを尊敬していたり、信頼していなければ考えないことだと思うんです。
すぐにコンプレックスを刺激されてしまう未熟な自分を立て直そうと、本山に甘えないように一時的に距離を置きたいと言う暁ですが、ここでの本山の「どうしてっ?!」が可愛すぎる。
でもちゃんと、暁がなぜそんなことを言い出したのかも分かっている。
もどかしさでいっぱいだったんだろうなあと思うと、ちょっと笑ってしまうのですけれど。
会いたいけれど会わない・抱き合わない!と、我慢を重ねた結果。
カメラマンの白田の手によって、新たな暁の一面が花開いていく。
美術館での撮影シーンがすごく面白くて。
挿絵がないシーンも多いので、このシーンで撮影した写真は一体どんな感じだったのかなと思わず想像してしまいます。
白田さんは、モデルがまだ見せたことがない一面を引き出す魔法使いなのかもしれませんね。
凝り固まった頭の中のモデル像や、自分とは異なる性質の本山のような姿を目指すのではなく、"暁らしい"さまざまな姿をその都度モデルとして見付けていけば良いのだと、今作でやっと気付くことが出来たのかな。
ひよっこだった暁がどんどん羽ばたこうとしていて成長が眩しくて、これから先をもっと見てみたくなる。
ラブも成長も見られるのがこの作品の素敵なところ。
2人の関係がどんなものなのかは白田さんが撮った、あの何気ない1枚を見れば明らかですよね。
まさにタイトル通り。暁の姉がこの写真を見た時に言った一言が好きでした。
一時的に距離を置いてもハラハラしなかったのは、暁と本山の関係性が強固なものだからなのでしょう。
今回で今までよりも信頼関係と愛情が強まった2人。
このままその後のお話へ進みたいと思います。