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しあわせにできる7作目。
白金の本田の家で一緒に暮らすようになり、
本田の久遠寺に対する態度も軟化してきたと思った矢先、昴再登場です。
この兄弟は、互いの行動を把握しきっているからすごいです。
恐るべし情報収集力ですね。
自分の行動までチェックされちゃっている本田としては不本意でしょうが(笑)
そして皇への復讐として本田を狙う昴。(昴と皇の確執の原因も明らかになります)
感情の読めない昴は不気味です。
昴に追い込まれ、誰に相談することもできず
日々弱っていく本田はどうなっちゃうのでしょうか。
んー続きが気になる。
さてさて、周囲の目も気にせずに同棲生活をスタートさせたお二人ですが。
やばい。本田さんがいじらしすぎてにやける。
前々から体は素直に反応していた本田さんがとうとう心も素直になってきて、久遠寺の存在を認めつつあります。
本田が泣いていたと耳にした久遠寺。その原因が自分が出て行ったことだったと衝撃を受ける。
本田は自分を想ってくれているのではないかーーそう思わずにはいられなかった。
久遠寺は本田に言います。
「ずっと…側にいるから。安心しろ。」
一方本田も。
そんな告白めいた久遠寺からの言葉に安堵し、そして与えられる熱にもう誤魔化しきれない気持ちがあると認めざるをえないところまでやってきた。
波風立てずに、このまま日々を送ればきっと素直に受け入れることができるだろう………が。
そんなには甘くなかった。
さぁさぁ、満を持してお兄様のご登場です。
いらぬ波風バッシャバッシャたててくれます。
「言っただろう?君を皇から奪うって。」
そんな宣言をされてしまった本田さん、びびりまくりです。
昴が会いにきたことも、そんな宣言をされたことも、脅されたことも…久遠寺の耳に入れてはいけないと必死に取り繕う本田。
覚悟を決め、昴に会いに行くことに。
と、7巻はそこで終了です。
本田の心に如実に変化が見られた、この7巻。
押してダメなら引いてみな、の久遠寺の作戦は、本田の涙という棚からぼた餅の結果になり、大成功と言えるでしょう。
そしてこの7巻で私が一番好きなところ。
寝こけてる本田を久遠寺が起こすシーン。
久遠寺の指が本田の頬をすべり、そしてその指先の熱に身動ぎもしない本田。
こめかみに唇を押し当てて、耳元でーー「雪彦」。
っっあっまーーーーーーーーーいっ。
久遠寺の慈しみ方はもちろん、本田のその気を許した感じがどこまでも甘く、もうごちそうさまです。
この巻まで読み終えて、一番好きなのはこの巻ですかねー。
しかし本田よ。
一人で解決しようとする君のいじらしさは買うが、きっと久遠寺は一人で頑張られるほうが苦しいと思うぞー。
まぁそれがバレて結果、なお二人の距離がググッと近くなる展開がオイシイんだけどさ。
書き下ろしは堂島の話で、まゆりとの馴れ初めや久遠寺と昴の確執となる人物がチラリと登場しています。
堂島、あんま良く思ってなかったんだけど、この書き下ろしで一気に好きになりました。
まぁ、映さんには敵わないんだけどねー。
おおっ、久遠寺家長男、本田さんに絡んでくる絡んでくる! だけど映さんみたいに本田さんのことを気に入ってるからとかではなさそうで…その理由というのが久遠寺に対しての過去の仕返しなのですよ。 簡単に言うと長男の婚約者を寝取った。 長男にしても別にその婚約者を愛してたわけでなく自分の将来に役に立つ駒としての存在だっただけなのですが、自分の夢(政界に入る)を潰されたのとやっぱりプライドがね。 なので久遠寺に対してかなりの恨みがあるんでよ。これからどうなる? 後半は本田さんの友人と言っていいのかな? 過去関係はありそうだけど、お姉さんて感じだよね。 この女性まゆりのお話です。彼女も夜のお仕事してる人で入店した時から付き合いのある男性とのお話。 この方もそれなりの方で年齢差はあれど過去の久遠寺よく知ってて、とても仲良しです。
昴さんが久々登場。本田さんと久遠寺を引き裂こうといろいろ画策します。
原因は昔久遠寺に婚約者を奪われた形になってしまったことにあり、それの復讐のためみたいです。今度は自分が奪ってやろうというわけですな。
しかし大人げないないなあ。もう十年?前のことなのに。久遠寺とは年も離れてるしもう結婚もしてるんだから、大人の余裕をかませばいいのに。
書き下ろしはまゆりの恋人・堂島メイン。二人の出会いプロポーズまで?まゆりは結婚しない派なので結婚はしませんが。
この二人の距離感大好きです。正直メイン二人より好きかもしれません。
今回の兄弟喧嘩の発端となった事件も詳しく書かれてます。この頃から森田さんはすでに久遠寺家に振り回されてて可哀想。