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表題作砂漠の愛奴隷

アシュラフ
中東カマール国の王子
水城響貴
バイオリニスト

あらすじ

バイオリニストの水城響貴がかつて誰よりも愛し、だが身分違いのため身を引いた人──中東カマール国の王子、アシュラフ。三年ぶりに再会した彼が結婚すると知った響貴は心の痛みを抑えてカマールへの招待を受けるが、豹変したアシュラフに囚われてしまう。アシュラフは響貴が自分を捨てたと信じ、三年前とは別人のように激しく冷酷な男に変わっていた。愛の欠片もなく、ただ復讐のために抱かれ乱される日々──アシュラフへの変わらぬ想いを頑なに隠しながらも、響貴はそばにいられることに切ない幸福を感じていたが……。
出版社より

作品情報

作品名
砂漠の愛奴隷
著者
あすか 
イラスト
櫻井しゅしゅしゅ 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラノベルスHYPER
発売日
ISBN
9784778107758
4

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
8
評価数
2
平均
4 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

アラブものなのに切ない

『切ない系ですれ違いもの』(あとがき)が書きたいということで書かれた本作。
砂漠もののわりには、たしかに切なかったです。
もちろん砂漠もでのお約束、拉致監禁、無理矢理、お道具、まわりに人がいる、オークションにかけるぞ~……と、好き勝手やっちゃってますが、それもこれも3年前に身を引いちゃうときに酷い言葉を投げつけ、その間好きなんだけど恨みが増加していったから……なんです。
好きなんだけど、その言葉が言えないんです、二人とも。
気持ちをほんの少し言えば、こんな哀しい話にはならなかったんだけど、王子さまという立場やいろんなしがらみが、そうさせてくれない。

響貴と知り合った時、アシュラフはまだまだ子どもで、勢いだけで愛を成就させることは出来ませんでした。
裏切られたと思いこみ帰国したアシュラフは、いろんな意味で大人になろうと懸命に努力したんです。
また、響貴も大人になりきれず、アシュラフへの愛を切り捨てることも出来ず、ずっとアシュラフだけを想って過ごした3年間。
3年間というインターバルがあったからこそ、父やハマドに響貴への愛を認めさせることが出来たわけですから、無駄な時間ではなかったんです。

いつもの砂漠ものテンプレとはちょっと違っていて、すれ違って切なくて、こんな砂漠ものもアリだなぁ~と思いました。

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