てんてん
本品は『同居注意報』の
フェア書店限定特典ペーパーです。
本編後、赤坂視点で
壱にある相談をされるお話です。
赤坂は桐嶋のゲイ友達です。
霧島は美形で
穏やかな気性で仕事もできるので
男女問わずもてるし
逆ナンされることも多い男ですが
あまりりにも所帯じみた言動のせいか
「思ってたのと違った」
と振られることが多いのです。
そんな男に
「18歳の男子高校生と同居する」
ときかされた時
赤坂はなんて面倒なと思いました。
しかも、
その男子高校生は桐嶋がナンパして
振られた相手だったと言われたら
盛大に笑ってしまったのも
仕方がないというものなのに
霧島と件の高校生・松坂壱が
同居する初日にたまたま居合わせ
壱がもろに桐嶋の好みのタイプで
ますます笑ってしまいました。
そんな友人の愛しい恋人と
買い物に出た繁華街でばったり出会い、
食事がまだたという壱に
昼食を奢った赤坂でしたが
壱に霧島への誕生日プレゼントの
相談を持ち掛けられます。
小遣いとバイト代で買えるものなんて
たかが知れているけれど
少しでも喜んでもらえるものがよくて
あまりにも初々しい質問に
赤坂はよろめいてしまいますが
ちょっとからかいたくもなり
元手がかからず霧島に喜ばれる
プレゼントを提案します。
首にリボンでもつけて、
裸で「どうぞ」って言ったら喜ぶよ
赤坂の言葉に
壱は笑顔のまま固まってしまい…
B5サイズ片面(書店によりサイズ違い)にて
攻様の友人・赤坂視点による
2人の後日談になります。
壱は耳と首まで真っ赤にして
俯いてしまいます。
あまりに可愛らしい反応に
可哀そうになった赤坂は
謝ろうと口を開きかけますが
…やっぱり、そのほうがいいんですか
…俺、それは恥ずかしいから嫌で
消え入りそうな声で返してきたのです!!
つまり、壱は既に霧島から
リクエストされていたのですね(笑)
霧島は同居したての頃
お預かりしているお子さんに
手を出すわけがないと
分別がある大人の様な事を
言っていたのに!!
あれからいったい何ケ月だと
赤坂が呆れている最中に
霧島からメールが届きます。
『壱が行き先を告げずに出かけて心配』
赤坂が返したのは『うるせえ、変態』
お後がよろしいようで ヾ( ̄ー ̄ )ノ
としか言いようがないオチで
たいへん美味しく頂きました♪
霧島が壱の前で
穏やかな「大人」でいられたのは
聞き役がいたからなのですね。
けっこう我慢がきかないのは
霧島のほうだったのだと
改めて感じされてくれるSSでした。