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淡いイラストの表紙を見て購入しました。
表題が4話と「酔わなきゃ言えません」前後編の合計6話が1冊にまとまっています。
突然のキスシーンから始まるふたりの物語。
高校時代の文化祭実行委員で名前を褒められてから憧れていた先輩に職場で再会したのに、自分のことなんて覚えてないだろうと「はじめまして」と言ってしまう蛍。逆に俺のこと忘れたのかとちょっと意地悪で強引になる東馬。
とにかく東馬がガンガン押しまくって少し強引すぎるようなところもありますが、蛍がうじうじタイプなのでいいカップリングなのだと思います。
特に付き合ってからのふたりがとてもラブラブでかわいくて、再会王道ラブストーリーが好きな方にはおすすめです。
ヤスエイ先生は絵柄もキャラもほんわりふんわりした感じのせいか、あまりエッチを描かないイメージでしたが、思いのほかがっつり描かれています。そんな様子もふたりの気持ちが爆発しているようでよかったです。
それとサラリーマンの仕事がきちんと描かれているのもこの作品のよさのひとつです。ただ恋愛をしているだけでなく、ちゃんとキャラたちが生きて仕事や人間関係に悩んでいる様子が読めるのは物語に深みを与えていると思います。
前後編の「酔わなきゃ言えません」は、「名前を呼んで」で出てきた冬島の上司の南本と同僚の北川のスピンオフです。飲み会で酔っぱらった南本にお試しで付き合いましょうと北川が言い、ふたりはプライベートでも一緒に過ごすことになります。
こちらのふたりはすごくいいキャラなので、もう少しちゃんと読みたかったので前後編だけで残念に感じました。
ヤスエイさんらしいふわっとしたかわいいお話でした。
舞台が、私の好きなオフィスで上司部下っていうのもgood。
ひたむきで仕事熱心なかわいい蛍。上司の東島さんのことが大好き。よもや報われるとわ思っていないが、東島を見かけたり話す度にどきどきしてしまう。
この辺は男女の恋愛でも変わらないかなぁ。この作品は特に男性同士ということへの葛藤などはありませんね。きゅんとする恋愛マンガとして読めます。
東島も蛍のことをかわいいと思っていて、特に大きな障害もなくっつきます。
ちょっとコミカルなタッチでもあり楽しく読めてしまう。
お仕事のシーンが多くて、仕事上の絡みや人間関係などがきちんと構成されており、お話を面白くしていると思います。
スピンオフ的なカップルの話も収録。
仕事はできるがお堅いリーマンと、それをこじ開けようとする明るい栄養士さん。こちらの方が恋愛としては起伏のあるお話だったかな?
ノンケっぽいリーマンの方が恋愛になるところはもう一つ何か説得力が欲しかったですが、ことBoysというところにはあまりこだわらないヤスエイ作品なのでした。
表紙のイメージ通り、淡い色の水彩絵の具をふわっとにじませたようなとっても可愛らしい1冊でした。
病院や福祉施設に食事を提供する給食の委託業務を取り扱うフードサービス会社で働く大人たちのお話です。
これまたなかなか見かけないお仕事設定なのではないでしょうか?
表題作「名前を呼んで」
高校時代の先輩後輩の再会ものでした。
学生時代、自分の名前にコンプレックスを持っていた蛍の名前をいい名前だと褒めてくれた憧れの先輩・東馬。
そんな憧れの先輩と就職先が同じ会社になり、なんと自分の教育係に。
まさか自分の事なんて覚えているはずがないと思い込み「初めまして」と言ってしまい、その結果、東馬からも思いっきり初対面の対応をされショックを受ける蛍。
その後、真面目に業務をこなせば褒められ、お昼を一緒にどうかと誘われ、どうして人気者の先輩がこんなにも自分に構ってくれるんだろう?と疑問を持ち…と続きます。
初読み作家さまだったのですが、そこまで多くないはずのページ数の中で、自然と恋愛関係になる2人の描写が本当にお上手だなと思いました。
仕事を一生懸命頑張る蛍がもう、応援したくなっちゃうような子でですね。
ころころ変わる表情に可愛さがあふれ出ています。
先輩の東馬も人当たりが良く、仕事も出来て後輩の面倒見も良い…と、かなり好印象な人物です。
こんな先輩、好きにならないはずがない。
実は…な事もあって恋人になるまでが早いので、初心な蛍の可愛さと、そんな蛍をひたすら愛でる東馬の甘々な様子をじっくり楽しめます!
蛍を見に行くシーンが見開きページが印象的でした。
同時収録作品「酔わなきゃ言えません」
表題作に登場し、もしかして蛍に対して恋愛感情あるのか?と思わせておいて、ただの後輩愛だったという南本がメインのお話です。
表題作では北川に苦手意識すら持たれていたので、このカップリングは本当に意外でした。
酔うと本音と可愛さがぼろぼろ出て来る南本にグッと来て、お試しでも良いから付き合ってほしいと持ち掛ける北川。
わんこかと思いきや、ちょっと肉食っぽい一面もあるのが良いです。
自分とは真逆のタイプの陽気な北川にぐいぐい引っ張られ、甘やかされ、そしてほだされ、何でもない日が特別になることを知っていく南本がすごく可愛い…
「本契約を結ばせてくれ」には、真面目な南本らしいなあと笑ってしまいました(笑)
はじめてばかりの初心な受け2人に終始ムズムズする可愛らしいお話でした。
大きな事件や酷いことも起こらないので、甘いカップル2組の恋の行方をあたたかく見守れます。
癒されたい方におすすめの1冊です。
給食委託業務って興味あるので嬉しかった!
病院食って一般的に美味しくないと言われそうですけど、
栄養や塩分など考えられているし
こういった方々の支えがあっての食事だと思うとほっこりします。
東馬先輩がヤスエイさん作品にしては積極的なタイプで新鮮でした。
冬島蛍、可愛らしいお名前で本人も名前負けしていませんがそれだけじゃなく
真面目で努力家なのが好ましかったです。
お酒弱いところも東馬先輩はたまらなく愛おしいだろうな。
しかし東馬先輩×蛍カプよりも、管理栄養士の朗らかな北川くん×ツンデレ南本さんが好きでした。
優しい年下に絆されていく気難しい感じの年上って、もれなく美味しい。
他の人からしたら苦手だと思われがちな南本が、北川くんに“お試しで”と言われて
一緒に過ごす時間が嬉しくなる過程、楽しませていただきました。
「本契約を結ばせてくれ」と告白する南本さん、性格が出ていて良かったですww
この作品を購入したのを機に過去作品を全部読み直してきました。
ヤスエイさんの大ファンというわけではなく、ただただ食べ物BLを買い求めていたら全部揃っていたという状態だったので、食べ物の気配を感じないこちらの購入はずいぶん悩みました。
でもフードサービスの会社が舞台だったとは。さすがヤスエイさん、食べ物絡めてきますね!
先輩後輩の再会ものです。
高校時代に憧れていた先輩は、それまで揶揄われるネタでしかなかった名前を褒めてくれたひとだった。
数年後、就職した蛍の研修担当として紹介されたのは…。
憧れていた先輩との再会。忘れられていると確信して先手を打った「初めまして」の挨拶が胸きゅんへのプレリュードになるとは。自分で言った「初めまして」への返事にかすかに傷つく蛍の表情がいいです。
毎度のことながら今回も気付けば蛍が可愛い。3話目の表紙の蛍は可愛くてたまりません。読み始めのフラットな状態から知らないうちに可愛いと感じさせるヤスエイマジック、本当にすごいなと思います。そして東馬もカッコよく見えてきている。一見しただけで「かわいい!」「かっこいい!」と思わせる作画ではないのに人物描写とストーリー展開でそう思わせる技には毎回感動します。
それにしても今回はえろす度数が一気に上がっていてびっくりしました。
今までは1冊に1回、もしくは0回(橙のレシピを除く)だったのが、1話に1回という。
じっくり読みたい派としては、そこにページ数を持っていかれてしまったのが残念でした。
可愛い話ですけど、可愛いだけで終わってしまった…。
そのせいか、表題作よりも同時収録の方がおもしろく感じました。
蛍たちと同じ会社の南本と委託給食会社に努める北川の話です。
見た目が怖い、言葉がきついと言われて周囲から距離を置かれることが多かった南本が、明るく前向きな距離なしくんの北川のペースに飲まれていくのですが、ぐいぐい来ていた北川が引いた瞬間の南本の必死さが可愛いかったです。
順番に過去作品から読んできて到達した最新作でしたが、読み応えという点では物足りませんでした。食べ物の出番が少なかったせいではないはず。何というか、ヤスエイさんならでは!という話ではなかったせいかな。えろす成分のせいかな。
次回作ではより素晴らしいストーリーテリングが味わえることを期待してます。