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表題作女王様の料理人 美食の悦楽

エドアルド・トリスタン
天才的な料理人
忍野竹彦
美麗な外見に毒舌で有名な料理評論家

あらすじ

女王のごとく気高き料理評論家・竹彦は、野蛮で危険な魅力を持つ天才シェフ・トリスタンの甘美な料理に見も心も魅了され…。著者:水上ルイイラストレーター:佐々成美

作品情報

作品名
女王様の料理人 美食の悦楽
著者
水上ルイ 
イラスト
佐々成美 
媒体
小説
出版社
ハイランド
レーベル
Laqia Novels ~ラキアノベルス~
シリーズ
女王様の料理人~美食の悦楽~
発売日
ISBN
9784894863330
3.5

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萌々

(1)

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

めくるめく美食の数々を堪能したい。

主にヨーロッパ映画で、こういう美食(ガストロノミー)映画や小説ってよくあると思うんだが、まさかBLで来るとはおもわなんだw
スペインの片田舎にある小さなレストランの天才料理人と、美貌の料理評論家の情熱的な恋物語。
しかし、お互い、なかなか折れないから困るんだよw
美食とセックスってよく似てるところあるわけですが、これはなかなかすすまない二人の関係の間を縫って、官能的でスリリングな料理の数々が出てまいります。
美食家の方は必読の小説!?
しょっぱなにマティーニのスプレーと「聖体拝受のパンのような」ピンチョス(スペイン風のフィンガーフード)の組み合わせに、思わず、ワタクシ、唸ってしまいました。
これは食べてみたい!!!!
ある時はシンプルながら暖かく繊細な料理、ある時は鋭く感性に訴える料理…。
なかなか読み応えがあります。
あえて難を言うとすれば、スペイン語とフランス語がゴッチャになっているところと、スペイン料理にはつきもののシェリー酒とサフランがてんで無視されていて、後半、イマイチ凡庸なフランス料理に流れているところがちょっと残念!
ヌーヴェル・シノワーズの内容ももうちょっとやってほしかった!

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エロスを感じる料理ってどんな味かしら?

毒舌で有名な料理評論家とスペインの情熱の男って感じのシェフとのラブストーリー
スペイン旅行に来た受け様は、現地で仕事をしている学生時代の先輩に連れられ
田舎風の小さなレストランに婚約祝いの食事として連れてこられる。
学生時代に密かに憧れていた先輩と共に来たが、レストランの外見からは期待した
料理は無理だろうと・・・そしてシェフを紹介された時にその男らしい容貌に知らず
くぎ付けになる受け様だったが、その軽口をたたくような態度は好きになれず
受け様もむきになり互いに相手を挑発してしまい、流れで最後まで満足出来る料理
だったら、欲しいものは何でも与えると攻め様に言ってしまう受け様。
そして、その料理は受け様をこの上なく満足させる天才的な美味しい料理で・・・
受け様は日本で新しくプロデュースする店のシェフとしてその場でスカウトするが
どんな好条件にも靡かない攻め様は、約束だと受け様に突然キスを・・・
攻め様の欲しいものは受けさまだと・・・
受け様は、バカにされからかわれたと思いながら料理は最高だが性格は最低だと
直ぐに日本に帰国してしまうのです。

受け様はトラウマ持ちなんですよ、食べるに堪えない食事が出るとコースの途中でも
席をたってしまう程の毒舌評論家なんて言われてるのですが、ホントはどんな物でも
最後まで食べたい気持ちはあるけれど、過去の出来事の為に、心が囚われていて
最高の食べ物以外は受け付けない身体になってる不幸な人なんです。

攻め様は受け様に一目惚れしていて、受け様を手に入れる為に日本で有名になる事を
誓い、来日するのです。
そして受け様は攻め様が来日していて、ライバル店にスカウトされている事を聞きつけ
攻め様の人間性は許せないが、シェフとしての腕は諦めきれなくて・・・
再会した二人は攻め様の強引な要求で受け様の所で同居して受け様に食べさせて
自分に惚れさせると・・・

食べた事が無いような料理がいっぱい出てくるし、想像すると何やらかなり美味しそうな
感じがする作品でもあります。
受け様の過去に受けた現在進行形の疵を攻め様の愛の料理が癒してくれる
そんなお料理対決風のフードラブなお話でした。

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