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俺様攻×アホの子ショタの萌えに超悶絶!

俺様攻×アホの子ショタ…六青みつみ先生の天才的な筆で描かれた至高のファンタジー作品です。

糖度、エロ度ともに抑えめですが、俺様攻(ヘタレ要素有)×ピュアショタ(アホの子、健気)萌えが凝縮されてます。

物語序盤、受イリリアは泣きながら必死に攻レグリウスにしがみつくのですが、冷淡なレグリウスは内心迷惑──この時点でショタ受好きとっては涎垂ものの展開。

なりゆきでみすぼらしい子犬拾っちゃったけど、暑苦しいくらいなつかれて迷惑。利用価値があるから表面上は優しくしてやる…って感じのレグリウスの俺様腹黒ぶりに悶絶。

王様と神子の儀式のために、レグリウスはイリリアを衆人環視の中抱くのですが、それもまた良い。
床上手で鬼畜なレグリウスに翻弄されるいたいけなイリリア──ショタ受好きの血が滾ります。

純粋でアホの子な受イリリアも魅力的。
窮地を救ってくれた王様レグリウスを一心に慕うイリリアは、王様のためなら自分の命をも捧げる覚悟。
王様の優しさは偽りだと知っても、王様の命を救うために身代わりとなって自身を犠牲にします。

イリリアの献身にレグリウスは気づかず、すれ違う二人…けれど、その誤解を解き絆を取り持つのが、王様がイリリアにプレゼントした青い鳥です。
金盞花や金鳳花が咲く神子の庭の情景描写も、物語の美しさを引き立てます。

デフォルトが「予は王である!」な不遜俺様攻のレグリウスですが、イリリアに惹かれていくにつれ弱気になったり困惑したり。
過去のトラウマのせいで、イリリアを信じきれず窮地に追いやってしまうという、ヘタレ攻に初めて萌えを感じました。

困難を経て、最終的に結ばれた二人のラストのえっちシーンは涙なしには読めません。
よかったね、イリリア。よかったね、王様。
二人の末長い幸せを願いながら本を閉じることになるのは、言うまでもありません。

Sなのに健気な攻×生意気な受のエッチな青春ラブに胸きゅん☆

計算高いエリート優等生×かわいい顔した子生意気な男の子の青春ラブ。

糖度は低め、エロ度はちょっと高め。

学園ファンタジーものなので、恋愛要素とかエッチはあんまりなしかと思いきや…恋もエッチシーンもバッチリあってびっくり嬉しい。

攻の一尉は少女マンガにでてきそうな優等生の王子様タイプ。
受の日夏は少年マンガの主人公っぽい、元気だけど劣等感も抱えた生意気少年。
美人でSで計算高い攻と、小生意気な美少年の組み合わせというのはBLでは珍しい気が。

ファンタジー好き、ショタ受好き、美人攻好きな私はまんまと嵌まりました。
なにより挿絵もすごく綺麗でうっとり。

攻の一尉は計算高いドSかと思いきや、日夏に貢ぎまくったり結婚するために必死に根回ししたり、日夏から「俺を好きだと証明しろ」と言われたら自分の能力限界まで駆使して立ち回ってみせたり…と意外に健気。
好きな子のために攻が無理しちゃうとことか、なかなか素直になれず恋に臆病な受とかに青春を感じます。
魔族の能力を使ったえっちシーンもよかったです。
尽くし系の一尉ですが、えっちの時はドS発揮で、日夏の射精管理しつつねちっこく責めててすごくいい。
生意気な少年がぐずぐずにされるっていうのは、ショタ受好きにとってはたまらない…

魔族のバトルにハラハラしつつ、青春ラブとなかなか濃いえっちシーンも楽しめて大変満足です。
シリーズもので続編もあって嬉しいですね。
続編も読みたいです。

切なくて甘いお伽話

『光の螺旋』シリーズ6巻目ですが、他作品とまったく話は繋がってないので単独でも楽しめます。
他作品も読んで世界観を理解した上で読んでみたら、また一段と物語の深みが増す素晴らしい作品です。

光の螺旋シリーズは他もすべて読んでいますが、この作品は他のものに比べてドラマティックな展開があまりなく、攻と受のラブラブっぷりを楽しむことができます。
受がひどい暴力沙汰に巻き込まれることもなく、安心して読みすすめることができました。
ただそのぶんハラハラドキドキ感はいまいちですので、そういうのを求めて読むとものたりなく感じるかもしれません。

ストーリーはかっこいい騎士と儚げな王子様のお伽話という王道もの。
幼い頃から塔に幽閉され、狭い世界しか知らないエリオンは、飼い鳥を助けてくれた聖騎士アーガイルに一途な恋心を抱きます。
念願叶ってアーガイルと塔の中で対面できたエリオンですが、アーガイルは男娼扱いで呼ばれたと勘違いしています。
約束のひと月に一度、計十二回の逢瀬を重ねるたび、だんだんとアーガイルの誤解が解けていき、二人の想いが通じていく様がとても丁寧に描かれていて、すごく萌えます。
アーガイルは、最初はエリオンのことをおまえ呼ばわりして蔑んでいたのに、誤解が解けて恋心を自覚するにつけ、呼び方もあなたにかわり、掌中の珠のようにエリオンを大切に慈しむところが個人的にぐっときました。
エリオンの飼い鳥のオウムの活躍も見ていてとても微笑ましいです。

ただひとつ残念だったのは、騎士と王子様という設定なので、塔の中のエリオンをアーガイルが直接救い出すよう活躍して欲しかった気がします。
でも続編では、まさしく騎士らしく貴人エリオンを大切に守るアーガイルが描かれていたので、おおむね満足です。
続編では、アーガイルに危険が及ばないように、自分は不自由なままでいいと言うエリオンの健気さに胸を打たれます。

最後の最後で、運命はエリオンのことを逃しはしない、という展開になり、続きがあるようで気になります。続きが出たら絶対読みたいです。