電子限定漫画付き
僕らは咲きかけの花だった――蕾でもない成花でもない あらゆる隙間にたゆたい生きていた――……
本編では、幼馴染に似たルックスの黒井とのほんの少しの進展と、仰が東京で何があったのか、幼馴染の翔との幼少期から中学生くらいまでを描いています。
毎日夢でうなされて眠れないのもあって弱っていた仰は暑い日の田植えの授業中に、泥の田んぼの中で倒れてしまう。仰を助けたのは黒井。泥だらけの仰の服を脱がせて着替えさせる黒井に仰はうわ言で「かける…、行かないで…。」と涙を流す。
黒井は寡黙過ぎてその胸の内はうかがい知れないけれど、仰が倒れたとき必死だったり。
バナナジュースを仰の顔にかけて「顔射!」と、突然の攻撃⁈ されるがままの仰がエロい。
そして、うっかりその様子を見てしまったクラスメートの板谷が「顔射!」を思い出して多分意識し始めてややこしそう…。仰と同室の新小田も毎晩、仰のエロい唸り声を聞かされて自慰に耽っていて。そろそろヤバそうな気がする。
杉本だけは自然体なので。私としては彼が仰の心を救ってくれる一打になるとは思ってるんだけど。
話はそして、仰の幼少期へと移る。海外赴任から帰ってくる事の無い父親のせいで、母は少しずつ狂って行く。何不自由無い裕福な暮らしぶりだが、父の不在の大きな家の中で、母は寂しさのあまりに仰に執着して、夫は「女の子が欲しかったのかも知れない。」と、美しい仰に少女の格好をさせたりして楽しんでいた。隣の大邸宅に住む翔は、そんな美しい仰の虜になる。著名なフラワーアーティストの息子である翔の家にはいつも沢山の花があり、二人は花に囲まれて、花で遊んでいた。
ところが翔の両親も折り合いが悪く、翔は母親に殴られているようだった。歪な愛情で育てられた二人が惹かれ合うのは必然だったのかもしれない。成長するにつれて、人目につくようになった仰は男に痴漢されたり、連れ去られそうな目に遭うようになる。翔はそんな仰を守ると誓うが、学校でホモだとからかわれたりするのが段々と煩わしくなっていく仰。
また、翔は何を言われても我関せずで泰然としていて。得意のアレンジメントで仰を花で美しく飾ったりするのだが、恥ずかしさのあまり仰は拒絶してしまったりする。
この2巻では、特に描き下ろし含むと。翔の印象が変わってくるんですよね。異常な執着で、仰を無理矢理手籠めにしてた様な印象だったんですけど。そうでもない。翔は仰を本当に好きで、恋していた様なんです。守りたいとまで言っている。そして、仰は弱々しく痴漢に抵抗すら出来ない子供で。
仰は友達にからかわれるのを嫌がっているので、自分の性癖に気付かず、またそれを受け入れられない故に拒んでいたのかも。翔は他人が何と言おうと気にしない強さを既に身につけている。いい男なんですよね、子供ながら。執着はし始めているかもですが。
杉本がちょっとしか出てないので、私としては不満。そして彼は絵に描いたようなリア充。女子にもモテてる様子。
仰が夜な夜なエロくうなされてるので、そろそろ周りもヤバそう。物語の進行はやはりゆっくりですが、次こそ大きな展開を期待して。次巻を待ちます。
2巻で寮メンバーの色が出だしたところで、幼馴染の翔との回想が遂にスタート。
現在(高校時代)の黒井との関係も気になりだしたところだったのでじれったさがハンパない!
でも、1巻から翔との事が気になってたまらなかったので、「やっと来た!」感もこれまた半端なかったですけど(笑)
転校する高校2年の時点では体の関係をもっていて、尚且つトラウマ級に心に根付いてる翔への感情がどんなものなのか・・・
2巻の時点で周りから揶揄われ翔と二人クラスの中で孤立してる状態。
続き3巻が待ち遠しいでたまりません!!