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本能によって強制的に肉体・恋愛関係に陥れられるオメガバースに疑問を感じる方には、ぜひ読んでみてほしい作品です。
最初のページが、まずすごい。そこから第1話のオチまで、フルスロットルでぶっ飛ばしています(笑)。受けの堂々たるビッチ発言にひるまず、ぜひ頑張って最後まで読んでみてほしいです。ちゃんと理由がありますから。
「ハイテンション、猛スピード、コメディと見せかけてじつはずっしりホロリとくる複雑な味わいが贅沢なエロテッィク・ラブストーリー。」との盛りすぎ感満載の煽り文句に、偽りはありません。裏表紙にピンと来た方にも、是非にとおすすめいたします。
オメガバース作品は過去数作読んでいますが、その中ではyohaさんの「さよなら恋人 またきてともだち」と並んで良かった作品。評価するポイントは、全くの正反対ですが。
この作品、かなりのくせ者です。オメガバース作品でありながら、通常のオメガバースにおける萌えポイントをことごとく外して攻めてきます。評価が真っ二つに割れている理由は、たぶんその辺りにあるのでしょう。
まず、能力、支配力ともに高いαであるはずの攻めが、残念気味(裏表紙参照)。うんうん、αだって、みんながみんなスーパー攻め様じゃないよね、ヨシヨシ。一方で、Ωである受けはかなりのイケイケ(あらすじと最初のページ参照・笑)。α攻めが一方的にベタ惚れというのも珍しいような気がします。また、せっかくαΩカプなのに、2人は「魂のつがい」ではありません(たぶん)。その上、発情期やΩフェロモンに関する描写も、メインカプの2人の間では最初の1回くらいしかありません。
こう書いてしまうと、せっかくのオメガバースなのに、それでどうしろと?という気分になるのは、わかります。わかりますが、この作品の魅力はそう言った、設定的な萌えポイントにはないのです。この作品がオメガバースである意味がないのかと言うと、決してそんなことはない。本能に抗えず恋に落ちる、というような王道的な使い方ではありませんが、お互いにとって、「相手でなくてはいけない理由」に、オメガバースの設定が、たいへん上手く活かされているのです。
攻めがαであるがゆえに抱えている問題と引き起こしかけたトラブルを、受けが受け止める。そこで受けがΩであること自体は、さして意味を持ってはいません。しかし、そのことで今度は、受けがΩであるがゆえに抱えた問題を、攻めが受け止める素地ができる。オメガバース設定を、直接的な色恋的作用の方面に活かさず、物語を構築する上で必要不可欠な要素として、社会的な設定、バックボーンとして活用している意味において、この作品はかなり特異な作品だと思います。いや、読み応えがありました。
そして最後に一言。ヘタレ攻めでいい、君はそのままでいいんです。秋山くん、可愛いぞーーー!
おまる先生のデビュー作「インモラルと紙袋」が良かったので、こちらも購入。
オメガバースと聞いて身構えたのですが、作家さんの良さを信じ踏み切りました。
結論として、ものすごく面白かったです。
あまりオメバを読まないので他と比べることができないのですが、
αであること・Ωであることで悩んだり苦しんだりしてきた重さはしっかりと描かれている一方で、舞台は割と普通のオフィスものであること、表情の豊かさやテンポの良さが気持ちよく、すんなりお話に入っていくことができました。
なかなかうまく分かり合えないものの、不器用なだけであるふたりの温かさがとても魅力的で、応援したくなるカップルでした。
セックスからはじまるピュアラブ…と言ってもまあまあ後の方までセックスはしてないですけど、魅せ方が上手で、スケベめがお好きな方もプラトニックがお好きな方も楽しめるつくりになっているかなとも思いました。
一冊をとおして満足感が高く、何度も読み返しています!
受の「よしよし」最高!
BL漫画を買うのはもっぱら電子書籍でして、最初の20ページぐらいの試し読みで、あーこのタイプのビッチ受けオメガバースはあんまり当たった事ないな、と思い暫く手を出していなかったのですが、買ったら中盤以降全然違った!まさかの試し読みの弊害!ただのビッチエロエロオメガバースとは違う、設定を活かした心のやりとりがあるお話でした。
紙の本なら購入前に必ず見るであろう裏表紙が、電子書籍では見られない、または購入後最後に収録されている事が多いのです。この秋山(攻め)の泣いてる裏表紙めちゃくちゃいいですね!泣く攻めが大好きなので嬉しい。
最終ページの参考文献を見ると、おまる先生が何を描きたかったかちょっと分かった気になる。
斎藤がストーカーなんじゃないかとヒヤヒヤしながら読みました。ごめん斎藤!笑
クスッと笑えるシーンも多く、オメガバース初心者でも安心な作品です
オメガバースが大好きな僕でも、Ωが過剰に酷い扱いを受ける作品は正直苦手なのですが、こちらの作品はそんなことはありません。
αもΩもβも、一般企業で普通に働いている描写に、「こういうオメガバースが見たかった!!」となりました。
それから、笠原さんのような上司が欲しくなります。
よしよしされたい……甘やかされたい……
カバー下がとても可愛らしいので、紙の単行本でご購入頂く事をオススメ致します!!
こんなことを申し上げてはいけないのかもしれませんが……
笠原さんの声がcv.下○紘さんで終始脳内再生されました。
タイトルは盛ってませんほんとに声が出ました
ほんがよかったら両手で掲げて拝む癖が最近出てきたのですがそれに加えて
「おまる~~~~~~~」と声が出ました。
それくらいめっちゃよかったです。おまるさんの本こちらが初ですが
絵も独特で個性がある感じでとても好きで、表紙買いでしたが
中身もめちゃくちゃよかったのでこれから作家チェックしていこうと思います。
さて内容ですがみんな大好きオメガバースです。
こちらの前にオメガ春機という作品を読んでレビュー書いたのですが
それと近いくらい単純なオメガバース作品というわけではなく
キャラの心理描写や社会的な立ち位置による感情や体のことなど
話がとてもしっかりしていました。
お母さん思いな受けΩはΩであるがゆえに小さいころから多難で
母親を悲しませることが多かったので
さっさと誰でもいいから番になって母を安心させようと攻めαに迫ります。
(冒頭1ページ目)
ビッチかと思いきやそういうわけでもなく悩んでそうしていたということが
わかって母親の言葉の呪いってこわいよな・・・・となりました。
えっちなところは大変申し分ないでございます。最高です。
少し重たい感じもしますが、ストーリー重視の方は楽しく読めると思います。
かといってえっちなとこがすくないわけでもないですしそもそも
オメガバースなのであほえろじゃなきゃいやだ!!な方ではない限り
オメガバース好きな人も楽しめると思います。
おまる先生大好きだ・・・・・・・