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すっきりと読みやすいハッピーエンドの短編集。
「ネガポジ」「残念だけど君が好き」
ツンデレの先輩社員・安斉は、惚れっぽくてすぐ自惚れ勘違いをしてしまうおバカ後輩社員・一村に片想いしていたが、はずみで告白してしまう!
焦って一村を避ける安斉だが、安斉が男である事を全く気にしない能天気な一村が『付き合います?』とグイグイとノってきて…
その後、連絡が取れずに安斉が誤解したりとかのトラブルなどありつつも、一村は男を抱く事にも大変積極的で、物凄いがっつきぶりを見せてくれます。
そして2度目の連絡つかずがあってより2人の仲が深まるという展開。
あっけなくくっついてトラブルがあって仲直りして、と少々ご都合気味だけど、熟睡中の安斉に突っ込んじゃう一村の描写は面白いです。
「こじらせロマンス」
20才・勇気と41才・紀之のCP。
紀之は二人暮らしのお祖母さんの介護もあり、この歳になるまで誰とも付き合った事がなかった。そのお祖母さんが亡くなり、一生に一度くらい、という気持ちでハッテン場にやってきた。そこで20才の若いユウキと出会って…。
この勇気君が実に良い子で、真っ直ぐ誠実に紀之を思いやってくれるのです。
ですが、若さゆえのデリカシー不足かな、悪気はないんだけど紀之をおじさん呼ばわりしちゃって、紀之は傷つくのですね。そしてここでも連絡がつかない行き違い発生。
でも仲直りします。この2人、末長く仲良くいってほしいな。
「小さい男の大きい愛」
テーマは「体格差」との事ですが、見た目そんなに差があるようには見えないかな…
行動力のある3才下の営業担当・小柴に告白された開発課主任の大島。大島は飄々としていて人の気持ちをあまり考えないタイプで、小柴が男である事にもあまり問題を感じず彼を受け入れる。
大島にとっては友達の延長のようで…
その内積極的だった小柴が素っ気なくなって別れましょうか、と言ってきて。
短編のせいか修羅場展開はなく、大島が急に積極的になってハッピーエンド。
それぞれのCPに楽しく甘い描き下ろし1ー2Pがつき、カバー下にあとがきが配されています。
展開が簡単な話という印象でしたが、どれも年下の攻めが一生懸命に受けを愛する話ですので後味良く読めました。