竜人界を統べる王となり、潤を絶対不可侵の王妃にする──。

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卵生竜を飼いならせ 暴君竜を飼いならせ 5

ranseiryu wo kainarase

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表題作卵生竜を飼いならせ 暴君竜を飼いならせ 5

竜嵜可畏
T・レックスの遺伝子を持つ竜人で高校生
沢木潤
動物の感情読み取る能力持つ高校生,18歳

同時収録作品卵生竜を飼いならせ 暴君竜を飼いならせ(5)

クリスチャン・ドレイク
竜人研究家で可畏の父親
リアム・ドレイク
キメラ翼竜

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

双竜王を倒し、改めて潤を守り切ると誓った可畏。
ところが潤は双竜王に拉致されて以来、断続的な胃痛と謎の衝動に駆られていた。翼竜人リアムの血を体内に注射されたことで、潤の体が恐竜化し始めている…!?
心配する可畏だが、なんと潤の体に二つの卵──可畏との新しい命が宿っていると判明して!?

作品情報

作品名
卵生竜を飼いならせ 暴君竜を飼いならせ 5
著者
犬飼のの 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
暴君竜を飼いならせ
発売日
ISBN
9784199008757
4.4

(143)

(101)

萌々

(23)

(12)

中立

(1)

趣味じゃない

(6)

レビュー数
10
得点
634
評価数
143
平均
4.4 / 5
神率
70.6%

レビュー投稿数10

どこまでイイ男になっちゃうのかな(笑)

偶然にも何作も続けて妊娠の話を読んでしまった私にとって「あぁ、のの先生まで書いちゃったか…」とちょっと苦笑まじりに読み始めたのですが、ちょっとでもそんな感想もってすみませんっ、でした。とても読みごたえがあって面白かったです!

5作目にあたる本作品では、今までのように外敵とのバトルではなく、潤が卵を孕むという内からの精神的な揺さぶりが中心となっていて、産む産まないという葛藤や、出産までの心の揺れがとてもリアルに書かれていて絶妙でした。

自分の中に芽生えた命に対する愛着や、何を犠牲にしても守り育て上げたいという思いがある一方で、出産に対する不安、産まれた後の育児や養っていくための生計など人間の子どもでさえ大変なのに、竜人の子どもを安易に産んでしまっていいのか悩み、更には「できそこない」の子どもが産まれる可能性が高いのに、リスクをおかしてまで産むことにより可畏の立場を悪くしてしまうことや、負担を増やしてしまうことに心を痛め、結局、潤の体を第一に考え無精卵のまま摘出を希望する可畏の意見に従い、手術に踏みきるシーンでは、胸が締めつけられる程悲しく、なるせなくなりました。

一方、力こそすべての竜人世界の常識の中で生きてきて、潤と出合い、愛情を受け入れ、与えられるようになり精神的成長を著しくみせた可畏ですが、潤を失うかもしれないという事態に怯え、苦しみ、一旦は強く否定しながらも、妊娠を受け入れ、潤の苦しみを分かち合いながら支えていく姿には、ますますいい男になったなぁ~としみじみ。
さらには産まれた双子と潤を抱きしめ、責任の重さを幸せの重さと感じるなんて、以前の可畏からは考えられない成長ぶりに、どこまで素敵になっちゃうのかなぁとうっとりしました。

葛藤の末に親になって一皮も二皮も剥け、さらに強い愛情で結ばれた二人が今後どうやって家庭を築き上げていくか、子どもを産めることが証明されこれまで以上に潤には危機が迫りそうですが、それをどう回避していくのか、今後の展開からますます目が離せなくなりました!

そして何より…双子がメチャクチャ可愛い‼私もお腹に乗せてお昼寝したい!も~ぅ、メロメロきゅんです(笑)次巻が待ち遠しいです!

25

素敵な夫婦愛にホッコリ(о´∀`о)

あらすじの通り、潤が可畏の双子を身籠って、その間色々あるので。途中ハラハラしました。
出産はかなり痛そうだったけど、可畏様の立会いもあって無事に双子ちゃんをご出産!!子供たちがめちゃめちゃ可愛かったです。

10

受けが人間?

暴君竜を飼いならせシリーズの5冊目です。
攻め様がティラノサウルス・レックスの竜人で受けちゃんがベジタリアンで人間、
だったのに過去作でのエピソードで体質が多少変化し、体内に卵を宿してしまうという…超展開です。
これまでのように敵対する登場人物などはなく、まるっと一冊可畏と潤のお話。
この本は嫁サイドと夫サイド両方の妊娠以降の喜び、葛藤、苦しみ、楽しみが「え、この本BL…?」ってぐらい本当に良く書かれていています!
BLで受けが妊娠、というと許容が分かれるかと思いますが、私は純粋に、あんな暴れん坊だった可畏が…守られまくってた潤が…と、シリーズ通しての二人の成長の証として読めて胸が熱くなりました。
と同時に今後も楽しみすぎる展開!!!!もうね…かわいすぎるし強すぎる…。大好き。
このシリーズはどこまでも続いて欲しいです。

5

二人はめちゃくちゃ甘々なんですよー!!

大変今更ではございますが、ここ最近、このシリーズを一気読みしてめちゃくちゃハマりました。
正確には、BL目覚めたてのペーペーの頃に一回挫折してるのですけど。

こちらですね、現在5作刊行されてますが、この5作で1つの作品として完成してると思うのです。
たまに、これだけの内容を1冊で収めるのは無理だろうと感じる作品があったりしますが、その「内容」を必要なページ数をしっかり取って書いた作品と言いますか。
1作目から5作目までをトータルで見る事で、作品としての完成度が際立つと言いますか・・・。

要は何が言いたいかなのですが、1巻目と言うのは序章だったりするのです。
ここから更に物語は広がりを見せ、展開としてもBLとしても面白さがグングン増すのです。
巻数を重ねる毎に、よくまぁこんなお話を思いつくなぁと言った設定の数々に、深みを増してゆく二人の愛。
萌え度と言うのが加速度的に増してゆくんですよー!

1巻がですね、実は一番ハードルが高いのです。
めちゃくちゃ痛いし、攻めは鬼畜。
でも、ここからどんどん二人の愛は深くなり、また甘さも増してくんですよ。
もう5巻目では、二人はめちゃくちゃ甘々なんですよー!
攻めなんか、健気過ぎて泣けちゃうレベルなんですよー!!
1巻目で挫折しちゃうと、一番辛い部分だけ味わい、ご褒美ターンであるイチャ甘なんかを読み過ごしちゃうんですよーーー!!!
これ、私が同じ事をやってたから強く訴えたいのですが。
まぁそんなワケで、1巻のあまりの痛さに挫折された方も、ぜひ今一度チャレンジしてみて下さい。


で、こちら、超人気作でレビューもたくさんあるので、個人的に印象的な部分だけ書かせていただきます。

恐竜BLと言うことで、暴君竜である可畏×生まれつき動物の気持ちが分かる高校生・潤になりますが、とにかく二人の純愛が良い!!
これしつこいですが、1巻目では本当に酷いものなのです。
「暴君」となってる通り、可畏の鬼畜っぷりがハンパない。

が、潤と過ごし、彼の包み込むような優しさに触れるにつれ、変化してゆく可畏。
私はですね、元々受け史上主義なのです。
基本的に、受けを中心にして作品を読む。
しかし今作では、攻めの可畏に強く惹かれて仕方ない・・・。
彼の不器用な愛情だったり、これまでの肩肘を張り、誰にも心を許せない痛々しい生き方。
そして、初めて心から愛する相手を得て、安らぎを覚える様-。
自分の命を差し出して相手を助けると言うのは感動的だけど、ある意味自分勝手でもあると思うのです。
でも可畏は決して、そうやって諦めたりしない。
潤の笑顔守り続ける為に絶対に生き延びると、熾烈を極める戦いの最中でも強く思い続けるー。
二人の前には次々と凶悪な敵が現れるのですが、その度に傷付きながらも乗り越え、絆を増してゆく姿に胸が熱くなるのです。
最初は「あり得ない!」と思っていた可畏が、「健気過ぎるよー!!」に変化してゆくのも大きな萌え所なのですよ!!

また、そんな暴君竜をメロメロにさせる潤。
彼はですね、とにかく愛情が深い。
こう、全てを包み込むような大きな愛を見せると言うか・・・。
初めて読んだ時ですが、可畏に惹かれる理由がサッパリ分からなかったんですよね。
でも、可畏の深い孤独に寄り添うように愛を注ぐ潤を見てると、二人が愛し合うのがとても自然に思えてくると言うか。
まぁ、元々強気な美人受けと言うのは大好きなんですけど。
彼はしょっちゅう貞操の危機なんかに陥るのですが、それにもいちいち萌えちゃうんですけど!
だって、敵に攫われて緋襦袢なんかを着せられちゃってんですよ・・・。


この5巻でですね、潤は妊娠・出産をします。
てっきり甘々ほのぼの巻になると思っていたら、これまでとは種類が違う困難が二人を襲うのですが。
が、また一つ壁を乗り越え、目に見える形で新たな幸せを手に入れた二人-。
子供が卵から生まれるシーンなんか、めちゃくちゃ感動したりして。
あと、子供達の名前にホロリとさせられるんですよ。
思いがけない幸せから「倖」。
苦難の末の救いから「慈雨」ー。
この名前を付けた可畏の心情を思うと、胸が熱くなると言うか・・・。
良かったね、可畏! ホント良かったね、可畏!!

と、5巻全てを通しで見る事で、完成してる超素敵な作品なのです。
1巻、1巻、起こる出来事の全てに意味や理由を持たせ、ここまで見通して作品を仕上げた作者さんの力量に感嘆するのです。

まぁ、5巻のあとがきで「こんな展開になるとは思いもしませんでした」的な事がかかれていたんですけど・・・。
えっ、全部最初から計算されつくしてたんじゃないの・・・?と、逆にビックリしたんですけど!

でもガチで面白い作品なので、未読の方は5作まとめてぜひどうぞ。
次巻からは新章との事。
ちびっ子二人の未知数の力も期待大です。

4

シリーズで1番

10巻一区切りという事で再読中ですが、5巻が1番ドキドキして意味深くて面白いと思います。

4巻のクリスマスパーティー時に雌雄同体のリアムに靄ってた潤でしたが、5巻で潤にも卵生ですがその可能性が示されるのです。

ここで生物に対する義務感が生じる潤と、潤の命が最優先である可畏の間に考え方の差異が生じてしまいます。
どちらの考えも理解出来る為に、どう決着を付けるのかハラハラします。

そしてクリスチャンの思惑で潤は拐われ、蛟を慕う仲間たちの暴走によって潤は海中に更に連れ去られてしまいます。この時の蛟の毅然とした態度で、彼は可畏に本当に信頼される立場になるのです。

潤を救いに現れる可畏の姿に潤じゃ無くてもキュンと来ました。

それからの2人の子作りに励む様子がとても甘々なんです。可畏の真面目かエロ系の冗談か分からない発言や、潤の可畏を幸せな父親にしてあげたいという願いとか、クスッとしたりうるっと来たり私の感情も大忙しでした。

この時点で2人が出会って5ヵ月なんです。潤の「読心」によって常に孤独で愛情を求めていた可畏の心が満たされて来ているのを知り涙が出ました。

そしてようやく孵化を迎えた子供達に可畏が名前を付けるんですが、その意味にとても感動します。
可畏は子供達に自分に何かあった時に潤を守れる存在になって欲しいと願いますが、クリスチャンの「なりそこない」発言に潤が傷付いた事で、生に齧り付いてでも潤の隣に居て家族を守る事を新たに誓うのです。

潤の気持ちが痛いほど分かったし、この可畏の決意がこれからの怒涛の展開を思うととても感慨深いのです。

そして2人のドタバタな子育ての様子と、生徒会メンバーに子供達がアイドルになってたりとホッコリさせて貰えます。
倖が「ぴと虫」2号になってる様子も、この頃からオッパイ星人の慈雨がとても可愛いんです。

そしてそして慈雨と倖の秘めたる力があると知った時の可畏の喜びに、これからの彼等の幸せを願って止まないのです。

10巻を読了済みですが、まだまだ子供達の成長の様子を知りたいのでシリーズをずっと追いかけたいと思います!

1

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