野上さんのファンなのでこれまでの出演作はすべて聞いていますが、
こちらの作品の出演が決まった時は正直「夏目くんはいわゆる美人受けでは……?合うのだろうか……?」とかなり不安に思っていました。
……が、そんなもの杞憂でしかありませんでした。
今回もまた新しいものを聞かせて頂いてありがとうございました。
一話につき一度は必ず絡みのシーンがあるのですが、ただエロが濃いだけでなく
獄本先生と夏目くんが紆余曲折を経て結ばれるまでのお話が一冊まるっと綺麗に音声化されています。
特に夏目くんのモノローグが全体的に素晴らしいですね。
彼の切ない心情、葛藤、そしてラスト直前の決意と心を開け放つシーンまで、これでもかというほどに感情がひしひしと伝わってきて聞いているこちらの心がとても動かされました……
とにかくお互いの葛藤のシーンが長かったので、
泉に「諦めることだけはするな」と言われたあと、獄本先生に本当のこと(実は過去に面識があったこと)本当の気持ちを打ち明けるシーンで夏目くんの感情が開くところはとてもずっしりと来たし、
なにより夏目くんのひたむきで一生懸命で誠実な部分がストレートに表現されていて素晴らしかったです!徐々に夏目くんの感情が動いていくところが本当に良かった……
BGMも雰囲気を盛り上げるために良い仕事してましたね。
全編通してピアノ曲が使用されておりましたが、いずれもちぐはぐ感なくかなり自然だったのが好印象でした。
二人が結ばれるまでが長かったぶん、特典や書き下ろしのミニドラマでの甘々な会話の幸福感がすごいです!(もっと聞きたい)
獄本先生は夏目くんのこと大好きすぎるし、心を開いた後の夏目くんがただただひたすらに可愛すぎる……可愛い……素直な甘えた声が可愛い……可愛すぎます
フィフスアベニュー限定盤のミニドラマは絶対に聞いた方が良いです……ラブラブです……めちゃくちゃ幸せです……
二人の想いが通じ合った後からは会話の空気感がとても優しく柔らかになるところが好きでした。ちょっとギャグテイストになるところも聞いてて笑っちゃいました。
野上さんおそらく絡みシーン過去最長だったと思うんですけど、
なにか新しい作品が出る度に必ず技術がレベルアップしていますね!
ご本人がBL大好きだと公言しておりますが、BLに対する追求心に常に感服しております。新作が出る度に前回の最高を越えるお芝居をしていらっしゃいます。
作中では獄本先生が執筆した官能小説を朗読しながら喘ぐというシーンがいくつかあるのですが、現場に到着した時フィフスアベニューさんに「ここは気合い入れてください」と言われたシーンなんかは特に臨場感ありすぎて最初に聞いた時ちょっと怖かったです。
いちばん始めの絡みシーンの困惑しつつ朗読をするというシーンの喘ぎ、
徐々に快楽に溺れつつある夏目くんの喘ぎ(呂律の回ってなさが過去最高でした)
そして実は両片想いだったことが発覚し互いの想いが通じたあとの喘ぎ、
この一作品で色々なシチュエーションの喘ぎが聞けるので野上さんのファンは必聴です。
感情の変化に合わせて絡みシーンの喘ぎを変えてくる野上さん本当にありがとうございました。
先ほども書きましたが夏目くんのモノローグ、彼の感情の動きがとても丁寧に表現されているところがこの作品でいちばん大好きなところです。
エロエロな作品ですがそれだけじゃありません、しっかり純愛です。
現時点での野上さんのBL集大成と言っても良いほどの素晴らしい出来でしたので、ぜひ色んな人に聞いて頂きたいです。