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表題作は、4つ目に入ってました。
全体的に、若干、あっさりしてて物足りないものを感じてしまうような気のする話でした。
でも、短編集ですからね、そんなものといえば、そんなもののような気もします。
1つ目が、弁護士の先生と大学の法医学の教授の話。
でも、どちらかというと、事件がメインになっていて、二人の関係がどういうものなのか、というのはさらっとしか触れられず……でした。
ただ、キャラクターはどっちかっていうとクセの強い感じのキャラクターなので、もっと掘り下げて書いてくれたら面白そう……と、思ってしまいました。
2つ目は、同級生、3人組の話。
和臣と真純と啓一は、大学で仲良くしている3人組で、ただ普通と違うのは、和臣は真純によからぬ想いを抱いている……ということだけ。
和臣は啓一に、秘密を打ち明けるけれど、真純には黙っていてほしいとお願いする。
けれど、啓一はそれを守らず、真純に話してしまう……。
という話。
なんか、こんな書き方をすると、完全に啓一が悪者のように見えるし、実際に、物語を読んでいても、何故、啓一が和臣の秘密をあっさりばらしてしまったのか、かなりの謎が残ります。
この物語のラストを予想してのことだったら、いいと思うんだけど、そうじゃなかったら、ただの約束を守らない、口の軽い奴……になってしまう。
3つ目が、祖父と美しい不思議な青年の話。
まぁ、ありがちなネタ……のような気はしますが、綺麗です。
ただ、主人公がどうこうなるものじゃないので、ちょっと幽霊話的な怪談っぽい話なのかな?
4つ目、5つ目が、今回の表題作とその続編。
なかなかにえろくて嫌いじゃないです。
SMの背徳感的なドキドキは充分に味わえるかも。
でも、過度に期待すると、ちょっと拍子抜け……ってことになりそうかもしれません。
個人的には5つ目の終わり方が好きです。「おおおおおお!」ってなりました。
続きも出てるようなので、ちょっと読みたい気もしますが、これはこれで、ここで終わらしておくのもいいかもしれない……と思ってしまいました。