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8つの短編が収録されています。
【バンソコと髭。】
初めてのひとと今のひと。
同じ会社でお互いが顔を知っているだけに、どうしても比べてしまうのは受けだけではないという話。
スタートは体だけでも、ちゃんと愛し、愛されているCPです。
【義兄弟ルール】
親同士の再婚で兄弟になった魁と将吾の話。
義兄弟ものに多い後ろめたさと暗さはないので軽く読めます。
兄が当て馬として利用していた弟の親友の顔がすごいです…。
【大人の日】
里親先の息子と孤児。
えろす特化ではありますが、家族に愛されて育った人間と里子の遠慮と心情も描かれています。
【恋愛保険】
自動車販売から保険まで友人のノルマに貢献させられる主人公と保険面談士の話。
主人公の流されやすさと友人の策士っぷりがコミカルに描かれた小品です。
【ラバーズ・クラウン】
婚約者の代理でビーズ教室に通うことになった主人公が高校時代の先輩と再会する話。
先輩が神秘的です。
みんなしあわせになれるので読後感は悪くないです。
【花火】
転勤が決まった主人公とポーカーフェイスの恋人(同僚)。
王道ながらジリジリする恋心も感じられる話でした。
【火傷】
子供の頃、いたずらを止めようとして大怪我をさせてしまった友人との再会もの。
ストーリーは切ないもののえろすシーンが微鬼畜なので、そこで萌えが引くかもしれません。
【花の描法】
他作品に収録されていた書道家の先生と年若い恋人のその後。
先生の弟子兼セフレ(今は「元」?)がぐいぐい絡んでくるのでこのCP、好きじゃないのですが、こちらの話ではちゃんと脇に徹していたので前作よりは嫌な感じはしませんでした。
鬼畜風味のえろす特化とは言え、ストーリーと心理描写があるので安心して読める短編集です。