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表題作小説Dear+ Vol.68 2018フユ号

その他の収録作品

  • 久我有加「恋を半分、もう半分」小椋ムク
  • 砂原糖子「心を半分残したままでいる」葛西リカコ
  • 一穂ミチ「恋敵と虹彩」竹美家らら
  • 鳥谷しず「捜査官を愛に迷う」小山田あみ
  • 栗城偲「ラブデリカテッセン」カワイチハル
  • 朝海蒼「エンドロールで待ってて」金ひかる
  • のきようこ「しましまのシネマ」
  • 氷室雫「ウルフくんとイナバさん」

あらすじ

●表紙/橋本あおい
●ペーパーコレクション/鳥谷しず

作品情報

作品名
小説Dear+ Vol.68 2018フユ号
媒体
小説
出版社
新書館
発売日
5

(1)

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萌々

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

いろいろなタイプのお話を一度に読めるのが雑誌の楽しさ。

 1年間続いた砂原糖子先生の「心を半分残したままでいる」の待ちに待った最終話。
記憶喪失になりやすく、過去の記憶がない受け様の真文と真文の幼馴染で年下の恋人だった衛。
真文と同棲している恋人である光彬。
三者三様の想いをどのように着地させてくれるのか、と購入して真っ先に読ませて頂きました。

 これまで、クールで落ち着いた顔をほとんど崩さなかった衛の独占欲や嫉妬丸出しの本音を聞けてよかったー。
真文を衛の元に送り出した光彬も、真文の事が本当に好きだったんだなぁ、としみじみ思えるいい人でした。

 愛した人をまた忘れるかもしれない、悲しませるかもしれない。
 愛した人から忘れられるかもしれない、また初めましてから始めなきゃいけない日が来るかもしれない。
それでも、何度でも僕の初恋は君だけでいい、という真文のセリフが胸にしみました。

 結局真文の記憶喪失になりやすいのは治った訳ではないし、今までの記憶も戻ってないけど、これでいいんだな、と思わせてもらえる読後感でした。
葛西リカコ先生が描いたカラー表紙の2人がこれからの日常になればいいな。
文庫にまとまるの楽しみにしています。

 巻頭カラーは小椋ムク先生がイラストの久我有加先生の「恋を半分、もう半分」
噺家シリーズで、落語研究会所属の大学生。
素直でうぶでかわいい雰囲気の受け様の卓人と卓人にだけ甘々の元宮の王道ストーリー。

 「密林の彼」小林典雅先生 ウノハナ先生イラスト。
ジャングルの取材に来たAD青山×ジャングルでの現地研究員月ヶ瀬。
小林先生らしさの出た、おもしろいお話でした。

 「ラブデリカセッテン」栗城偲先生 カワイチハル先生イラスト。
大食い芸人の山江×料理研究家の由良。
高校の時の同級生の再会ラブ。
とても好きな感じのストーリーではあったんですけど、如何せん攻め様の高校3年の時の言動が分かりにくすぎて、いやーそれはないわー、と思ってしまった。
その当時の反省もあるのか、再会した今はぐいぐいきてるんだか、ヘタレなんだか…。
でも多分私の好きなお話よね、と思いながら読み返しています。

 鳥谷しず先生、小山田あみ先生イラストの「捜査官は愛に迷う」
こちらは連載2回目。
続き…が気になる終わり方でしたー。
小山田先生のイラストが表紙のみで、ちょっと残念。

 あ、橋本あおい先生の表紙の2人。
肉まんを半分こしてて、おそらく受け様の肩越しにその半分の肉まんを受け取ろうとしているおそらく攻め様のイラスト。
とってもかわいらしくて、ほこほこしていて、まさに寒い時期の醍醐味よね、と眺めています。
 

2

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