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表題作依存の楔

とし
目が覚めたら記憶の無かった男
まち
自称・としの恋人

その他の収録作品

  • 記憶喪失ー男の恋人との歪な同棲
  • 暗闇の欲情ーカラダの奥まで捻じ込んで
  • 籠の中の鳥。優しい檻から出る方法
  • まちを苛む昔の男ー暴力の記憶
  • 消失ー存在の欠片を探し求めて
  • 揺らぐ愛と狂気の狭間
  • 特装版限定描き下ろしマンガ
  • 暗闇の向こう側(描き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

目覚めたらそこには見知らぬ恋人(オトコ)がいた――

「これは…愛なのか…?」
ある朝、目が覚めたら記憶を失っていたとし。
そばで手を握っていたまちという男に自分達は恋人同士で、同棲していたと教えられる。
人懐っこいまちを愛らしいと感じるが同性と交際していた事実に、としは戸惑いを隠せない。
さらに、まちに「絶対 部屋にいてくださいね」と言われ、外の世界と切り離されて生活をすることに。
閉ざされた家の中で記憶を探すとしだが、何かがおかしいことに気づきはじめ――…。

作品情報

作品名
依存の楔
著者
akabeko 
媒体
漫画(コミック)
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリアコミックス
発売日
ISBN
9784866570662
2.9

(96)

(10)

萌々

(21)

(33)

中立

(18)

趣味じゃない

(14)

レビュー数
15
得点
251
評価数
96
平均
2.9 / 5
神率
10.4%

レビュー投稿数15

No Title

記憶喪失のとしと彼の恋人だったと言い世話を焼くまち。健気で献身的なまちだけどどこか拭えない奇妙な感覚。その違和感の正体は…。
重くミステリアスなお話で、何とも言えない読後感に包まれた。一途なまちの怖い程の執着、でも本当に恐ろしいのはどちらなのか?
ハピエンが好きな人にはオススメ出来ないかもだけど、2人で一緒に真っ黒な沼に落ちていくのは、ある意味バドエンではなくハピエンなのかもしれない。怖くて痛い。でも好きな作品。

0

akabeko先生のイメージでした

おそらく好き嫌いの分かれるお話だと思います。
私はakabeko先生の作品がとても好きなのですが、少し手をだすのに躊躇してました。結果、想像したよりも読後感が、全然良かったです。
そうです、こーいう方向性のお話も好き!です。
一転二転と物語が進んでいき、何が本当なのかわからなくなってくる感覚は読んでいてゾクゾクしてきます。あと切ない、切ないです。でもそこがまた良いです。
タイトルがそのままコミックスの内容を表していて、納得させられます。

1

依存か愛か

密室ぐるぐる劇とでも言いましょうか。

2人しか出てこないし、ゴールがわからない。
これループするのかな。

なら、まちはいつまでこれを続けるのか…と考えるとちょっと怖い。

記憶をなくしたとしは戸惑って辛いけど、まちの方がしんどい気がする。

でも、まちはとしを閉じ込めて2人だけの物語を紡いでいきたいので、それはそれでいいのか。
それもちょっと怖いけど。

としがどんな人物だったかがほぼわからないので、それが不気味ですよね。
まちにとってはそんなの必要ないんでしょうが。

としは潜在的にまちから逃げたかったし、まちを殺したかった。
まちの執着が愛とは思えなかったんでしょうかね。

でも、まちの愛が本物だとわかり、闇の底で取った手がまちだったので安心して、2人一緒に闇の世界に沈んでいった…という結末ならいいのですが(見たままだけど)

でも、あとがきには「まちによる とし救出劇でもある一方 その真逆でもあると思うのです」
とあるので、やはりまちはとしに依存しているということなんですね。

と同時に「まちに対して最初に"君を好きになりたい"と言ったのはとしなので」ですから、としもそれを望んでしまった結果…ということなんでしょうか。

見たままの解釈しかできず、かたじけない(いつものことですが)

0

サスペンスホラー

ほとんど一つの部屋で話が展開していきます。
その不気味さは、低予算で作られたサスペンスホラー映画を見ているようで、次は何が起こるんだろうとそわそわしながら読みました。

最後に二人は幸せになったのか?
暗闇の中、手を取ったシーンからは何とも言えない余韻がただよいます。

私は、愛したことは忘れていなかったと解釈したい。
籠の中でいつまでもお幸せに。

1

好きになれたら

これで絵柄が好きだったら、演出が好きだったら、自分は神をつけていそうなネタです。akabeko先生の作品は何冊か読みましたが、どれもそんな感じの感想で申し訳ない。
ひとつひとつの要素は好きなのだけれど、漫画になったときにハマらない。自分は「相性が悪い」とよく表現してしまいますが。好きになれたら良かったのに…

としさんとまち、双方の持つ狂気は大変興味深いです。案外上下入れ替えたら記憶に残るんじゃ…とかご都合主義に侵されたファンタジーBL脳の片隅で思ってしまったり。

中立〜萌

2

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