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演劇業界BL、全3巻中の2巻目。
1巻から続きの、生意気な巳咲、巳咲が心酔する黒田湧二、巳咲が所属する劇団「ネオ・コンサバティヴ」、ネオ・コンの主宰者両國、両國の心酔者・永瀬、そしてネオ・コンの他の役者たちのアレコレ…
この2巻の大きな展開は、両國の過去。
両國は癌を患い背中に大きな十字の傷がある…咽頭癌そして転移した肺癌…声帯が傷つき、舞台俳優としての生命を絶たれた過去。
そして、両國の了承済みで永瀬が湧二に抱かれた、という過去。
そんな事をされても両國に100%従う永瀬。
並行して湧二が書きおろす舞台の脚本のこと。
カネを貸している「天宮」という男の登場。
…という色々な場面がありつつ、読んで感じるのはとにかく「舞台人」「演劇人」の逸脱ぶり。
普通ならこんな濃い設定ないですよ…恋愛感情も日常も何もかもを犠牲にしてまで、やっぱり「舞台」なんだ、「作品」なんだ、というdemonishな衝動、「業」なのかな…
巳咲はますます湧二への恋愛感情を深め、両國や永瀬への敵対感情も糧にしつつ芝居に対してのリズム感に目覚める…
そんな巻です。