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愛は罪と遠ざけるβ×恋を屠ったΩ――俊傑・楔ケリが描く凄艶のオメガバース 待望の続刊!
『狂い鳴くのは僕の番』のスピンオフ。
『狂い鳴くのは僕の番』の受け・烏丸の良き理解者であり、相棒であり、そして彼に恋していた鵜藤のお話の2巻目。
という事で、『狂い鳴くのは僕の番』を未読の方はそちらから読まれることをお勧めします。
という事でレビューを。
一言で言うと、
最高。
もう一回言う。
とにかく最高だった…。
これぞオメガバース、といった作品かと思います。
『狂い鳴くのは僕の番』の烏丸は、オメガであるという事をフル活用して仕事で成績を上げていたわけですが、高羽と番になったことで枕営業を卒業した。その烏丸の跡を継ぐ形で、会社は雀部に枕営業をさせることに。
オメガである自分は、こうして仕事で結果を出すしかない。
雀部はそう覚悟を決めるけれど―。
鵜藤のことを愛してしまった雀部。
ベータである彼と番になることはできないけれど、でも。
そんな雀部の切ない恋心が胸に迫ります。
そして決定的な出来事が彼を襲う。
番を見つけ、仕事もでき、すべてを手に入れている(ように、雀部には見える)烏丸という男。
彼が、鵜藤がかつて愛した男だったと知ってしまう。
烏丸への羨望の想いと、鵜藤への想いを抱え、さらにオメガという事で性的な目で見られることの屈辱、絶望。そんな雀部がとにかく可哀想で…。
鵜藤に助けてほしい、でも巻き込みたくはない。鵜藤に認めてほしい。
その一心で踏ん張る雀部の姿に思わず落涙しました。
鵜藤は鵜藤で葛藤している。
ベータであること、烏丸を救えなかったという自責の念。
彼は雀部を守りたい。守りたいが、雀部を食い物にする上司もいて。
カッコいいんだ、とにかく。
がんばれー!
で。
当て馬の白取社長も良い…。
そして、過去の自分を疎ましく思う烏丸も良い…。
この作品の登場人物たちはみんな複雑、っていうのかな。
素直に自分の思いを表現できない。不器用なんです。
そんな彼らが紡いでいくストーリーに萌えが滾って仕方ありませんでした。
やー、でもでも、雀部は番を作ってしまったわけで。
これから、雀部と鵜藤がどうなっていくのか。
最後に次巻の予告ページがあるのですが、これがまた、切ない…!
オメガバースものって沢山出版されていますが、この作品ほどオメガバースという特殊なバックボーンをフルに生かした作品もなかなかないと思うのです。
カバー下に漫画が記載されています。
本編はドシリアスですが、こちらはちょっとかわいい。
カバーをぺらっとめくって、ぜひ堪能してください。
「おれたちはどれだけ迷って幸せにいきつくのだろう」(予告より)
まだまだ続きます。
2人の関係がガラリと変化を見せた第2巻。
迷って、すれ違って、動けなくて。
クスリが効かなくてどんどん生き辛さが増していくΩと、
どれだけ心配して守りたくてもβには術がなくてーーー。
Ωの辛さを軽減してあげられるのはαにしかできない。
どれだけ想いが通じ合ってもβには手の届かない場所。
"種"の壁は分厚く、気持ちだけではままならないオメガバース世界の難しさが
2巻では更に色濃く描かれていて改めてオメガバース設定が刺さる作品だなと思いました。
個人的に最近食傷気味でちょっとオメガバから離れつつあったのですが
狂僕はオメガバ設定を活かして性癖を抉ってくるのでドキュンズキュン待ったなし。
もぅね…鵜藤さんが…鵜藤さんが………うとう~~~~~~~(;///;)ゥゥゥ
両思いなのに結ばれない、触れない。
ならばせめて傍にいさせて。
この想いが最高に切なく、めちゃくちゃ良かったです(;///;)
巻途中で次巻クライマックスとのことですが、もうここで神付けます。
ああ、もぅ鵜藤~~~~~ぅぅぅ(;///;)ゥゥゥ
すみも不器用でハラハラ(泣)
他に比べてまだちょっぴり未熟な面があぶなっかしくて目が離せません;;
2巻でも高羽×烏丸CPの様子も描かれています。
1巻のレビューでも書きましたが、
α×Ωで端からみれば何ら問題も無く番うことができた2人と、
β×Ωになっただけで途端に"種"の違いが妨げになる2人の対比がよくわかる構図になってます。
もちろん高羽も烏丸もすんなり番ったわけでなく、"種"が噛み合って惹かれただけじゃない。
そして、番いになったからといって永遠の幸せが約束されたわけでもない。
言葉と身体で隙間を埋めて彼らが愛し合う姿が沢山見られてとても良かったです。
また、烏丸とすみの微妙な関係も露わになってきました。
恋愛には至らなかったけれど、大なり小なり感情があった鵜藤と烏丸の過去。
やはり烏丸にとって鵜藤は特別な存在であったんだとハッキリしました。
(それに気付いたすみは「自分は烏丸の身代わりでは…」と誤解してますます拗れるのですが;)
でも烏丸はすみが同じΩ同士だからこそ理解できる気持ちがあって
鵜藤も大事だけど、すみのこともほっとけないのですね。
なんだろう…烏丸は巻を追うごとにどんどん愛おしくなってくるんですけど…(;///;)
複雑な思いを抱えてちょっぴり傷ついてる烏丸を癒やす高羽にもキュンとします。
で!鵜藤なんですが!
もうね、鵜藤に関しては言葉にならない(;///;)
鵜藤~~~ぅぅぅ(大泣)と悶えながら読んでました。
自分はβだからと最初から遠ざけた、部下だと割り切ろうとした。
けれど鵜藤にとってすみは「部下」の枠になんか収まらない。
でもβである自分に、Ωで苦しんでるすみを助けるコトが出来ない。
βだからと烏丸のときには諦めてた気持ちがあったけれど
すみに対しては諦めたくても諦められない気持ちが勝ってくるのですね。
本当は鵜藤の手で幸せにしたいのにβであることが枷となる。
これ、めちゃくちゃ切なくて苦しいです。
その上すみは既に他の者とーーーー。
この2人どうなっちゃうのよ!?。・゚(゜´Д`゜)゚・。
次巻予告ページが更に切な萌えに追い打ちをかけてくる(;///;)
両思いが2人を苦しめる皮肉なオメガバース世界だけど
種を乗り越えられるよう願っています…!
すみくんは……
取引先の社長 αの白取さんと、番になってしまいます。
βは、幸せになれないの……??
βが、Ωを好きになってはいけないの……??
Ωが、βを好きになってはいけないの……??
鵜藤さんは、また 諦めなくてはならないの……??
すみくんの決断は、間違っていたの……??
様々な感情が渦になり、
「どうして……??」
という言葉と、涙が溢れました。
すみくんが、心の底から「幸せだ」と思える日が、来ますように。
鵜藤さんが「βで良かった」と思える日が、来ますように。
どんどん切なさが増していく狂僕β。
今回も美しくダークな世界観の中ですれ違っていく鵜藤と雀部の姿が本当に辛かった…。
ひとつボタンを掛け間違えただけなんです。
それなのになんでこんな結果になってしまったんだろう。
それぞれの心の葛藤がよくわかるから読んでいて余計に苦しい。
上司に命じられるまま、烏丸の替わりとして、一番嫌がっていたΩの体を使った接待を強制させられる雀部。
自分を信じて、期待してくれる鵜藤に認めてもらいたい。失望させたくない雀部は、本当は鵜藤に頼りたいのに、相談すら出来ない。
追い打ちをかけるように、過去の鵜藤と烏丸の関係を知り、鵜藤が優しくしてくれたのは、昔の烏丸と自分を重ねて見ているから…と気づいてしまいます。
上司の陰謀で出張が続く鵜藤。その間に枕営業を強いられ、抑制剤すら効かなくなっていく雀部の前に現れたのは、以前接待だと騙され輪姦されそうになったところを助けてくれた取引先の白取でした。
身も心もボロボロになった雀部は白取に番になって欲しいと頼み込み…。
ほんの少しのすれ違いのせいで、もう引き返せないところまで来てしまった2人。
白取と番ってしまった雀部は拒絶反応が出てしまい、鵜藤と体を重ねることさえ出来ない。
それでもお互いに想い合い、傍にいたいと願う姿に思わず泣いてしまいました。
そして、何より驚いたのが、雀部の変化でしょうか。
1巻ではまだあどけなく、かわいらしいイメージだった彼が、今回は憂いを帯び、より妖艶に変化していきます。
恋愛は体じゃない、心だ…とわかってはいるのですが、鵜藤×雀部には笑顔溢れるような、何もかも受け入れるような体の関係を持って欲しかった…。
迷い、悩み、苦しんだ分、次巻では2人が幸せになれますように。
そう願わずにはいられない作品でした。
泣く。
泣いた。
辛すぎる。
これほどまでに「オメガバース」の性を疎ましく思う日が来るとは。
βにはΩを救うことは出来ないのですか!
なんて読みながら考えてるうちに、ついに番ってしまった雀部に現しようのない感情が襲ってきました。
白取に頼ってしまう程に疲弊した雀部を想うともぉホント・・・涙が止まらない。
雀部のうなじを見た鵜藤を想うと・・・・言葉が出ない!!!!
鵜藤が自分の手で雀部を幸せにできる未来が来ると信じてます。