本編のコース料理みたいに贅沢で重い美味しさではなく、アフタヌーンティーのように甘く美しいスイーツをたくさん摘んで食べているような作品。
特典も雑誌も全部読んでいるしなってなかなか読まなかった自分を殴ってやりたい。
全部まとめて読むとものすごい多幸感に浸れるなんて早く教えて欲しかった。
初期の暴君竜時代もSSでは潤を大事にしたくて可愛がりたくてしょうがないのを一生懸命押さえ込んでいるのが如実にわかって辛可愛い。
そうなんだよね、可畏はさ、暴君竜らしくあらなければならないというのが強すぎて、自分の気持ちに正直に寄り添えなかったんだよなとしみじみ思い返す。
今の満点パパを見て幸せになってよかったね。と幸せな話しか詰まっていないのになんだか泣きそうになってしまった。
…本編最初から読み返そう。
可畏がこんなに素晴らしい成長を遂げるだなんてシリーズ一作目から誰が想像したでしょうか。目眩がするほどイイ男になって…。まあ、そうしたのは潤と潤に対する愛なんですが。
2人が悩んで出した結論をどうのこうの言うつもりはありません。こうするしかなかったんだろうなと思いますし。個人的には今後どうするのかな!という楽しみの方が大きいです。
いやーしかし面白かったなあ。この作者の方は
、こうくるか!という展開を書くのがとても巧みな方で今回もそうでした。引き込まれてしまいます。
お楽しみの恐竜バトルですが、悲壮感ただよう潤とは違い双子ちゃんのまるでプロレスを見てるかのような反応が可愛かったです。大好きで誰よりも強いパパが負けるわけないと信じて確信しているからこそのあの無邪気さ。緊迫感のあるシーンなのに和みました。
シリーズは一区切りということですが、まだ続きそうで安堵しました。よかったよー。最高のシリーズを追いかけられる喜び。
ずっと読んできてこのお話が一番、可畏と潤が可愛らしく思えました。
だって可愛いじゃないですか。大好きな人を守るのは俺だけが良くて大好きな人が安心できる場所は俺だけがあげたいだなんて愛おしくてキュンキュンします。
対して、大好きな人が辛い目に遭ったり傷ついたりしてほしくないって気持ちも分かります。
二人とも可愛すぎてもう愛おしい。
お互いを思いやる気持ちゆえにぶつかって、もう大嫌い!ってなってもその後冷静に考え直して誤ちを認められるのだから素晴らしい。
ちゃんとした「ケンカ」をしているのを見て、ああ、この二人は本当に対等になったんだなあ」としみじみしてしまいました。