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まりぽん８１２
百合永の態度を深読みしてしまいます
篠森の家に勝手についてきた百合永が、またもや玲於奈におしっこをかけられ、「巨大兎の粗相の謝罪をしていただけますか？」なんてもっともらしい理由をつけて迫ったものだから、篠森が再び応じてしまった後のお話。二人のピロートークが、柔らかでとてもいい雰囲気です。
本編でも触れられていた篠森と愛兎・玲於奈との出会いが主な内容なのですが、百合永の態度でとても気になったことが二つありました。
一つは、篠森が自分と玲於奈は人間の欲を満たすために作られて勝手な都合で不用品にされたと言ったとき、百合永が何かを言いかけてやめた表情になったこと。その後、「単に動物がお好きだから引き取ったのかと思っておりましたので」と話を引き取ってはいますが、それだけではないような気がしてしまいます。本編、月夜の薔薇園の場面で、百合永は篠森の母親と現・二宮夫人が恋のライバルと話しており、篠森の両親の間に愛があったことを匂わせています。篠森が知らないことを百合永は何か知っている。そんな気がします。
もう一つは、「一年後に瑞紀様がまた私のことを忘れてしまわないように、もう一度お相手ください」と言っていること。なぜ、一年後なのか。本編で百合永が「もし私が不本意な理由で灰と化したときも、瑞紀様はこのようにその原因を調べてくださいますか？」と、言っていたことを思い出します。実は百合永は危険な任務についているのではないか、それが本編最後の大使館でのパーティーの場面につながっているのではないか…。深読みに過ぎるでしょうか。
篠森がまだ百合永への恋心に気付いていないのが、もどかしいです。二人の恋の行方がとても気になって、次巻が待ち遠しいです。
玲於奈との出会い
本編にある2回目のセッ〇スの後のお話。
以下ネタバレです。
捜査一課に配属された４年目、ある家に家宅捜査に入ったところ、なかなかの刺激臭が。その家の主はヤさんの愛人の女で、二日前に殺されています。死臭ではないと判断した篠森が、臭いの元らしい部屋に入るとそこには「玲於奈」というネームプレートつきのケージと、中にオレンジ色のうさぎが。
小さな頭を何度も擦り付け、ぴすぴす鳴くので、動物病院に連れていき、夜には「拾得物」として保護されていた署の会計課に寝袋を持ち込んで泊まった・・・などと話す篠森。健気だ。
ここまではいいんだけど、話しているシチュが。人生二度目のセッ〇スを終えた後のベッドで、相手はもちろん百合永。その後、なんだかんだ難癖をつけられて、またもや色事になだれ込む訳です。
本編同様、百合永やりたい放題。玲於奈が可愛いから萌です。
篠森と愛兎の出会い編
本品は『捜査官は愛を乞う』の
フェア書店限定特典ペーパーです。
本編中、篠森視点で
２度目のHに雪崩れた夜の一コマです。
百合永の策略で
人生２度目のセックスを終えた篠森は
ぐっしょりと濡れたワイシャツを
脱ぐのも億劫なほどでした。
そこでこうなった現況の男に
ネクタイとワイシャツを
外させているうちに
愛兎の玲於奈との出会いを
訊ねられます。
玲於奈は美人局を繰り返した女が
被害者の復讐で殺された事件の
家宅捜索で発見されたペットでした。
強烈なアンモニア臭の漂う
奥の部屋のゲージの中で
玲於奈は横たわっていてたのです。
保護した当時の玲於奈は
今と比べ物にならない掌サイズで
動物病院でまだ子供だと聞かされて
驚きますが
篠森の姿が長時間見えないと
不安げに泣くのでデスクワーク中は
ジャケットの中に入れて過ごしていた為
「カンガルーか」「妊婦か」と
からかわれて過ごす事になります。
篠森は品種改良されて作られたのに
勝手な都合で不用品にされた玲於奈が
自分と同じに思えたと言います。
そんな篠森の話に
百合永は何か言いかけますが…
A4サイズ方面(書店により型違い)にて
篠森と愛兎との出会いのお話になります。
篠森が訝しむ前に
百合永は篠森が玲於奈を引き取ったのは
動物好きなのかと思っていたと
話を戻します。
百合永は1年前の春樹の葬儀の際に
交わした会話を引き合いに出しますが
篠森はそんな百合永との会話を
全く覚えていませんでした。
篠森が１年後、
百合永の事を忘れてしまわない様にと
もう一戦手合わせを迫る
という本編の幕間の一コマを
掘り下げた物でしたが
篠森の確執の深さを見せられ
百合永にも何かありげな雰囲気に
ニヤリとしたSSでした。
百合永は公僕である前に
二宮の忠臣なので
確実に何かを知っていそうな
雰囲気がしてとっても怪しい (>_<)
意味深な百合永なので
実は隠された秘密なんて無くて
あまり深い意味はないのかも!?
ですが
更に続刊が待ち遠しくなりました♪
※他店舗特典(レビュー済)
コミコミ特典は百合永視点での
２度目のHのお話です。
