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田亀先生、ドラマ化おめでとうございます。素晴らしい作品なので、こうしてたくさんの人の目に留まる機会ができたことをうれしく思います。ドラマも楽しみです。
4巻のレビューを書いていなかったので、今更ながらですがレビューを。
周囲の人からマイクのことを偏見の目で見られていることに対して、きっぱりと自分の口から「弟の配偶者だ」と告げることができるようになった弥一の姿からスタート。
弟がゲイであることを受け入れられなかった過去。
マイクが弥一の家に来た時は、「弟の夫」であるマイクに対する抵抗もあった。
そんな弥一が、マイクと話をし、素直な夏菜の態度を見たりして、少しずつLGBTへの理解を深めていく。
マイクに、リョージの写真を見せてもらうシーンに胸が詰まる。
家族にゲイであることを受け入れてもらえなかったリョージが、カナダでマイクと出会い、ゲイであるという性癖も含めて受け入れてもらっていたことが分かる、素敵な写真の数々。
マイクとリョージの結婚式の写真で、マイクの家族には受け入れてもらっているのに、自分は弟をそのまま受け入れることができなかった後悔。
弟の性癖を知り、溝を作ってしまったという懺悔の思い。
マイクが日本にやってきた理由にも落涙した。
リョージは短命だったけれど、マイクという伴侶を得て幸せだったのだと。
マイクが帰国するときに、弥一がマイクに
さよならのハグ… していいかな?
と聞くシーンがあります。
1巻で、マイクが弥一に会ったときに、リョージに瓜二つな(双子の兄弟だからね)弥一を見て、感極まって抱きつくシーンがありましたが、その対比になっていて非常によかった。
初めはゲイであるマイクにハグされて「気持ち悪い」という感情しかなかった弥一が、自分から歩み寄れている。
これで終わってしまうのが残念ですが、弥一と夏菜親子、そして弟の夫であるマイクとの家族の交流はきっと途切れることはないだろうな、と思える。
とにかく、涙の止まることのない感動の完結でした。