極上の餌として、利用されるだけでもいい…

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表題作オメガバースの双子素数予想

久我ニレル/久我ジョシュア
双子のαで高校生,18
五十嵐千代丸
双子の兄でΩ・高校生,19

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

双子のΩ(オメガ)チヨとサエは十四歳の頃、虐待を受けた施設を逃げ出し貴嶋家に保護され、それ以来その豪邸で暮らしていた。二人の通う高校にα(アルファ)の双子・久我ジョシュアとニレルが編入し、チヨたちを挑発してきた。弟のサエを守るため反発していたチヨだったが、あるキッカケで状況が一変。双子の執愛に囚われ、翻弄されるまま貪られて?! 発情期の疼きに抗えず熱さに溺れてしまい…。オメガバース・ツインズラブストーリー

作品情報

作品名
オメガバースの双子素数予想
著者
義月粧子 
イラスト
星名あんじ 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
カクテルキス文庫
発売日
ISBN
9784866691879
3

(14)

(4)

萌々

(1)

(2)

中立

(5)

趣味じゃない

(2)

レビュー数
2
得点
35
評価数
14
平均
3 / 5
神率
28.6%

レビュー投稿数2

この攻め二人、エロ時とラストにしか存在価値が無いよヽ(`Д´#)ノ

こちら「オメガバースの不完全性定理」のスピンオフになります
共通して出てくるキャラはいますが、今作だけで問題無く読めます。

で、今回の主人公ですが、前作で「過去に痛い経験をしていて」みたいな事がチラッと書かれていて、気になっていたんですよね。
とは言え、あらすじからエロ特化のライトな3Pものを想像してたので、こう、想像以上に不憫で切なくて・・・。
ただ、心に傷を持つ主人公が、悩んだり迷ったりしながらも過去と決別し、未来に向かって歩き出せるようになると言う、とても素敵なお話でもあるのです。

普段ならこういうお話って、大好きなんですよね。
が、攻め二人がよろしくない・・・。
彼等は受けを支えるどころか、逆に追い詰めてるんだよなぁ。
ハッキリ言って、ただのエロ要員にしか見えないんだよなぁ。
えーと、攻めでありながら主役では無く、受けのオマケみたいな。
彼等がもっといい男なら良かったのに・・・。

内容ですが、双子のアルファ・ニレルとジョシュア×こちらも双子の兄でオメガのチヨによる、オメガバースで3Pものです。

母親から捨てられ、更に養護施設で性的虐待を受けていた双子の兄弟・チヨとサエ。
14才で施設から逃げ出した二人は、現在、貴嶋家の保護の許なに不自由ない毎日を過ごしています。
そんな二人が通う高校に転校して来た、双子の兄弟・ニレルとジョシュア。
サエのみに執拗に迫る二人から弟を守る為、不本意ながら関わり合うようになり・・・と言うものです。

まずこちら、受けであるチヨですが、かなり不憫で痛々しいんですよね。
養護施設で性的虐待を受けて心身共に傷を負うのですが、そんな中でも弟を守る為、自身の身体を代わりに差し出したりしてて。
また、偶然出会い二人を保護してくれた貴嶋家の遠縁・匠吾。
抑制剤が身体に合わない二人は、発情期の熱を静める為に、匠吾に抱かれてるんですね。
しかし、サエと匠吾は互いに惹かれ合っていて、チヨは自分がオマケのような存在だと感じている・・・。

そんなチヨの前に現れたアルファの双子・ニレルとジョシュア。
上流階級で強引な彼等は、弟であるサエだけに執拗に迫る・・・。

チヨの内面と言うのは、とても複雑であると共に、痛々しいんですよ。
彼はですね、これまでずっとサエを守り続けて来たんですね。
ただ、必死で弟を守る事で、自身の心を守って来た側面もあると言うか。
しかし、二人は成長し、いつまでも一緒には居られない現実も見えて来た。
また、匠吾然り、ニレルとジョシュア然り、いつも選ばれるのは特別なサエの方。
自分は誰からも必要とされない、空っぽの人間・・・みたいな。

このへんのチヨの心情が深く掘り下げられていて、読んでいて痛々しくて仕方ないんですよ。
そして、攻め二人にイラついて仕方ない。

そんな中、ニレル達にサエを盾に脅され、二人のマンションに連れ込まれるチヨ。
何故か二人を相手に発情してしまい、熱に翻弄されるまま激しく抱かれてしまい・・・と言う流れです。

う~ん・・・。
しつこいですが、ニレル達にイラついて仕方ないのです。
チヨを好き放題するクセに、サエしか目に入ってないような態度を取り続ける。
そして、チヨはそんな彼等の態度に傷付く・・・。
彼等の真意はですね、ラストでちゃんと明かされるのです。
が、その真意にも若干イラついちゃうんですよね。
好みの問題ではあるんですけど、もっとこう、正攻法で来て欲しいのです。
何と言うか、男らしくない上に、普通に酷い。

チヨの方はとても素敵なんですよ。
傷付きながらも、互いの為に弟の手を離す決意をする。
そして、自分の足で歩き出すー。

これ、攻め二人、あんまり必要なくね?
チヨの成長を二人は支えるどころか、無駄に傷付けてるだけじゃね?
完全にチヨのオマケで、ただのエロ要員じゃね?
みたいな。

いや、う~ん・・・。
誰でも無い、自分が必要とされた事で、生まれ変わる主人公と言う部分はとても素敵なんですけど。
ただ、攻め二人、エロ時とこの部分しか存在意義が無いと、個人的には思えちゃうんですよね。
ホント、ここが無かったら、この二人死刑ですよ。

そんなワケで評価に悩みますが、チヨの一歩踏み出す様がとても感動的な事と、ラストが素敵な事から「萌」です。
攻め二人、もっといい男だとホント良かったのに。

14

一度読めば十分…

とても読み辛い作品でした。途中挫折しそうに。

前作あるそうですが未読です。読まなくても良いかな?

2人の攻めに愛される。複数でセックスするのも嫌いではありません。

でも大半が受けに対する愛情が見えなかった為に、攻め達に悪印象しか無かったです。最後の最後に言われてもって感じでした。

それから受けが頭が良いのか悪いのかが書ききれてなくて、キャラに魅力が無かったです。

全体的にわちゃわちゃ煩い印象でした。他の登場人物の掘り下げも中途半端だし、作者さんの頭の中だけで楽しんでる感じがしました。

6

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