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あらすじ

「作家の情熱がいま、開花する。“ものがたり”を愛する
あなたのための、完全新作・オール読み切り BL アンソ
ロジー」として話題の電子 BL 誌が、初めて紙の本とし
て書店に並びます。(※電子版も同日配信)
電子版で作品を発表してきた作家を中心に全 26 名が参
加したボリューム満点のアンソロジー。
電子版 vol.05 の表紙を飾り話題となったいくえみ綾の
イラストもピンナップとして緊急掲載!
「開花」というテーマに沿った作品の数々をお楽しみ下
さい。
執筆作家:たらつみジョン、高橋秀武、黒娜さかき、つゆきゆる
こ、amco、赤原ねぐ×瀬森菜々子、丸木戸マキ、せいか、文川じ
み、中陸なか、久松エイト、虫歯、本郷地下、那梧なゆた、ふじ
とび、大森小鳩、あいおいやよい、幸田みう、光田さの、巳島早
生、上野ポテト、オガシロウ、ちみ、いくえみ綾(カラーピンナ
ップ)、如月マナミ(カラーピンナップ)

作品情報

作品名
.Bloom ドットブルーム「開花」
媒体
漫画(コミック)
出版社
集英社
発売日
ISBN
9784834240269
4

(2)

(0)

萌々

(2)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

全プレ目当てで購入しましたが

『.Bloom』一周年&コミックス創刊記念の連動企画でもらえる全プレ目当てで購入。アンソロゆえに複数の作家さんの作品が掲載されているので気になった作品をいくつかチョイスしてレビューします。

たらつみジョンさん『アルコホール・コミュニケイション』
バー「或子ホール」で出会ったアパレルメーカー勤務のリーマンと美大生。ふとしたことがきっかけで一緒に美術館巡りをするように。
自分の好きなことを、一生懸命頑張る美大生くんに若干の劣等感を刺激されたリーマンくんは…。

というお話。

6年前に振られて以来、恋人を作ることがトラウマになり、そして仕事も惰性的にこなすだけ。プライベートも楽しいこともなく過ごしてきた彼が、年下の希望にあふれた美大生くんと出会い、少しずつ前進していく。
年齢は美大生くんのほうが下なのだけれど、意外なほど包容力があり素敵な子でした。

高橋秀武さん『雪と松』

本誌のネタバレ含んでます。






1巻が『.Bloom』と同時発売になっていますが、これは1巻の続編ではなく、雪の過去のお話。

雪がまだ兄貴と一緒にヤクザものだった時。
兄貴に言われるがまま人を殺める雪。雪の働きで兄貴・佐吉の親分からの株はどんどん上がりますが、それに相反するように佐吉と雪への同じ組のヤクザからの嫉みを買うように。
それでも、佐吉のためだけに、自分の身を犠牲にしても働く雪。
それがなぜなのか、という雪の佐吉への思いが描かれたストーリーでした。
色子だった雪を引っ張り上げ、そして自分の手元に置いてくれた佐吉。
そんな佐吉への恋慕の想い。

なのに1巻では佐吉に切られちゃうんだもんなあ…。
切ない。
この作品が読めただけでも満足な素敵な作品でした。

上野ポテトさん『いつかくる朝』
一晩の相手として出会った二人。
視点は攻めくんですが、二人の名前も、バックボーンも何も描かれていない。たった4Pの漫画ですが、受けの切なさや孤独が胸に迫る。
『オートマチック・コントロール』という作品の番外編のようですが、そちらも読んでみたいです。

本郷地下さん『メトロ』
タイトル通り、電車内のお話。
受けくん視点のストーリーです。

いつも痴漢にあっている受けくん。
長い日数をかけて触られ続けているようですが、受けくんが嫌悪感を感じている様子はうかがえない。
その日はいつもよりも直接的に触られ、そのままイってしまう彼。

もし君が良ければここを出て
どこかへ行こうか?

と攻めに言われた彼は…。

短いお話であるうえに、攻めのビジュアルも出てこない。
なのに彼らがこれからどうなるのかすごく気になる。彼らの間に流れる空気感が独特で引き込まれました。続きを読んでみたいです。

掲載されている作品のほとんどが、絵柄やストーリーがちょっと独特で味のある作品が多かった。そういう作風で集めてるんでしょうかね。

そうそう、全プレですが。
『.Bloom』と、『雪と松(1)』もしくは『遊星よりi』のいずれかの2冊で応募できます。
しかも全プレなのでほかに自己負担金はナシ。太っ腹~。

この全プレの小冊子、『ちょっとHな描き下ろし小冊子』と銘打たれています☆
「ちょっとH」っていうのがなんかいいなあと思うのです。
興味のある腐姐さま方、応募は2017年6月30日までです。お急ぎを!

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