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トリッキーな展開のアナザーサイドを語るのがおもしろい！
電子作品でデビューしたかしわ先生が、去年、Qpaの謝恩会に出席したとツイートしていました。
Qpaは作家さんを化けさせる力のある編集部だと信頼しています。
電子だけで埋もれて欲しくない、作家として活躍して欲しいと願っていたかしわ先生と、信頼しているQpaが結びついたこと、どんなに嬉しかったことか！
私が惚れこんでる電子作品と合せて、2冊同時発売のデビューコミックスです。
表題作は年の差、同時収録は幼馴染の話。
表題作の攻めと、同時収録の二人は、30代になった今もつるんでいる友人同士で、それぞれの話で名バイプレイヤーとして活躍します。
●「てのひらの呪文」
龍也は、死んだ兄の子供を育てながら、大家兼ライターをしている。
ある時、美少女とみまごう美青年・京が、家を借りたいとやってきた。
今すぐ入居したいと言うし、肌には緊縛痕がついてるし何やら訳ありげ…
京は緊縛痕を見られ、龍也に偏見を持たれたと思ったけれど、龍也は軟膏をくれて「嫌なことは消すのが一番だ。辛い時は辛いって言葉にしたらいい。出来る範囲で助けてやる」と励ましてくれた。
ほぼ初対面の男にも、おおらかで優しい、龍也は真の意味で良い男だなーって思います。
京は、親の借金返済でウリをしていた時に、龍也に一目惚れしていたんです。
たった一度、子ども扱いで頭をポンとされたことがあるだけ、汚れきった自分には手の届かない人…
そんな時、客から「家族になろう」と言ってもらえて、こんな自分でも人を愛していいんだと思えたのに、その男は緊縛できる人形を独占したかっただけ…
そうして京は、龍也の元に逃げてきたんです。
そして、緊縛男に居場所が見つかり、薬を盛られて乱暴されているところを龍也が助ける。
そして薬の興奮にまかせて、龍也におねだりして、誘って、抱いてもらうことに成功します！
龍也はずいぶん簡単に絆されちゃったなー、京が龍也を好きになったキッカケももうちょっと詳しく描いてくれた方が、ストーリーに入り込めたなーと思いましたが、、、
この後の展開が、龍也の幼馴染達も巻き込んで、トリッキーでおもしろいんですよー♪
龍也のぬくもりに触れてしまった京は、一途さを暴走させて、なりふりかまわない強かさで、自分の居場所をもぎ取ります！
意外な展開がおもしろかったー！
期待したとーり、かしわ先生とQpaとの相性、とっても良かったです＾＾
●「ちかくて遠い恋の叶え方」
36歳になっても童貞の那智と、クールな町医者・藤久の話。
二人とも龍也の幼馴染＆親友で、那智はノンケのくせに美青年の京に恋して浮かれてます。
そんな那智のことを「童貞こじらせてホモになったのか」と藤久は呆れているけれど、酔いつぶれた那智にキスをして…
那智は夢か？現実か？藤久を抱いています！
那智は脳みそ筋肉でできてるだろ？って実直バカの鈍感だけど、藤久がゲイだと疑ってみると、恋の浮かれた話は聞いたことないし、最近機嫌が悪いのは自分が京に夢中だったからだと思いあたり、那智はやっと藤久の気持ちに気付きます。
そして、那智は、表題作のトリッキーな展開の共犯者になります。
世界観が繋がっているだけじゃなくて、同時進行のアナザーサイドを別ストーリーで語るのが、両方を引き立てあっているようで、すごくおもしろい！
脳筋バカと、プライド高い意地っ張り、意外なようでめちゃめちゃ相性が良い組み合わせ！
那智は思ったことをまんま行動に移すバカだけど、だからこそ思いきりが良くて、意地っ張りな藤久にちゃんと気持ちが伝わるんだと思う。
そして、ずっと那智を思い続けていたのに、ただ傍に居れるだけで良いと思っていいた藤久、その想いが那智に届いたと知った時に涙しちゃうのも、抱かれてグズグズにされてしまうのも、そのギャップがとてもイイ！
●「呪文がきいたその後に」
2カップルのその後。
表題作は曖昧な関係のまま終わったのですが、龍也がしっかり答えを出してからの、甘はげしめエッチが描かれています♥
幼馴染から恋人になった二人は、相変わらずバカと冷静な意地っ張りってやり取りをしてるんですが、さらにその後の続きがカバー下に描かれていて、クールだった藤久が恋全開でバカになってるのがエロくてとてもイイ♥
同時コミックス化された電子作品の3カップルも同じ世界観で繋がってますが、本作も同時進行の展開、その後のオマケまでのつなげ方がうまい！
絵もますます綺麗になって、かしわ先生の躍進ぶりは私の期待以上です♪
私はいち読者として、これからもかしわ先生の作品をずっと読んでいきたいと思っています。
かしわ先生がこれからどんどん活躍して、私の願いが叶い続けますように。
みんな、可愛いー
あとがきを読んで･･･小学生からの夢を叶え、漫画家として活躍している、
かしわ先生おめでとうございます！
初読みでしたが、全体的な雰囲気がアットホームでほっこり読ませて頂きました。
タイトルとあらすじから、重めのストーリーかと思ったら、笑いありで、コントの様な掛け合いが面白かった。
お子様含む、登場人物がそれぞれ違った個性の持ち主ですが、みんな暖かい人柄で〜全員ハッピーエンドで良かった。
エベレスト並に高いプライドを持つ藤久くんと、アホな那智くんには、ツボりましたwww
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