日本最大級のハイブリッド書店
ロミオ先生のキャラ、これまた良かったです♪
天然全開で小動物の様な「燐」は、故郷の天草から上京後1年と初々しく、ピカレスク(悪漢)の仮面を被る「紫堂」は、両親の暗い影を引き摺って寂しがり屋で弱気な自分を隠している。
その2人の仲は、劇団の看板俳優と新人、プライベートではオレ様主人と強気?家政夫となり・・・の、コミカル+シリアスモノでした。
作者は脚本と演出をされるとの事で、背景の劇団のリアルさはお墨付きでしょう。
ライバル劇団への対抗意識、舞台前の不安な心理、団員の上下関係とか小出し大出しされています。
イラストは中村春菊先生。
芸術面で才能を発揮する攻めが生活面で超不器用って設定は【純ロマ】も同様なのに、自分が純ロマで好きな絵の、美味しそうな料理や散々たる部屋のイラストが1枚も無かったのはちょっと残念でした。
でもその代り、Hシーン多で、燐から「痛いっ!」って聞こえてきそうでした=^o^=
前半の燐の、紫堂邸の細かい描写とオカルト妄想に笑い、後半、紫堂の両親の事情を知り戸惑い、公演前の媚薬Hと公演後の解禁Hは怒濤の何連発かーっ!で苦笑・・・♪
フンフン♪って読み進める自分だったのに、ラストページ直前に、燐が実家へ帰らなきゃならないくだりがあるなんて!
自分を追い掛けて来ない紫堂への怒りと思慕、紫堂の追い掛けない理由とか・・ここら辺もっとしつこく掘り下げて欲しかったです!
だって、すっごく萌えシチュの重要シーンなのに、ページ数が少ないなんてさ~?!
・・・っと、あとがきを読むと、あ~大人の事情ってヤツだったんですね、そこらも残念でした;