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こちら、タイトルそのままズバリ「監禁もの」です。
個人的に監禁ネタは大好物ですが、なんとも水原先生らしい一癖あるストーリーに仕上がってます。
人の心の不思議と言うか、出て来る人出て来る人、超ヤバイ奴ばかり・・・。
ここ最近のマイルドな作風を期待して読むと戸惑うかもしれませんが、過去のダークな作風がお好きな方は楽しく読めるんじゃ無いでしょうか。
内容ですが、監禁もの+推理サスペンスと言った所です。
義父の性的虐待を逃れる為、家出してクラブで働く実洋。
そんなある日、たまたま店を訪れた犯罪プロファイラー・清吾に気に入られた事から、彼と組んでいる刑事・緒方に拉致され、そのまま清吾の自宅に監禁される事に。
天才的な頭脳を持つと共に、どこかイカれた男である清吾。
鎖で繋がれたまま、奇妙な同居生活が続きますが-・・・と言うものです。
まずこちら、受けの実洋ですが、義父から性的虐待を受け、また母親からは見て見ぬふりと不憫な青年です。
で、たまたま天才プロファイラー・清吾に目をつけられた事から、今度は拉致監禁。つくづく不幸な青年だなぁ。
で、出て来るキャラ、出て来るキャラ、全てが超ヤバイ奴ばかりなんですね。
犯人を追い詰める事に異常な悦びを感じる刑事・緒方に、天才とバカは・・・を地で行く清吾。
緒方は刑事でありながら、倫理感なんかがほぼほぼゼロ。
清吾に「(プロファイラーの)報酬としてその小僧が欲しい」と言われれば、実洋を拉致してきちゃう。
「適当に遊んだら放してやれよ」とか言いつつ。実は彼が一番ヤバイかも。
そんなワケで、拉致された上に、緒方に押さえつけられて清吾に犯される実洋。
必死で抵抗してるのが痛々しいのですが、個人的にはこうゆうのにめちゃくちゃ萌えてしまうのです。
倫理感もヘッタクレも無い、容赦無しの展開がすごく水原先生っぽいよ!!と。
そして、そのまま鎖で繋がれ、監禁生活に入る実洋。
私は監禁ものが好きなんですよ~。しつこいですが。
シャツ一枚で鎖に繋がれ、清吾の気の向くままに犯される。
それでも「絶対に逃げてやる」と逆らい続ける実洋にめちゃくちゃ萌えてしまう。監禁もの好きとしては、堪らない展開なのです。
ここからですね、過去に清吾に助けられた美也子が加わり、清吾との奇妙な監禁生活が続くうち、徐々に清吾に敵愾心以外のものを抱くようになる実洋。
更に連続殺人犯・レインマンの謎解きが加わりとストーリーは進みます。
なかなか監禁ものと言うと、犯人と被害者である二人の関係の落とし所が難しいと思うんですよね。
しかし今作では、実洋が清吾に惹かれてゆくエピソードなんかがしっかり入っていて、彼がだんだん絆されていくのが自然に感じられます。
清吾もね、どうしようも無いけど、世間一般の常識とはかけ離れた所に居るだけで、なんか妙に人間的魅力を感じるんですよね。個人的には。
二人の関係はかなり複雑でして、ラストでやっと恋愛の入り口に立ったと言う感じです。
個人的にはこんな感じのラストも好きなんですね。
とりあえず、ストックホルム症候群では片付けたく無い。
と、個人的には面白く読めました。
落とし所だったり、設定自体で万人受けはしないと思いますが・・・。
あと、タイトルの「十日目」ですが、この日に二人の関係が大きく変化する事からだと思います。
実際の監禁生活は1ヶ月半以上になります。
年齢を偽ってクラブの下働きとして住み込みで働いている実洋は、店に訪れた高井戸に目を付けられ、強引に彼のマンションに連れて行かれてしまう。
犯罪プロファイラーというからには相当の切れ者だろうが、モラルが欠落している高井戸だけでなく、嗜虐的な刑事・緒方、監禁されている実洋に助けを請われても一切関与しない美也子と、彼の周りの人間もこれまた胡散臭い。
常人とは違う危険な感性の彼らの有り様に、これは久々に痛い水原作品が来たか!?
…と、緊張したのもほんの少しの間だけだった…(´・ω・`)
取っ掛かりは衝撃的ながらも、話の展開が前向きなので救いがあるのだ。
まず、レイプ監禁って展開から入るものの、捕らえられている獲物をいたぶる行為や悲壮感といったものはない。
監禁されている実洋自身、親からのネグレクトの末高校中退、故郷を捨ててまで家出してきた程の荒んだ道を歩んできた18歳なのに、心が折れるどころか負けるものかと気を強く持つ様子に無理している感が無い。
それを見ている緒方達に当然罪悪感が湧く訳がないのは承知のうえだが、なんだかんだと実洋を気にかけている節が見受けられる。
そんな実洋を抱き続ける高井戸の行為がヤバいのってのも言う間でもないが、彼が心の奥底に抱えているトラウマを徐々に解放していく様子が伺える様子は、まるで監禁という名の保護になっている…と思えてしまう。
ただ、話の途中から高井戸、緒方の狩りの対象が"レインマン"なる連続殺人鬼に変わっていった為に、高井戸と実洋が不器用ながらも寄り添っていく過程が薄くなった感があるのが惜しい。
まぁ、この事件を通して高井戸の犯罪プロファイラーとしての見事な手腕は拝見できたけれどね。
でも、作中にある「サイコパスって感染するのよ」って台詞にはギクリとくるし、読んでいる側が一線を越えないサイコパス達にほだされている状況ってどうなんだろうね?
う~ん、この矛盾どうやってケリをつけようか?
水原とほる先生作品で、しかもタイトルが「監禁生活十日目」。
さぞかしイタい展開か?
その予想通り、前半ほんとヒドい。
年齢を偽って一人の力で必死に生きている。夜の世界に身を置きながら悪の道とは距離を置きクラブ店員として頑張っている実洋(みひろ)なのに。
ある日、あろうことか刑事に拉致られ、その刑事とつるんでいたプロファイラーの男の部屋に連れ込まれ…
プロファイラーにレイプされた…
そして気づくと足首に手錠と鎖が。
この刑事とプロファイラーは二人とも自分の興味/性癖の事しか考えない。
刑事公認のレイプと監禁?なんて話なの?と憤る。
しかも、実洋が一人で生きている理由、それは母の再婚相手から性的虐待を受け続けて、高校卒業を待たずに家を逃げ出したから。
それなのにプロファイラー・清吾は、激しく拒絶する実洋に何度も強引に性交し、実洋の過去を無神経にプロファイリングする。
清吾は実洋に飽きず、いつになっても解放してくれない。
ですが、実洋は決して絶望しません。
しかし、中盤ある事件との関わりから急激に面白くなってきます!
マスコミには公表していない連続猟奇殺人鬼「レインマン」…
毎年梅雨の時期の雨の日に、男性に化粧をして失血死させる。
刑事の緒方と清吾は何年もこのレインマンを追っている。今年も梅雨が近づき、また一人の男性が殺された。
物語はレインマンの内面をプロファイリングする清吾と、その分析に沿って自ら囮になる実洋の緊迫へ変わっていきます。
ミステリ要素は大好きなので、事件絡みになる後半はとても面白く読みました。
まあ結局、トラウマの苦しみを軽くしてくれた清吾に実洋は惹かれていくわけで。
BL的には冒頭ひどく一方的な行為でイヤな感じだったので、「萌」で。
身寄りのない家出少年(受け)が犯罪プロファイラー(攻め)に監禁されるBLなのですが、たまたま受けが目について軽い気持ちで隣にいた人に言ってみたら本当に拉致してきてくれたよ!というめちゃくちゃ理不尽で特に理由もない監禁でした。
非のない受けがかわいそうですが拉致監禁されてなくても治安の悪い場所で働いてたのでどっちもどっちですね。
足に手錠を付けられ行動を制限されて、かつしっかり長い期間監禁されているところがすごく良かったです。
監禁強姦から関係ははじまりますが、攻めが受けのトラウマを見抜き心を開放してやったり、攻めの孤独さに同情して受けはほだされていきます。
ラストは好きとか付き合うとかそういうことをはっきり言わずにセックスはする関係となるのですが、いつか愛にかわるかもしれない、という終わり方は良かったです。
でもあっさり同棲状態で良しとするには受けが良い子すぎて違和感があるな~と思ってしまいました。
受け攻め以外のキャラは二人ほど出てきますがいろいろ振り切ったキャラで好きです!
あとこれはどうでもいいっちゃいいんですがタイトルの十日目がどこにかかってるのかよく分かりませんでした……。
監禁モノが読みたいところに見つけました。
正直ストーリーとしては中立以上ですが、特に萌がなかったのでこの評価に。
あらすじの時点で私が読みたい内容ではないと思いましたが、題名に惹かれ購入。読んだ結果、やはり何か違う、、という印象でした。
ただ、ストーリーは面白かったです。
監禁とサスペンスが半々でしたが、題名で監禁といれるなら、監禁モノを読みたかった私としてはサスペンスをいれないほうがよかったような。サスペンスも面白かったですが。
ただ、犯人が私の推理とは外れていて、つくづく推理力がないなと(笑)
そういえば、受けの出身が北陸ということで、標準語を話していても訛りがでているというところに同じ北陸出身の私はドキリとしました(笑)