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表題作小説家は懺悔する

佐々原修司
29歳,ベストセラー作家
松永律
24歳,元コックのハウスキーパー

あらすじ

俺を何度も抱くのは小説のネタにするため…?小説家・佐々原脩司の家に同居し、ハウスキーパーとして働き始めた律。
佐々原はベストセラーを連発し、映画化も控えている人気作家だ。
仕事上の好奇心だと言っては何度となく律を抱く佐々原。
律は強引な佐々原の思いのほか優しい愛撫に流され、次第に心まで溺れてゆく…。
ところが、佐々原と主演女優のスキャンダルが発覚し。

作品情報

作品名
小説家は懺悔する
著者
菱沢九月 
イラスト
高久尚子 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
シリーズ
小説家は懺悔する
発売日
ISBN
9784199003448
3.8

(37)

(11)

萌々

(14)

(9)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
9
得点
140
評価数
37
平均
3.8 / 5
神率
29.7%

レビュー投稿数9

熱烈な告白に胸きゅん

こちらの作品はBLCDと合わせても素晴らしい作品だと思います!
作者の方はこのシリーズでしか存じ上げないのですが
この作品はとてつもない萌えの宝庫です。

過去にトラウマ持ちの小説家な意外と繊細な攻めと
あまり強くはないけれど、芯のしっかりした受けの話です。
攻めが結婚していた過去があるんですが、その話がとてつもなく暗くて
読んでいてどんよりした気持ちになりました。
一番好きなシーンは、テレビ越しでの熱烈な告白場面です。
親友とごはんを食べているところで・・・という電波に乗せた盛大な告白。
正直言ってものすごくはた迷惑な行為なんですが、
フィクションなのでいいですよね。
ぶっこわしてしまってもいい、という攻めからは、受けが姿を消してさびしくてたまらない心境が伝わってくるようでした。
過去のこともあり、トラウマを持っている攻めをひとりにしちゃあかんでしょ、でも、受けも傷ついたんだから・・・と色々考えましたw
決して強くないふたりなので、これから先も何度もすれ違って
傷つけあって、それでも一緒に過ごしていって欲しいです。
切なくて、胸がいたくなるんですけれど、切なさのあとにくる幸せはまた格別!

3

楽しく

読みました。
続編も買って読みました。
うちにもこういう料理好きな子がほしい。

1

最後の山場がすごく好きです

小説家×家政夫の同居系のラブストーリ。
菱沢さんの作品は私には当たり外れがあるのですが、こちらはとても好みでした。このくらいの歳の差が好きなのと、俺様×健気のスタンダードな性格が読みやすかったと思います。

冒頭からずっと付き合っていた男性に捨てられ、何をする気力もなくした律。親友の兄に頼まれて、とある有名小説家の家に家政夫として住み込むことになります。

冒頭のエピソードもそうですが、もともと律には不憫な過去があります。しかし、それ以上に小説家・佐々原には重い過去があります。
佐々原の過去を知ったときに、あまりに重かったので、少々暗い作品だという印象がありました。けれど恋愛部分はとても情熱的です。

佐々原は傲慢・俺様で機嫌がいいときと悪いときの差が激しく、扱いが難しい。まさに「小説家は変わり者」というキャラクター。
律はかわいらしく健気な印象なのですが、言われっぱなしになっているわけでなく、芯が強くて自己主張もちゃんとできる人間なのがよかったです。
けれど恋愛体質なのか、捨てられた男性も奥さんがいたらしいのに「自分から誘った」というのが気になりました。

振られて落ち込んでいたところ、好みにどんぴしゃの佐々原が現れ、しかし佐々原を好きになるまいと必死になる律。
ですが、あっさり身体の関係を結んでしまいます。
律は小説のネタやだだの好奇心だから佐々原は自分を抱くのだと思い込みます。
佐々原は冷たいキャラかと言うとそうでなく、律を好きだというのが伝わってくるので安心できるお話です。だだ、律の嫉妬心や疑心暗鬼が大きくて、佐々原を信じられないまま、すれ違から破局を向かえます。

これは小説家が懺悔するというタイトルから、佐々原が何か謝らないといけないことを律にするのだと思いますが、読んでいると佐々原は嘘は一度もつかず、聞かれたこともきちんと話しています。
どっちかというと律が謝らなくてはならない箇所が多いんじゃないか…と思うところも。

私は律の性格に思うところが度々あったのですが、しかしこのお話、最後の山場がとても好きです。
何かすれ違いや大きな破局があっても、最後はあれ、あっさり終わちゃったとか、あっさり仲直りしっちゃったというお話が多くて山場がもっと盛り上がれば~と思うことが多いのですが、この作品は文字通り、山場の仲直りのシーンがお話の中で一番盛り上がりました。
嘘っぽくても、作りすぎだと思っても、こんなドラマのようなやりすぎなくらいの山場が本当に普段からもっと見たいと思っているのでこれはほんとうにきゅんとしました。恋愛ものの醍醐味だと思います。

ちょっと性格に難ありな佐々原と、嫉妬心の強い律はこれからもケンカが多そうですが、その後の2人を見ていると夫婦のようないい関係を結んでいくんだと思います。

4

なかなかないよね…

簡単に言えば、男に捨てられた子が小説家の世話をするお話なんだけどお互いヘビーな過去を持ってたわ。 特に小説家の佐々原、母親に嫁にと…。 扱いずらい、何を考えてるかわからない、自己中、傲慢…言い出したらキリがないけど律のことが本当に大事で必要なのが分かったよ。 佐々原が律に甘えてるの好きだなぁ。それよりこの2人を結び付けた一柳兄弟がいいやつでした。 兄は佐々原、弟は律にと本当に大事にしてるのが伝わってくる。 この兄弟それぞれは相手がいて、そう意味ではなく本気の心配してくれるいい人たち。 ちょっと食えない奴ですけどね。 

1

修司がカワイイ

あまり期待せずに読んだ(申し訳ない)んですが、期待を裏切って良かったです!!
律がちょっとおバカっぽい(まぁ淋しがりってのと男運が無いってところがそう思わせるのかも)んですが、過去の経験もあって仕方なかったのかな。

しかし、昼間の数時間の間に引っ越されて取り残されちゃうって、考えられないと言うか、そりゃ立ち直れないよ…一柳兄弟がいて本当によかった。
この兄弟がめちゃくちゃいい仕事してます。

修司の方は、お母さんを自殺で亡くし、奥さんまで自殺してしまうと言うこれまたヘヴィな環境で、律と出会えて良かった。。。とは言え、律に全てを晒しているのにそれを理解させてあげられなかったために全国放送の番宣で叫ぶハメに(苦笑)
率も修司の気持ちを理解できたようだし、めでたしめでたし。

持つべきものは理解と愛情ある友人なのね(^^)

1

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