ボタンを押すと即立ち読みできます!
本仁先生のコミカルでシュール、そして最高にハイパーな一冊です。まるごと表題作ですが、各話に依頼人が出てくる一話完結型です。この表紙、めっちゃカッコよくて大好きです!
・『drive 1.イヤイヤ乗る』
チェリードライブ=童貞に乗ると言うことで「何でも屋」をしながらあわよくばイケメンや美少年や美人レズ姉妹に乗ろうと思っている菽蔵と、チェリー目当ての飯田。そしてパシリのケンたん(ノンケ)。
やってきた美少年の依頼は、自分をレイプした男への復讐代行だった…。
「乱暴された…」から始まるシリアスを裏切るシュール展開。レイプ被害者の美少年を捕まえて「毒チェリー」とのたまい、報酬は45萬と引き換えに「男裸恐怖症」を治してやるという名目の元に体で支払えという。
犯人の顔を忘れたという美少年(二本木)ですが、捜索一日で犯人は見つかります。覚えてもいない相手への復讐に意味があるのか?と迷う背中を押したのはアホなことばっかり言ってる飯田でした。この時の飯田が痺れちゃう位にカッコいいんですよ!なのにその後の復讐レイプではじゃんけんに負けて「こんな顔じゃたたない…」と裸のままヘタレて膝を抱える始末。ここまでも充分にアホな展開なのに、飯田を勃たせるために菽蔵が手こき→ヘタと言われて→フ○ラへの超展開。
菽蔵さんの思わぬテクに天国を見た飯田ですが、復讐は無事に完了して、犯人の顔を忘れた理由を思い出した二本木は、自分を褒めることが出来たのでした。
裸日(ヌーディ)=全裸の日に真面目に素っ裸の彼らを見て、大笑いした二本木はきっともう大丈夫。
・『drive 2.お熱く乗る』
自分がゲイなのか確かめたいとやってきた依頼人は32歳のチェリーだった!飯田が待ちわびた美系チェリーなのに、指名されたのは菽蔵で…。
羨ましがる飯田ですが、本当はマメとやりたいんだろっとケンたんに図星を突かれ、乗るつもりが乗られちゃった菽蔵を救出に向かいます。
・『drive 3.ストックホルムで乗る』
依頼人を装ってチェリードライブのアジトを探りにきた高校生。通報を阻止するために菽蔵が考えた作戦は「ストックホルム症候群作戦」。小芝居打って飯田に惚れさせます!
これめっちゃ面白かった~。芝居だって知らなかったら感動しちゃうところだよ。飯田は上手いことチェリーに乗れたね( ´艸`)クフ
・『drive 4.ヌーディーで乗る』
いつの間にかチェリードライブの一員になって裸日にも慣れた様子の二本木くん。唯一まともだと思っていたケンたんの裸の尻を見ながら、服を着ている自分が間違っている気にさえなる…。
二本木とケンたんにフラグが立つ、というか飯田と菽蔵がフラグを立てるお話です。ついて行ける人だけが楽しめるアホ展開。もちろん私は大好きです(笑)
・『drive 5.オイルダラーに乗る』
アラブの石油王の息子への復讐を依頼に来た無表情な吉沢。飯田が出した条件は「お前が犯人を同じように犯せ」だった。「同じように」がキーのお話です!
謎のおじさま、Mr.ヴィーナス。菽蔵が自称94歳と思いこむ理由。ケンたんが「ケンたん」以外は覚えていないなど、まだ謎がいっぱいのチェリードライブ。ハイパーな中に不意に「ありがとう」なんて入れてくるから飯田×菽蔵が気になるし、二本木とケンたんのノンケ同士の行方も気になる。本仁先生、続きをお願いしますー!
耽美調の作品とアホな作品を同一線上で「神!!!!!」と評せれる本仁さんのような作家様もなかなかいまい。
『耽美主義』に収録されている「コロシヤドロップ」も個人的には最高なんだけど、BLとして読むならギャグとシュールの一辺倒より少々ラブ要素があるような気がしないでもない本作の方が萌えもあってヨシ。
でもってこの作品、結構シュールにテンプレ系BLを皮肉り捲ってる気がするんだよねぇw
(ん?あ!今レビュー書きながら思ったけど、もしかしてだからここまで全力で逸脱しているのか??)
とにかく展開がハチャメチャ!
突然出てくるOPEC(石油輸出国機構)とか意味分かんないw
あ、でもこれもアレかな?アラブ萌え〜♡とか言うならOPECぐらい出そうぜ!的な?
(そこまでは皮肉ってないのかな?というかそもそもアラブ流行ったのもっと後か)
まぁこんな風に穿った読み方も出来ますが・・・
そんな意地の悪い読み方をしなくてもめちゃくちゃ楽しい1冊です!
もー全力でアホ!
これ読んでゲラゲラ笑ってたらくだらない鬱々とした気持ちも吹っ飛びます!
本仁さんの色気ある綺麗な絵柄のお陰で、シュールさがより一層増すのですよ( ´艸`)
菽蔵さん(自称94歳)が色っぽいったらない!
しかし気になる「自称94歳」の秘密。
21歳までの記憶をなくしているケンたんの過去も気になるし、
そもそも『何でも屋』を名乗る「チェリードライブ」自体が謎の団体過ぎる…
昨年「グラン・ギニョール」を出された本仁さん、今年はエンエン(本作の本編にあたる作品)と飼育係の年にする!!と意欲的なツイートをされていたのでまずはそちらを待ちつつ、こちらもいつか続きが読めればなぁと思います!
果たしてコレはBLなのかΣ(´m `;ノ
でもこの作品めちゃくちゃ好きです。面白い。
話は簡単。美少年・ゲイ大歓迎の何でも屋なんです。
「穴おろし」承りますとか。めちゃくちゃ笑ったし。「穴おろし」大好き☆面白い。
おかしな人がいっぱいであります。菽蔵(マメゾウ)さん、自称94歳だし・・・助手(?)さん・・この会社に入る前の記憶無いし。
裏にOPECあるとか言うし。
この人たちいったい何者かわからんまま結局終わったな~~という。
続きはあるんだろうか。
でもさ、もしもさ、自分がさ、美少年で、ゲイだったとしても・・この人たちにはなんか関わりたくは無いなと思いました。
とりあえずアホな集団の繰り広げる「チェリー争奪戦」(?)
アホレベルの高すぎる一冊でした。
ああもう続編出ないかなー、読みたいなー。
本仁戻さんの卓越したセンスとか構成力とかに脱帽です。
「スポンサーに逆らうんですね OPEC(石油輸出国機構)」には、大噴出しました。
この作品のアホさって、作者さんが頭が良くないと絶対に描けないアホさだと思う。そういう意味で、限りなくアホレベルが高いと思います(誉めてます!!)。
連作短編ですが、一番好きだったのは『drive3.ストックホルムで乗る』でした。
材料は「ストックホルム症候群」と「BLのセオリー」。あと必殺仕事人とかうさん臭い市民団体員とかコネタ色々。
ユーモアの中に巧妙に潜ませた小さな皮肉がたまらんです。
これらを調理して短い短編にしたてあげると、こんなに面白い作品になるんだなァ。胸がすく感じ。
まあ、受けくんは可哀想だけど、たぶん彼にとったら「若い日の切なくて素敵な思い出」になるに違いない…w
いやホント、マジで続編読みたい。
チェリー・ドライブのメンツには色々謎が多いし、必ず出ると信じてます。
アドレナリン放出しすぎて、止まることもできずに宇宙まで飛んでいってしまったかのような、耽美主義をうたう本仁節の隠れた本質?
もしくは、「銀魂」で空知が行き詰った時に放出するダラダラ・グタグタなのか?
”あは、こいつらアホじゃねー”と笑い飛ばしてやりましょう!
舞台は「ゲイ専門のお助け屋の何でも屋・ポイズンチェリードライブ」
ゲイ・少年大歓迎&あなたの穴埋め・穴おろし承ります。といういわゆる、チェリーボーイをいただいちゃおう!っていうところ。
メンバーは会長のマメゾー・社長の飯田・パシリのケンたん。
ところが来る客に全然チェリーなんかいなくて、復讐だの、攻め希望だの、インターネット性犯罪から青年を守る会だの、毒ばっかり。
そんなお笑いで進むまるまる一冊。
一体この会社のすぽんさーは?という疑問にマメゾーさんは、OPECと答えて、怪しげなアラブ(Mr.チャーミング)が出てくるんですけど、ただ顔見せるだけ。
一体なんなのさー!?
というわけで、続きがあるようでないオバカな一冊です。
な~んも考えずにひたすら楽しみたい時の一冊です♪