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表題作アフェア ~人でなしの恋~

斎藤絢斗
28歳,買収元の外資系企業で友哉の新しい上司
雪野友哉
30歳,広告代理店営業

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

新しい上司・絢斗に一目惚れした友哉。だが絢斗は既婚者で、友哉にも出産を控えた妻が…。ダブル不倫&同性愛の禁断泥沼ラブ!

作品情報

作品名
アフェア ~人でなしの恋~
著者
丸木文華 
イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576181813
4.1

(89)

(54)

萌々

(11)

(12)

中立

(5)

趣味じゃない

(7)

レビュー数
16
得点
355
評価数
89
平均
4.1 / 5
神率
60.7%

レビュー投稿数16

同性同士のW不倫、しかも受けには出産を控えた妻が…

何が良いって、受けも攻めも本当に人でなしなんです。簡単に流されてしまう受けに、サイコみを感じるほどに横暴な攻め。双方最低なので(笑)変に感情移入してしまうこともなく、二人が奥さんに怪しまれつつ堕ちていく様をフィクションとして楽しめました。

文華先生が書かれる、攻めの子供っぽい発言や行動、本能剥き出しみたいなセリフが個人的萌えポイントなのですが、今回もドンピシャ。受けを初めてホテルに誘い出す時の「我慢できなくなっちゃった」がもう!もう!!!
破壊力すごすぎて、最低な攻めに萌え散らかしました。
読者に委ねるラストもよかったです。

0

沼に共連れで墜ちていく話

タイトルの「アフェア(affair)」は1 仕事 2 出来事 3 情事 の意味。
ここでは、The affair;情事。

こんな男と知らずに結婚してしまった奥さん、お気の毒、

二人とも美男。
斎藤絢斗:28歳 妻帯
雪野友哉:30歳 妻子持ち 

性癖を隠す世を偽る女性との結婚、
その裏で性癖を満たす情事を重ねる二人の男。

最初は、ひと時の火遊びで心を満たすだけのはずが、
魔性の男に本気になって、沼に共連れで墜ちていく。

この先、世間に隠し通せるのか謎。
こういう形で性癖を偽装する男性は、実際に居そう。

丸木先生の小説は、ゲームシナリオ作家だけあって、構成が罠に追い込むスタイル。ゾクゾクする展開だった。
読後不快を感じるほど、上手い作家だと思う。

1

魔性の男だわ(どっちがでしょう?)

ダブル不倫モノです。
今ちょうどドラマでもやってますね、
ダブル不倫。そっちも見てます。
タイムリーだ、この作品。

妊娠中の妻がいる主人公と新しくやってきた2つ年下の上司。
主人公は地味だけど整っていてスタイルも良くて肌も綺麗で美しい顔してるそう。なので、モテるタイプでこっちから積極的にいかなくても女の子の方から寄ってくる。来るもの拒まず去るもの追わずで、今まで無難に恋愛こなしてて本当に好きになった事なかったらしい。

そんな中運命の人に出逢っちゃったや。ずっと自分の性嗜好は男なんじゃないかと思いながらも考えないようにしてたのに、どタイプの男が上司に。
彼は自分とは正反対。男らしい引き締まった筋肉質な身体に自信たっぷりな風貌。人を惹きつける魅力溢れた精力的なタイプ。

気持ちを悟られないようにと思ってるらしいんだけどダダ漏れで、ハンター体質の彼にロックオンされてそこからは早かったよ。もうめくるめく快感最初っからすごいの、2人の体の相性は最高らしく離れられないし、もう他の女抱けない位お互いに夢中。
唇が魅惑的らしくキスめちゃされてます。
繋がってる時もずっとちゅっちゅ。

この二人、ダブル不倫だし、主人公はもうすぐ父になるし、こんな二人は幸せにハッピーエンドになるわけないんですよ。
どうラストを迎えるんだろうとずっと思いながら読んでました。
そしたら、最後の最後に攻め視点のモノローグがありました。
ミイラ取りがミイラになるとはまさにこの事で。
いやぁ、面白かったです。

ただ、自分がこの二人の配偶者だったらもうショック過ぎて立ち直れないかもしれない。

私が個人的に好きだわ〜って設定は、主人公が草食系男子に見えて性欲が人よりも多いってところ。ギャップっていいですよねー。

こちら、笠井あゆみ先生の挿絵がとても魅力的です。割とまんま見えてます。(紙本)

1

恋とは恐ろしいもの

「人に道を踏み外させる恋とは恐ろしいものですね。」(あとがきより)
好きになっちゃったら仕方がない、
恋に「落ちた」って怖いですね。

「今俺たちのしていること罪でもなんでもないよ。ただ、知られなきゃいいんだ。そうすれば周りの人たちを傷つけることもない。俺たちも幸せなままだ。」(本文より)
人にバレなければ、自分だけ幸せになるために不道徳でもいいかなぁ?罪って何だろう?

番外編SS「敗因」に基づいて、「結婚」と「恋」は別物であることです。
両方バランスよく持たせる友哉と、片方を捨てた絢斗。
二人は本当に幸せになったのか?
本当に誰にも傷つけることもないか?
一番傷つけられたのは、絢斗と友哉だと思います。

「不倫はダメ、絶対。」(あとがきより)

0

破滅型

こういうラスト、一般小説では割と味わったことのあるものでしたけど、BLではかなり珍しい気がします。
別にラストがどうとか不倫がどうとかその辺りに嫌悪感があるわけではなく、単純にずっとセックスしてたな…という感想で……

友哉が本当にダメな人なんですよね〜
絢斗は世間一般の倫理観でいく"人でなし"ですけど、本気でどこでも自分の力で生きていけるからこその振る舞いで、言ってることにも偽りはない気がします。「破滅型ではない」と言ってる通り。

一方、友哉はあれも大事これも大事だけど、あれも裏切りこれも裏切り、自分の足で歩く自信はないときている。絢斗に「俺の全てをお前にやる。」とまで言わせてるのに。絢斗のこと冷酷とか思ってる場合ではない。

その印象が、小説通して特に変わるでもなく。ラストシーンの直後に女性陣が乗り込んできたのかな…という想像は、間宮視点SSであり得ないルートと分かり…

どこを楽しむのが正解だったのかしら?とレビューを拝見したら、やっぱりセックス描写と背徳感なのかな。自分の不倫に対する背徳基準がガバガバなのがいけないのかも。

ところで絢斗にレクサスが似合わない気がして、外車ではなくレクサスなのは何故…!

1

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