小中大豆先生のシリアスファンタジー。
恋人に裏切られ、無実の罪を着せられた聖騎士(受け)のガブリエーレが処刑されたはずなのに何故か3年前にタイムスリップ!
自分を裏切った恋人(攻め)のアレッシオに愛の告白をした翌朝に戻ってしまうという話でした。
私は物語の序盤ですぐに恋人同士になってしまう展開はあまり好きではなかったのですが、この2人は真面目で不器用すぎる受けの性格と、2人の過酷な運命のおかげですれ違いが多くて終盤までハラハラしながら読みました。
あとタイムスリップした理由が中盤から徐々に明かされていくのですが、最後のネタバラシは号泣ものです。
設定がよく練られていて、登場人物も魅力的。まさに神作です。
同級生の少年2人の切ない逃避行。
同じクラスの白木(攻め)が虐待され母親に売春を強要されてしまっていることを知った黒川(受け)。白木を助けるために一緒に家出をします。
辛い生い立ちの白木がいつもニコニコしてるのが切ないですが、すごく魅力的で目が離せませんでした。
キャラクターのこんな表情を描ける作家さんは初めてです。
前半は学生編、後半は社会人になってからの再開編なのですが、その間に白木に何があったのか想像すると切なくなります。
あらすじだけ読むと設定は重くて痛々しいですが、実際に読んでみると表現の仕方がかなり上手い作家さんなので、嫌悪感なく読むことができました。
前作では時期国王の皇太子と記者の大人の秘密の恋の物語だったのですが、最後の最後で2人の関係をカミングアウトする事が決まり、今作はその続きから始まります。
最初は2人の勇気ある決断に感動し、どんなことでも乗り越えられると思っていたのですが、そんなうまいことは行かず、困難が多すぎてハラハラしました。
一般人だったベンが皇太子の恋人と報道され、パパラッチに追い回されプライベートを面白おかしく晒され、仕事も上手くいかなくなり、そんな中、昔の悪い恋人から連絡があったりと、次から次へと困難が立ちはだかります。
2人の心の機微を見事に表現していて、最後までハラハラしながら読みました。
だいぶ前に読んだのですが、スピンオフが連載中なので再読しました。
田舎が舞台でいじめられっ子が主人公。
心理描写がえぐいですが読みやすいです。
初めて読んだ当時は表紙だけ見た印象と中身がだいぶちがって違って、良い意味で裏切られた記憶があります。
絵もキャラクターもとても好きです。ホモキャラが多くて私は誰と誰かくっつくのか最後の最後まで分からなくてドキドキしました。
1番びっくりしたのが桐野くんのキャラクター。本性を見せる前と後で全然見る目が変わってしまいます。ネタバレせずに読んでほしいです。
あとタイトルはニルヴァーナのあの名曲をからとってるんですかね。
「スイートハート・トリガー」に登場した優しすぎる当て馬くんブラッドのスピンオフです。首を長くして待ってました! 今度こそ幸せになって欲しいです。
前作では超絶面倒くさいヤンデレのコールに片思いしてしまい都合よく振り回されて、結局振られるという損な役回りだった彼。 絶対に素敵な恋人を見つけて幸せになって欲しいと思っていましたので続編嬉しいです。
散々な目にあった彼に今作ではブラッドに可愛い恋人が!と期待していたのですが、今度の子は重度のファーリー(ケモナー)、またもやマイペースでかなり濃ゆいキャラでした!
まだ序盤ですが先の読めない展開にワクワクしています。
上巻では義兄にせまるところをまちが目撃してしまい、まちが流石に愛想をつかすという衝撃のラストでどうなる事やらと思いましたが、下巻は大どんでん返し。
上巻はまち目線だったので、自由奔放で性的倒錯した正和が何を考えてるのか分からずヤキモキしましたが、下巻は正和目線がだんだん増えていき、義兄の本性や正和の本心がどんどん暴かれていきます。
正和の自傷癖に見えた行為が実は義兄によるものだと分かった後に、上巻を読むとやり切れない思いがこみ上げて泣けました。
こんだけ酷い目にあっても愛するまちを守るために、自ら離れようとする正和の姿が切なくて泣きました。
ずっと逆らえなかった義兄に反抗して2人で去るラスト、本当に良かったです。
こんだけ過激なストーリーを綺麗にまとめ上げる森世先生は天才。
けっして人にはオススメできる作品ではないですが名作です。
モブとの3P、リバ、流血、浮気とかなり過激なプレイが多いので倦厭していたのですが、いざ読んでみると面白かったです!
森世先生の描き方がとても上手いので地雷が多めの人でも読める作品だと思いました。
父親の借金返済のためにゲイ専門の風俗で働くまち、そんなまちに何かと干渉してくる正和。
まちに優しくしたり振り回したり、かなりやっかいな子なのかな〜といった印象なのですが??
上巻を読んだだけだと正和はいつも飄々としていて口が上手くて嘘つきで信用ならない印象なのですが、正和の義兄が登場する辺りから段々本音が垣間見えるシーンが増えていきます。
この義兄、上巻の時点でも人との距離が近くて怪しい下巻では予想の斜め上をいく鬼畜っぷり。
下巻を読んだあとに上巻を読み返すと、正和は何とかして義兄からまちを守ろうとして焦ってるのが分かって泣けます。
エロ多めの作品で濡れ場もかなり過激ですが、それよりも心理描写が凄まじくて圧倒されました。