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だかいち既刊完読からの、こちらです。
正直、こちらの作品の方が好みでした!作者さんの絵柄があまり好みじゃなかったのですが、この作品のキャラたちは素直に良かったです!サトシさんがいちばん好き…芸能界のだかいちキャラより美形だと思う…
線が細くて美人だけど幸薄そうなサトシさんが可愛すぎる。本当になんでもやってあげたくなっちゃう。かといって、女の子っぽいわけじゃないのに可愛い受けっていうのが良いです。
だけど飼い主さまに守られて可愛いだけのキャラに留まらず、ときおり見せる俺様っぽいキャラとのギャップ!もう1回飼い主になったら手放してやるもんかの萌えキャラですね…
そして同時収録作品のお手をどうぞ~は表題作の世界のスピンオフ?的なかんじで王様受けという非現実設定でも溶け込みやすくて良かったです。
君に捧ぐサディスティックも、一見冴えない代表みたいなマネージャーの倉本がドSに変貌する様はめちゃくちゃ良かったです。しかも最初から尿道攻めとかすごい~
こちらにも別作品のキャラがちょこちょこ出てきて、さらに楽しく読めました。別作品のキャラが絡んでくの好きなので。
全作品、キャラが全部良かったです!
正直、だかいちではそこまで心に響かなかった作家さんだったのですが、この作品はすごく面白かったです!
やー。久々に読み返しましたよ。最新の「だかいち」を読んだら、読み返してみたくなって。コレは桜日梯子先生の初コミックスだったんだなぁ。凄いなぁ。
儚げ、未亡人的なお色気があるサトシさんは、手の掛かる大学生。ゼミの教授、西島教授に馬車馬の様にこき使われ、帰宅も出来ない、食事も摂れない。そんなサトシさんを見かねてお世話する後輩の泉くんは、西島教授はじめ、周りの学生たちにも「飼い主」と呼ばれている。泉くんがいつから「飼い主」になったのかは不明。それに泉くんにはちゃんと下心があって。何となくサトシさんもそれに気付いている風なのだ。
ある日、手癖の悪いという評判の安生教授に襲われかけたサトシさんを前にした泉くんは理性のタガが外れて、サトシさんを押し倒してしまう。泉くん的にはこれは強姦の筈なんだけど。待ってましたとばかりにサトシさんは煽りまくり。自分の「イイトコロ」を教え、擦り付け、ノッリノリ。逆にこれは「襲い受け」と言ってもいい程なんだけど。泉くんは気付いていない。囚われて翻弄されているのは泉くんの方。この後、意識しまくって紳士ぶろうとしているワンコ、泉くんが健気で可愛いです。
BLあるある温泉編も、一味違う趣き。サトシさんの実家は温泉旅館。水琴窟が聴けるという、先々代が愛人を囲う為に作ったという、部屋で愛し合う2人。なんて風雅ですよね。いや、グッチョングッチョンのドロドロにヤッてしまいますけども。
建築学科らしく。いつか2人で住む為に、家を作ろうと決意してる泉くんはやっぱり男前。
そんな将来を夢見る泉くんは割と優秀な学生。コンペの最終にも残っていたりする。審査員に名を連ねた安生教授は、「泉くんの為。」と、サトシさんを誘惑するが…。
安生教授の苦い初恋が冒頭にあって。彼もただチャラいだけの男ではないことが分かる。
ちょっとだけ可哀想なこの教授の救済はいつかあるのかなぁ。今のところは無い。
泉くんは、サトシさんが思ってる以上にサトシさんを愛している。健気にもサトシさんは「我慢」して安生教授に抱かれれば、泉くんの未来を守れるなんて考えてしまうんだけど。泉くんにとって、サトシさん以上に大切なものは無いのだ。泉くんは男前で、誰よりも強い。これは、惚れてまうよね。
同時収録は、ただのモブかと思ってた、泉くんの同級生ミネオがまさかの主人公。
「お手をどうぞ、王子サマ❤︎」
イケメンキラキラ・アラブの王子様なのに、まさかの受け!オレ様でも無くて、可愛い受け!定型と予想を裏切ってくれる、可愛いショートストーリー。
そして、西島教授のゼミには実は芸能人も。俳優業の傍ら、ちゃんと大学生してる響也。
「君に捧ぐサディスティック」
その見た目から、ドSキャラ設定の多い響也は、実はドSに攻められたい系。
叶わぬ想いとストレスで疲れている。そんな響也を支えたいマネージャーの倉本は、勉強してドS攻めになる。普段真面目で地味めな倉本の変貌ぶりが楽しい。
西島教授がノンケの罪作り、っていうのも分かって楽しい。
それぞれの「痴漢事情」BLあるある楽しい♬
そんなに男に痴漢する男たちが電車に沢山居てたまるか⁈ と、思いますけど。
先生の妄想たるや、とどまることを知りません。って感じで。
読み返してみれば、キャンパスに連なるオムニバスにもなってて。
さすがの充実っぷり。
絵柄の好みの関係で特に履修もせずにいた先生だったのですが…遂に読みました。
一巻を読んで、人気の理由が何となくわかった気がします。
序盤から飛ばすエロについては──エロが生活を豊かにする──そんな腐女子の活力系BLを感じました。
これは新装版が出るのも納得。
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本編について
序盤からほぼ強姦に近い、なし崩しセックスな展開なのですが、ここら辺は続きものを飛ばして読んでいるのか?…と、若干不安になる程度には話の急展開を感じました。
こういう作品を読む度、『ちょっと前のBLってご都合ファンタジー的な展開がよくあるよね?当時はそれが王道だったのかな?』などとちょっと感慨深くなったりします。世代とか時代ですかね。
そんなこんなで、序盤こそ戸惑いが生まれますが、登場人物はみんな魅力的ですね。
幸薄儚げ美人で生活力のない先輩(受け)やその先輩の❝飼い主❞をする世話焼きの後輩(攻め)など、登場人物の設定がどれも上手い&美味いと思いました。
キャラクターが圧倒的に魅力的な為、多少の展開のご都合さは萌がカバーするぜ!!!という力技……これは純粋にすごい。
強姦から始まる恋愛も王族が大学生と流れでえっちする展開も圧倒的萌がご都合をカバーしています。
こういうのも悪くないなって目をつぶっちゃう良さがあって、そこはほんとに関心しちゃいますね。
エロく楽しくBLを読みたい方は文句なく好きな作品だと思います。
持っているのは旧版です。
内容は旧版と同じで、描き下ろしもありません。(先生のTwitterより)
「年下彼氏〜」ってもっと冊数出てると勝手に思ってましたが、2巻までだったんですね!ずっと買ってないけどどこまで出てるかな〜と探したら全部持ってたので久々に読み返し。「抱かれたい男〜」の方が人気が出てしまったからか?あるいは竹書房の旧版からリブレで新板出てるところに事情があるのか?
桜日先生の漫画は素直にエロい作品が見たい時に読むと良いモノです…2013年の自分には神評価だったと思いますが、今はちょっと求めるものも変わってきたので、ね。それでも懐かしさを噛み締める。それにしてもエロシーンはすっごく見覚えがあるのにそれ以外の記憶が薄いのが恥ずかしい。自分よ…そこばっか読んでたのか?
安生先生のくだりの理さんがかなり嫌いになってた…愛ってそういうことではないだろうと。昔はそこまで気にならなかった気がするけど、価値観が変わったなぁ。
作家様買いです。本編の年下彼氏の恋愛管理癖が思ったよりページ少なめでショックでした。そして、他の2作品は面白かったですが「お手をどうぞ、王子サマ♡」だけは全くハマりませんでした。テンポが早すぎてどうしてこうなった!?というような展開。そして、桜日梯子先生としては珍しい年上攻めの「君に捧ぐサディスティック」ですが、倉本さんの通常時とSの時、三住くんの表向きのS男とMの時でそれぞれギャップが最高でした。短編集として読むのであれば、オススメです。