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前半は面白かったんですが、後半で失速した感じ。
佐々木さんの小説によくあるのですが、掴みは意外性があってワクテカするのに、エンディングに向かって進んでいく後半部でいつもありきたりな場所に着地してしまう感じ。ストーリーが予想の範疇にすっぽりとおさまる。
後半部でもう少しヒネリやら意外性やら、オオッて思える場面がほんの少しあればもっと面白いのになァ。
主人公の攻めは、たった一人の家族である祖母を亡くして天涯孤独となった高校生です。
祖母の葬式の日、自宅に帰ると、「天使」を名乗る美しい青年がいた。
訳がわからないまま、なし崩しに同居生活がはじまる。
受けの人物像がいまいちよく見えなかったです。最後まで掴めなかった。性格と行動も合ってないような。それを「エキセントリックで魅力的」と感じるよりも、つじつまが合わなさばかりが気にかかりました。
天使と名乗って押し掛けた理由も、なんだかよく分からない。後半で説明らしきものはあるけど、納得できない。
冒頭の面白いシチュエーションが先にあって、理由を後付けにした感じ。
全体的に、もうちょい練って欲しかったなァ…と思いました。