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南米が舞台という事とジャガーを友とするアマゾンで育った王子(シウヴァ財閥の御曹司)が主人公という珍しい設定に惹かれてこのシリーズを読みだしてもう6冊目!
長期連載の為、初期の頃と比べて展開が少し間延びしてきているのは否めませんが、このシリーズは確実にエンタメと萌えを補給してくれるので安心して読めます。BL小説の中でも比較的読みやすい部類のエンタメに徹された小説なので、普段小説を読まない人にもオススメです。
今巻では、特に後半の南米でおなじみのカーニバルからの展開は臨場感があって引き込まれました。当方は一時期サンバやボサノバ等のブラジル音楽に傾倒していた事があるので、ブラジル音楽のルーツに若干触れられていて懐かしく感じました。非常に気になる所で終わったので、続きが気になります。
主人公の強敵であるガブリエルの過去や境遇には心を打たれますね。生まれた場所によって人生が決まるのは、いつの時代も何処の国でも同じなので他人事じゃなく感じます。カーニバルからの離脱以降の展開も全てガブリエルによって策略されたんだろうな。ガブリエルの手のひらで転がされているレン&鏑木の構図がありありと浮かびます。次巻でいよいよ決着か・・。レンと鏑木はシウヴァ悲願のプルシャに辿り着けるのか・・。永らく張り巡らされていた伏線がどう回収されるのか楽しみです。
レン&鏑木のカップルは、なかなかひっつかず、ひっついたと思ったら離れたりとメロドラマのような展開で読者をヤキモキさせていたけれど、今は確かな愛を育んでいる二人。それにしても財閥の御曹司で一国の王子の様な存在だと、恵まれた境遇の反面、重責があったり、行動が拘束されて、シウヴァを離れた鏑木とひと時の逢瀬の機会も得られない状況だとは・・。庶民はその点自由で良いなーと思ってしまった。レンが相変わらず危なっかしくて、隙がありまくりだけど、可愛いんだよねww
このカプはかなり好きなカップリングです。BLものでも、ひっつくまでが最高で、その後はダレたりマンネリを感じたりする事もあるんですが、このカプにはそれがないです。絶えず二人の関係性に変化があるので、目が離せません。流石岩本先生だなーと。
シリーズ6冊目。そして、ついにラスボス登場って感じ!
で、タイトルの通り、カーニバルもある。いろいろ新しいヒントなども発見しつつ、最後に向かってストーリーが整ったようだ。来月が待ち遠しい!
カバー絵の『囚われの身の蓮』が今回の内容を表しているのか!?と読む前から不穏な空気が…
相変わらずますます切迫した状況の中で、恋人に会えない不安や状況が悪化し思うようにならない現状に不安定になったり八つ当たりしたり自覚も責任感もない蓮でした。
いくら人目がないように思っても地下駐車場でことに及ぶのいはどうかと思う。
また誰に見られるか写真に取られるかわからないっていうのに、鏑木さんが付いていながら…ついているからか?
義兄アンドレとジャングルで別れたきり8年ぶりの再会場面にはほっとしました。
蓮同様色々あらぬ不安を抱きましたが大丈夫アンドレは今も昔もいいお兄ちゃんでした。
ガブリエルの素性もはっきりしたしブルシャ情報も得て新たな動きが?と思ったら別方向で不穏な動きも…
紫というと例の鏑木と因縁がある親衛隊の絶体悪いヤツオーラ出してたヴェリッシモ。
すごく嫌な予感がしてました。
敵の手に落ちた蓮。
さあどうなる?ってところで終わり編の最終章『紅』が待たれます
ここまでこのシリーズを読んできての私の正直な感想は、
どうしても鏑木と蓮が恋人と思えない……orz
この二人の関係は主従関係であり、王と騎士で、
充分に萌の要素モリモリなのに!
蓮が鏑木に惹かれ、恋心を抱くのはとてもよくわかるのですが、
鏑木が蓮を恋人として選ぶ動機が読めない……
王になろうと努力し、頑張っている蓮を愛おしいと思うのは分かる!
分かるけど、それが性愛に結びつかない!
というか、私的には鏑木には蓮に手を出して欲しくなかったのかも!
この二人、ブロマンスで良かったのでは!と思ってしまいました……
……でも、それではBLにならないんですけどね。
逆を言えば、二人の関係がブロマンスであったとしても、
物語として充分面白いのです‼︎‼︎
野生児の蓮が大富豪の跡取りとして成長し、
鏑木を支えとして陰謀に立ち向かいながら男としても成長していく。
そして最後の最後に鏑木と結ばれる!……だったら納得いったのかも。
それでもここまで読んできたのは、先にも書いた通り、
物語として面白いから!
この巻では逞しく成長したアンドレに再会したり、
シウヴァのトップとして大衆の前に立ったり、
鏑木とのドキドキえちがあったりと盛りだくさんです!
次の巻はとうとう最終巻ということで、
ガブリエルもその本性を顕にし、全面対決になるのか⁈
シウヴァの、ガブリエルの、そして蓮と鏑木の運命は⁈と、
さらなるドキドキハラハラを期待しつつ『紅』を手に取りたいと思います!
シウヴァシリーズ6作目。
『紫』は以前登場した、鏑木の元上官・リカルド大佐の瞳の色ですね。
このリカルドとガブリエルが繋がってて、物語の冒頭にそのやり取りが描かれます。
でも以後出て来ず、今巻最後に登場。
タイトルになるほどのインパクトが無いような気がしたりして…(^^;;
今巻で分かるのが、ガブリエルの過去と正体。
エストラニオで一番のマフィアのボスという大物のガブリエルに対抗する術は、ブルシャを彼より早く見つける事。
そんな中、蓮の父の遺品のノートを蓮の兄・アンドレが届けてくれるんですが、アナがイケメンアンドレに一目惚れ(〃ω〃)
アナの初恋成就して欲しいけど、無理なのかな〜。
アンドレからまた家族皆で過ごそうと言われた蓮が、何が一番大切か、そして自分のやるべき事をちゃんと自分で答えを導き出せたのは良かったです。
蓮の答えを理解し認める事のできるアンドレ、やっぱり素敵…(*´Д`*)
今回のエロは電話Hと駐車場H。
ちょ、駐車場って監視カメラあるんじゃないの!?とハラハラしました(笑)
タイトルにもある祝祭(カーニバル)は本の後半にあります。
それまでガブリエルの過去だったりアンドレ訪問だったりが印象大なので、これまたタイトルにするにしては弱いような…。
それはさておき、今巻を読むなら次巻を用意した上で読んだ方が良いかな。
もう…蓮…ガブリエルのやる事にもうちょっと疑い持ってよ…と言いたくなるかもです( ̄▽ ̄;)