75歳のおばあちゃんが出会ったもの、それはBL

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表題作メタモルフォーゼの縁側 1

あらすじ

ふと立ち寄った書店で老婦人が手にしたのは1冊のBLコミックス。75歳にしてBLを知った老婦人と書店員の女子高生が織りなすのは穏やかで優しい、しかし心がさざめく日々でした。

作品情報

作品名
メタモルフォーゼの縁側 1
著者
鶴谷香央理 
媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
シリーズ
メタモルフォーゼの縁側
発売日
ISBN
9784041068304
4.6

(25)

(20)

萌々

(3)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
115
評価数
25
平均
4.6 / 5
神率
80%

レビュー投稿数6

腐女子あるあるにほっこりします

ちるちるさんのツイッターで本作品を知り、発売を楽しみにしていました。

本屋でアルバイトしている女子高生・うららと、書道教室を開いている未亡人・雪さんが、BLコミックをきっかけに交流するお話です。

腐女子あるあるなエピソードがたくさんあり、うららと雪さんの両方に共感しながら読みました。

雪さんが初めて読んだBLの感想「応援したくなっちゃうのよ」に、深く頷いてしまいました。
好きな作品の続きが一年以上先にならないと読めないと知ったときは、私もやはりショックでした(笑)。
うららの内気さも、自分にもそういう時代があったなあと懐かしいし、BL好きと知られるのは今でも恥ずかしいです。

雪さんは歳を重ねて「また今度」がないと知っているから、新しい世界・BLとうららとの付き合いに積極的になれるのでしょうね。そんな雪さんとだから、うららも自分から雪さんに関わることができるのでしょう。歳をとるって悪いことじゃないと思えて、心が温まります。

生活感のある描写がとてもいいなと思いました。
高齢者の雪さんの料理や足腰の辛さ、うららの家の散らかった様子。素朴な描線で描かれていて、二人の暮らしぶりが伝わってきます。

タイトルのインパクトがすごいです。
メタモルフォーゼとは変身とか変形という意味で、そのザ・SFな言葉と、縁側というザ・和風な言葉のギャップの大きさも、本作品に興味を持った理由です。
うららと雪さんも50歳以上と大きな年齢差があり、タイトルのギャップと重なっているように感じます。
BL友達になった二人がこれからどんなふうに変わっていくのか。とても楽しみです。

6

めっちゃ共感。めっちゃ可愛い。

WEBマンガサイトさんでずっと追いかけていましたが、コミックス化されるとのことで購入。




もうね。
めっちゃ共感…!

ざっくりいうと、夫に先立たれた75歳の市野井さんがふとしたきっかけでBLという世界を知り、BLを介して女子高生のうららちゃんと世界を広げていく、というお話なのですが。

市野井さんがBLを初めて読んだ時の感想。
次巻が1年後じゃないと出ないと知った時の衝撃。
うららちゃんが市野井さんにお勧めのBLを教えたい、でも、これって大丈夫…?と思い悩む葛藤。
初めてイベントに行こうとするドキドキ感とソワソワ感。

共感しっぱなし、笑いっぱなし。
読んでいて、「そうそう!」と声に出して叫んでしまう。

そして、この作品の大きな魅力の一つは市野井さんとうららちゃんの可愛らしさ、だと思うのです。
等身大、というのか。どこにでもいそうな、そんな感じ。

二人ともすごく優しくって、読んでいて気持ちがほっこりします。

鶴谷さんの優しい、ほのぼのな絵柄がストーリーによく合っていて、ほのぼの感倍増してます。

1巻は二人でイベントに出かけたところまで。
無事、お目当ての作家さんに会えるのか…?

タイトルも可愛いよねえ。
メタモルフォーゼですのよ、皆さん。

BLという世界を知って、進化するのです。
初めてBLに触れたときの衝撃とか、世界観が広がった時の、あの感覚を思い出しました。

WEBマンガもいいですが、手触りがナイスな表紙とか、ページをめくる楽しみとか。そういったものが詰まっている作品でした。

次巻が今から楽しみです。
2巻の発売が、1年後、じゃないといいな☆

6

中のBLマンガにも萌える

ちるちるさんのBLニュースで読んでから気になっていた本。
75歳で一人暮らしになってしまった老婦人と、17歳で書店アルバイトをしている女子高校生が、1冊のBLマンガをきっかけに交流を持つようになるお話なんだが、実にしみじみと身につまされるというか、なんというか、、、
二人の、それぞれの日常の色々な出来事が特に脈絡なくこまごまと綴られていく中で、共通するものが全くなさそうな年の離れた二人を結びつけるきっかけに、他の何物でもなく「BLマンガ」が選ばれた事に、BLの本質が詰まっているような気がします。

5

共感と切なさ

共感ポイントが多すぎて身にしみる!

ずっと気になってました。映画は見てません。うららさんがあの女優さん、そうじゃないんだよ〜!でも映画見たいな。

いくつになっても女子はトキメキが好きなんだな。一人暮らしの市野井さん、しっかりしてて書道教室やって、でも一年前に亡くなったご主人のことを毎回思い出したり…。

冴えないうららさん。本当は誰かとマンガの話をしたい!コミュ力低めそうだけど本屋さんのバイトは社会性がありますね。

この二人が出会ったら?
少しずつ距離やBLの許容範囲をはかりながらついには腐友に!良かったなあ、イベント発出陣、頑張れ〜!

共感ポイントが自宅のちょうど2軒となりのお婆さんが市野井さんと同じ立場で。
そして自分も激烈コミュ障で人見知りで、現実にワイワイきゃっきゃうふふしたい!オバさんだけどしてみたいんだよう!

そして中の本の作者の名前や二人が行った喫茶店、あれだよね?もしかして作者さんは名古屋のお人かな?それとも愛好家?
本屋の平積みの表紙も、もしかしてあの作家さんに似せてる?とか思ったり、凝ってますね!

うわ〜わかる!のと、ちょっぴり切ない感じのするお話でした。

0

女子はいつまでたっても女子なんだ

私も腐女子歴が浅いので、市野井さんに共感しかなかったですね。
漫画を読み始めたらあっという間に時間が経ってたり、一年に一回しか単行本が出ないと知ったときのしょんぼり感。
女子高生うららちゃんとのかけ合いの間なども、無理な感じがなく、ほっこりとさせられます。

市野井さんの日常の部分も丁寧に描かれています。
作画もこういうあっさり風味好きです。
市野井さんがハマったBL漫画の中の二人もとても気になる…。

2巻では市野井さんとうららちゃんが同人イベントに行くようです。
同人イベントは老女には色々ハードルが高そうですが…2巻すでに待機させてるので早速読みます。

2

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